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微 srkym ( nk , jh , rch 登場 )
kym 以外 暗殺者
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sr side
カチャ ,
あるマンションの 一室 。
窓から 銃を構え 、 スコープを覗き 、 ターゲットに狙いを定める 。
バン 、!
発射した 反動で体が 少し 後ろへ 。
ターゲットが 撃ち抜かれていることを確認すると
ジジ 、
と 音を鳴らす トランシーバーに 向けて
ぼそ 、
と 話し掛ける 。
「 こちら 白井 、 ターゲット 、 討伐完了した 。
そっちは ? 」
“ え 〜 、 こちら ニキ 、 こっちも 完璧 。 ♪ ”
[ え〜と 、 こちら りちょ 〜 ! 俺も 大丈夫 ! ]
「 おっけ 〜 、 ほンじゃ 戻ろか 。 」
そう言って トランシーバーの 電源を切る 。
マンションの 階段を下り 、 少し離れた駐車場に 向かい 、 車に乗り込む 。
もうそこには 既に ニキとりぃちょ が 乗り込んでいた 。
“ お 、 ぼびー おつ 〜〜 ! ”
[ いや 〜 、 ほンと 余裕 過ぎたね 笑 ]
“ それなそれな !! ”
“ こんなの 俺らに頼むの 金の無駄だろ 〜 笑 ”
“ もっと 下のやつでも 殺れるわ あんなん 笑 ”
[ にきにき 言い過ぎ 〜 笑 ]
ニキとりぃちょが ターゲットを 馬鹿にしているかのような 会話をしていると
運転している 18号 が ミラーの反射を使い 、 こちらと 目を合わせながら 話しかけて来る 。
《 ちょっと 、 にきりちょ ? 》
《 あんまり 調子乗るのも 良くないンやからね ? 》
「 そーやぞ 、 」
すんません 、 笑
と 2人は言うが 、 まあ 反省は して居ない だろう 。
心の中で そんな2人に 呆れながらも 18号 に 質問する 。
「 そういえば 、 次は 依頼 なンか あるン ? 」
《 あ 〜 、 次はね 、 》
《 確か 、 社長の息子 を … だって 、 》
[ 社長の息子 〜〜 !? ]
“ どこの 会社なの ? ”
ニキがそう質問すると 、
18号は 日本人で知らない人は居ないだろう 、
と 思えるような 超有名な会社名を 出してきた 。
[ … え ッ !?!? ]
「 ぇぐ … 、 」
“ … 理由は ? ”
冷静に 続きを求める ニキ 。
《 その息子は その会社の 跡継ぎ有力候補 らしいの 、 》
《 で 、 その 次期社長の座を 狙っている 人が 依頼 して来てね … 》
[ そンな 依頼して来る人に その会社 任せられンの ?? 笑 ]
「 さあ 、 笑 」
「 これで 直ぐ 潰れたら 爆笑 やな 。 笑 」
[ で 、 それ いつ なの ? ]
《 … 明後日 。 》
“ うゎ 、 はぇ 〜〜 … 、 ”
確かに 早い 。
明後日 には 俺達は 、
超有名会社の次期社長を 暗殺 するのか … 、
そう思うと 気が重い 。
… だけど 、 そんな事は 承知の上でこの道を 選んだ 。
ニキやりぃちょ 、 18号 だって そう 。
弱音なんか 吐いていられない 。
「 弱気に なんか なンなよ 。 」
[ … わかってるよ 、 ]
その日は 少し重い空気のまま 次の朝日を迎えた 。
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当日 、 俺は その 【 次期社長 】 が 来訪すると言われている 、
ある 美術館 のすぐ側にある 高層ビルの 一室で 待機していた 。
… そろそろ 時間のはずなんだが 。
いつまで経っても ターゲットは 来ない 。
トランシーバーに電源を 入れ 、 2人に声をかける 。
「 あー 、 あー 、 聞こえる ?
こちら 白井 、 ターゲットは 発見した ? 」
ジジ 、 と音を鳴らし 、 その次には声が聞こえる 。
[ ン 〜 、 見当たらないね 、 ]
“ … 居ない 、ね 〜 … ”
《 こちら 18号 ! 直ちに 応答せよ ! 》
18号の慌てた声 、 それに 俺ら3人は 即時に反応する 。
「 どうした 、 18号 ? 」
《 … ターゲット が 、 逃亡 しました … ! 》
[ … はあ 、 だる … 、 ]
“ めんどくせ 〜 、 場所は 、 ? ”
《 … せんせーの 居る ビルの中 。 》
「 … え 、 」
そう言われ どっ 、 と 冷や汗が うなじを 垂れる 。
[ … せんせ 、 足音は 聞こえる ? ]
りぃちょに そう聞かれ 、 はっ 、 と 我に返る 。
耳を澄ませ 、 目を閉じ 、 耳に全神経を集中 させる 。
すると 、
たっ 、 たっ 、
と 、 足音が微かに 耳に入る 。
「 … 居る 。 」
「 しかも 、 まあまあ 近くに 。 」
“ … 大丈夫 、 ? ”
「 … 分からん 、 相手が なンか 持ってたら 死ぬかもな 。 笑 」
[ … 冗談でも 、 そういうの 言わないで 。 ]
「 … ごめン 。 」
《 … せんせー 、 集中 、 警戒 して 。 》
「 … すまン 、 」
2人から 軽く叱責を受け 、 再び 耳に 全神経を集中 させる 。
がた 、 ばたん !
… え ?
音の大きさからして 、 これは 相当 近くに居る 。
「 … これ 、 相当近くに居る 。
1回 切る 。 」
[ … え 、 ちょ ッ 、 ! ]
ぷつ 。
他の奴は 巻き込まなくて良い 。
最悪の場合も 考え 、 決意する 。
もしかしたら 死ぬかもしれないことは この業界に足を突っ込んだ 時点で 覚悟している 。
すると 、
どん 、 ばたん !
