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『三章 絶望ラビリンス』
【午前6時30分 柳沢ミライの部屋】
朝、俺の部屋には何故か瑞稀がいた
しかも床で寝ている
柳「…瑞稀」
荒「…あ、おはよう。ミライ」
柳「なんで俺の部屋で寝てるんだ」
荒「いやぁ、外で寝ようと思ったけど危険そうだし…」
柳「見張りは?」
荒「今日の朝3時あたりに切り上げた。流石にもういないと思ってさ」
柳「そうか…、もう劇場に行かないか?少し早いけど」
荒「賛成、ポップコーンとか取りに行きたいし」
楽しむ気満々だな…
俺と瑞稀は少し早めに劇場へ行くことにした
【3番ビル 1階 フロント】
荒「俺ホットドッグ食べようかな…、チュロスもいいな」
柳「そんなに悩むのか…」
荒「当たり前だろ!劇に食べ物は必須なんだから!そうじゃないと寝ちゃうだろ!」
柳「寝るのかよ…、俺は炭酸とポップコーンでいいかな」
荒「じゃあちょっと分けてくれないか?俺のもわけるから…」
柳「いいぞ、元々そのつもりでポップコーンにしようと思ってたし」
荒「最高!神!ポップコーンの神!」
柳「地味に嬉しくない」
そんなこんなで瑞稀はチュロスを選び、地下へ向かおうとすると
天「…おはよう」
柳「由鶴!?大丈夫なのか?」
荒「…顔色的に大丈夫じゃなさそうだな」
天「熱下がんないし…昨日より酷くなってるかも」
柳「無理だけはするなよ…」
天「大丈夫大丈夫。劇見終わったらすぐに帰るから…」
そういう問題か?
微妙に話が噛み合ってないような…
天「先行ってて。俺は少し水とか取りに行くから…」
荒「わかった、じゃあ先行ってるな」
そう言い、俺たちは無駄に長い階段を降りていった
【午前7時 劇場】
俺たちが劇場でポップコーンやらを食べていると続々とみんなが集まってきた
そしてもう開演の時間。
荒「…そういえば、床が直ってないな」
柳「昨日蛇足が言ってたやつか、時間的に切り上げたんじゃ?」
荒「それもそうか、掃除もするって言ってたしな…」
モノクマ「えー、皆様お集まりいただきありがとうございます」
モノクマ「モノクマ劇場をただいまから開始します」
モノクマのアナウンスが流れ、照明が落ちていく。
荒「なぁ、なんかさ…」
柳「どうしたんだ?」
荒「…いや、なんでもない」
ピアノの音が鳴り、軽快な音楽が流れる。
そして舞台の幕がゆっくり上がると…
そこには磔にされた蛇足が、舞台上にいた。