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昔から、我慢強くて_
泣くことのなかった俺は_
なぜ泣いてるのか、悲しいのかわからなくて
昔のことを、思い出した_
数年前….
ボコッボコッ
「…..」
「あ”?なんか言えよ気持ち悪りぃ」
「….じゃあ、さっさと失せろよ」
子供だった俺は、借金取りに毎回_
暴力を受けていた_
なぜなら、母さんが借金をして_
逃亡したからだ_
俺はもちろん、借金のことも知らなかったし
父はいない_
俺はその日から「目が死んでる」とよく言われていた_
真っ暗で、澄んだ黒の瞳をしていたと聞いた
「喧嘩売ってんのかッ!」
借金取りが、俺の顔面を殴ろうとした時_
ガシッ
「そういうの、やめた方がいいんじゃない?」
赤い髪をした_
マフィアの男が、俺を助けた_
「ヒッ…マフィアの…!」
「わかったなら、さっさと失せて」
「はいっ…!」タッタッタッ
「大丈夫…!?今から応急処置するから…」
俺は、その人を見て_
少しだけ、瞳が青くなったらしい_
「誰….」
「あ、僕はがみともだよ」ニコッ
「ふぅん….」
今思うと、俺は全く可愛げがない子供だったと思う_
「君、どうしてここにいたの?」
「…母さんに、捨てられたから」
そう言うと、がみともは_
「そっか….大丈夫だからね」ギュッ
俺を、優しく抱きしめた_
嬉しかった…けど_
嬉し涙さえも出てこない俺は_
多分、間抜けな顔をしていただろう_
その後_
俺はらっだぁ運営国の幹部に預けられた_
その時はまだ、きょーさんとレウさんしかいなかった_
「ふぅん、”らっだぁ”ねぇ」スーッハーッ
「ねぇ、ここで煙草吸うのやめてよ…」
「……」
きょーさんは相変わらず893で_
レウさんはいじられ役だった_
今と全く変わってないんだな_
そう思うと、なぜか少し嬉しかった_