長い長い
夢から覚めた
君たちは、きっと、
どこかで会える。
そう信じていたのは
いつからなの?
目覚めた時には
貴方はもう居なかった
前世
周りの人のことで、
精神を病んでいた君は
今世、嫌なこと全ての
記憶が消えていた。
その記憶を取り戻すため、
今世の僕の妹と
今世の君は、
記憶を
取り戻してしまった。
なんて残念なことをしてしまったのだろう?
でも、もう気づいたでしょ?
君と妹は
もうとっくに、
今世で、
一緒に心中をしたってこと
どうやってって?
そりゃ簡単だよ。
同じところで、
同じ場所に、
行けば、意識が飛ぶから。
君は、もう前世の
君なんだよ。
妹も一緒だよ。
妹の声も、肌の、柔やかさ
目も鼻も口も、手も、足も、
全部全部、
あの人に
なってしまったの。
妹は、前世も今世も、
「障害者」だった。
「障害者」こそが、
あの子の呪いだった。
「お兄ちゃん、もう嫌だ」って
言って僕の部屋に入ってきた
君は、ボロボロで、
今にも泣きそうな雰囲気を漂わせた。
そんな君に魅了されて、
僕は、妹に手を出した。
僕は何もしてない。
妹が求めてきたから。
僕は何も悪いことはしてない。
そんな前世の君たちを
呼び寄せてしまったのが、
君たち自身。
前世の君たちを
呼び寄せて、
今世の君たちを
死なせたのだから。
君と妹は
もうとっくに、
亡くなってる。
ねぇ?
君は、あの人のこと
好きでしょ?
あんな、虚ろな目をしていた君は、
どこか愛おしそんな存在の人を
僕に話してくれましたよね。
あの時君は言ってた。
僕の書斎に入ってきては、
君は、
他の誰でもいいから
満たしてくれと、
でも、僕のこと拒絶をしたよね?
「嫌だ」と言って
あの人の元に駆け寄って
ビクビクと震えてたよね?
守ってもらおうとして必死だったじゃん。
守ってもらってたよ。
君が覚えてないだけで。
他の誰でもいいなんて
嘘だよね?
あの人がいいんでしょ?
だってほら、今世だって
あの人のこと
求めてるじゃん。
愛してる人を何故そこまで
信じない?
あんな怯えた表情をしてた君が
あの人の前でだけ
怯えずに全てを受け入れる
そんな表情を取れるなんて
とっても醜いことだ。
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