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左腕が痛い。心なしか、頭も痛い。マダム・ポンフリーにかかるか。そう思って、医務室への道を急いだ。すると後ろから不意に話しかけられた。ダンブルドア『アリス、どうしたのかね?』何時もの穏やかな声でわたしを見つめている。 アリス『ダンブルドア先生…わたし、左腕がずっと痛いんです。何故だかわからないけれど。やっぱりわたし…作られた人格だから…アイツより弱いんですよね?』恐る恐る聞いて、顔をあげた。ダンブルドア先生は非常に興味深いというように私を見つめた。ダンブルドア『ほう…君は既に知っておったのだね。丁度今ぐらいに話しておこうと思ったところじゃ。そこまで知っているのなら話は速い。』ダンブルドア先生はまた首を捻って廊下に円を描くように歩き始めた。それはそれはゆっくりだったけれど。ダンブルドア『君のお父さん、シークは君を守ろうとしてヴォルデモート卿の呪いを裂いたのじゃ。そして呪いの大部分が自分に当たるように仕向けたのじゃ。しかし、ヴォルデモート卿の狙いは君の中にあるテイミアの心だったのじゃ。だから結果として君は一度死んだのじゃ。だが…わしがそれに騙されると思っていなかったのだろう。アリス、君の人格を作れた。とても難しい魔法だった。人格に名前を与えて初めて性格が生まれるのじゃ。』