と 、 何か 慌てているような 音が聞こえる 。
随分と 騒がしい ターゲット なんだな 、
なんて 呑気に考えていると 、
目の前のドアが開けられ 、 ターゲットと 対面する 。
素早く 銃を構え 、 撃つ 。
… いや 、撃とうと 思ったんだ 。
『 … ひ ッ 、 ! 』
そう肩を びく 、 と 震わせ 、 かたかたと 震えている ターゲット 。
その姿を見た瞬間 、 俺は 体が動かなく なってしまった 。
… 理由 ?
… まあ 、 簡単に言うと 、 一目惚れ 。
少し 色が抜けた 赤い髪 、 キリッと した 切れ長気味で 緑色の瞳 。
ほわ 、 と した 顔の感じからは 想像もつかないような 大きめの耳飾り 、
まあ 所謂 ギャップ 。
それら全てが 俺の目には 美しく見えた 。
… こんな奴 、 殺るには 勿体ない 。
「 なあ 、 」
そう 俺が声を掛けると 、 またもや 体を がたつかせ 、
怯えるように こちらを 見る 。
『 … な 、 なんですか 、 ? 』
「 お前さ 、 俺ンとこ 来ーへン ? 」
『 … は ? 』
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「 … て事で 、 ターゲットの 事 連れて帰って 来てもーた 、 」
[ … は 〜〜 ??? ]
“ … え ? ”
《 … はあ 、 》
続々と 3人から 否定的な声が挙がる 。
… まあ 、 ですよね 。
分かりきってたこと 。 なので 俺は 事前に考えた 解決策を 3人に 提案する 。
「 … まあ 、 これに関しては 完全に 俺の責任 。 」
[ まあ 、 当たり前だよね 。 ]
《 … それで 。 ? 》
「 … やから 、 」
「 こいつの面倒は 俺が全部 見る 。 」
「 … それで ええ 、 ? 」
3人の顔色を伺うように 提案する 。
すると 、
“ … いーンじゃない ? ”
「 え 、 」
手強そうな ニキが なんと 1番目に 承諾した 。
[ … まあ 、 にきにきが そう言うならあ … 、 ]
それに続いて なんと りぃちょも 。
残るは 18号 のみ なんだが … 。
そう思いながら ちら 、 と 18号の方を見る 。
明らか 頭を抱えて 悩んでいるが 、 諦めたかのような 顔をして 。
《 … まあ 、 せんせー が 全部 見てくれるなら … 》
「 … ほんま 、 !? 」
「 よ 、 良かったな 、 !! 」
少し興奮してしまい 、 ターゲットに 同意を求める 。
しかし ターゲット は びくともしない 。
[ … えっと 〜 。 ]
[ その人 、 大丈夫 なの 、 ? ]
「 … え 、 待ってや 、 !! 」
「 さっきは 話してくれたやン 、 !! 」
“ … にしても 、 ぼびーが こんな人に 必死に なるなんて 珍しいね 、 ”
《 … たしかに 、 なンか 引っかかったの ? 》
「 ン 〜 、 いや 、 なんかな … 」
「 めっちゃ 可愛くない 、 ? 」
[ … ン 〜〜 ?? 、 ]
“ かわ … 、 う〜ン 、 ”
《 顔は 整ってるとは 思うけど … 、 》
「 と 、 取り敢えず なまえ ッ 、 ! 」
すると 、 ようやく 唇を動かしてくれた 。
『 … キャメロン 、 です 、 』
「 きゃめろん 、 きゃ 、 きゃめろ … 、 」
あだ名を必死に考えていると ぴこん 、 と 良いのが 思いついた 。
「 … きゃめ 、 ! 」
『 … え 、 ? 』
「 これからのあだ名 。 」
「 … えーやン 、 似合ってンで 。 笑 」
つい 笑みが零れてしまい 、 ふっ 、 と 表情筋が崩れる感覚がした 。
すると 、 きゃめは 意外な表情を 見せた 。
『 … え ッ 、 / 』
「 … え ?? 」
… 照れた ??
今 、 完全に 照れたよな ??
「 … どうしよ 、 俺ほンまに きゃめのこと 好きかもしらン … 、 」
[ いや 、 わかり易すぎだろ 2人とも 。 ]
“ それな 。 ”
《 … もう 、 》
呆れたように 3人が 呟く 。
そんな事はお構い無しに 俺は きゃめのことを 見つめ続ける 。
『 … ちょ … 、 そんなに 見ないで欲しい 、 です … 、 』
「 … 敬語じゃなくて 良いのに 、 」
『 … 出来たら 、 』
「 … こっち 、 向いて ? 」
『 … ん 、 』
「 … ょし 、 」
ぱち 、 と きゃめの 胸あたりに バッジを付ける 。
『 … え 、 これッて 、 ? 』
「 それ 、 俺らの仲間の証 。 笑 」
『 も 、 貰っても 良いの 、 ? 』
「 当たり前やン 、 笑 」
「 な 、 皆 ? 」
くる 、 と 後ろを振り向き みんなに問う 。
すると 皆は 、
“ … まあ 、 しゃーなしな 。 笑 ”
[ … 役に立ってよね 、 ? 笑 ]
《 … ここに居る ッて バレたら 怒るから 。 笑 》
『 みんな … 、 ! 』
「 な 、 ? 」
「 さっき 言うたやろ 、 皆 ほンまは 優しいから 、 ッて 。 」
俺がそう言うと きゃめは こちらを 振り向き 、
『 … うん ッ 、 笑 』
と 、 満面の笑みで 返してくれた 。
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