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とやさんにお願い

1 - 何でもの内

♥

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2023年09月19日

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gkty、gktu

学パロ










三回、静かな廊下にノックの音が鳴り響いた。

「失礼しまーす」

「あれぇ?いない…」

『え、ほんとですか、』

二人は保健室に来ていた。事の発端はこうだ。


遡ること十数分前…


「とやさん今日部活ないって聞いたのに」

「教室に居ない、」

ガクは刀也が自主練をよくする事を見ていたし、知っていたので、こういう時は大体道場にいる。

「とーやさーん」

探していた彼は熱心に素振りをしていた。ガクが名前を呼んでも反応なし。

「刀也さんってば」

と言い、目の前に顔を出したとき

『あ』

「へぶっ」

竹刀が顔面に直撃した。

『うわぁぁ!!ご、ごめんなさい!』

「大丈夫だよぉ、あはは、」

『大丈夫じゃないです!鼻血が!』

刀也の救急セットで応急処置をしたが、止まる気配がなく今に至る。










(gk視点)

『……よしっ!』

『これでもう大丈夫ですよ!』

「や〜、こんなに出ると思ってなかったなぁ」

『それは本当にすみません、』

なんせ剣道部の素振りが顔に直撃するもんで、20分は鼻血と戦っていた。

「いやいや!もう元気ぴんぴんだから!」

『じゃあ何かさせて下さい!』

どうやら本当に申し訳ないと思っているようだ。俺が勝手に顔を出してしまったのが悪いのに。

「何かって、例えば?」

『なんでも!します!』

「…言ったからね。何でもって」

『?』









(ty視点)

ベッドの中で抱きしめられて、どきどきする。ガっくんの心音よりも、自分の方がうるさくて、落ち着かない。昨日の今日でこうなるなんて思ってもみなかった。

消毒液の匂いよりも、ガっくんのつけてる香りが鼻にひっつく。

「やってみたかったんだよね」

「保健室で寝るの」

『が、ガっくん、』

「んー?」

『今って授業中、?』

「いいんじゃない?一時間くらい」

「それに、先生もいないし」

そういう問題なのだろうか。逆に、この状況を誰かに見られようものなら恥ずかしくて死んでしまいそう。

「………」

突然、無言でただじっと僕を見つめてくる。先程から落ち着きのない追い討ちをかけるように。もう何がなんだか本当に分からない。

『な、何?』

『そんなに見つめられて、もっと恥ずかしいんですけど』

「もっと、って?」

『普通にこの状況考えてみてよ!』

『保健室のベッドに男二人で、』

「恋人だよ?別に恥ずかしい事じゃないよ」

「それに、なんでもって言った」

『だって…ガっくんの事だから奢るだとかそういうのだと』

「とやさんは俺の事なんだと思ってるの、」

『………恋人』

ガっくんは恋人という関係を大切にしている。らしいので僕も言ってみたはものの、実際かなりくる。これは僕の場合だけど、ガっくんは平然と言ってしまうから怖い。

「とやさんはさ、」

低くなった声が、耳元で響く。

「さっきから俺のこと煽ってる?」

『あ、煽ってなんか、!』

「煽ってるよ」

「こんな顔してたら誰だって襲うよ」

『ガっくんは違う、よね?』

「俺だって男だよ」









(gk視点)

「キス、してもいいか?」

『…ダメ』

『学校では、だめ、』

『ちょっ、来ないd…んむっ』

胸板をばしばしと叩いてくる刀也さん。少し経てばその手はシャツを力の限りぎゅっと握るようになった。

『んっ、ふ、ぁ』

『〜っんぅ』

腰が抜ける、イく1歩寸前で唇を離す。

『、、は、はぁ、』

『こんの、』

「しーだよ、静かに」

とやさんは俺で気づいてなかったが、保健室に誰か近付いてる。ここは校舎の角に位置するし、きっと話し声からして二人が来ている。

「ね?まだ離れないで」

『くっ、』

刀也さんは二つのことを一度に考えたり実行することが苦手だ。だから今は外の人に夢中でチャックを開けたとしても気付かない。開けたら下着に手を入れるまでなんて一瞬の事。

「口塞いでた方が良いよ、とうやさん」

『、、?!』

『やだっ、ガっく、んぅ』

ガララ

「失礼しまーす」

「あれ?先生いない、」

「仕方ねーよ帰ろうぜ」

『ぅ、ぁ…』

帰ろうとしている所に誰だか分からないけれど、とやさんの玩具になってね。三本と入ってた指をすぽっと抜くと、びくんと身体が反応した。

『んぁっ』

『!!』

咄嗟に手で隠したみたいだけど、手遅れだよって。

「なぁ、なんか今聞こえなかった?」

「俺は聞こえてない。まじで体調不良なんじゃね?」

「いっそ帰ろうかな。失礼しましたー」

ぴしゃんと扉が閉まる音が聞こえて、とやさんの背中をポンポンと叩くと見えなかった刀也さんの顔がバっと視界にはいって来た。

『〜〜〜っ』

『ガっくんの馬鹿!』

「馬鹿で良いっすよ。これも何でもの内」

『僕はガっくんにも、えっちな事していいんですか』

「へ?」

『ご奉仕してやりますよ』

『からかわれるのはムカつきます』

どうやら何でもという括りで色々されるのが気に入らないのだろう。

「…へぇ、」

「じゃあ今日は水曜日だから、日曜日。」

「夜に俺の家で待ってるから」

刀也さんの勃っていたけどそんなの自分で処理でも何でもするだろう。またねって手を振り保健室を出た。









続く

また長い時間頂くと思いますが、お待ちください。

それでは

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