この街に来てから数ヶ月が経った。
人々にも慣れて、自分も心が軽くなって、前の街にいた頃よりも楽しい日々を過ごせている
と思えていた。
だけど、まだ街にはちらほらと俺の事を認められない奴らもいる。
♂「オッドアイに左右分かれてる髪とか、、気持ち悪。」
そう思っても仕方がない。むしろそう思って当然。
だから無視した。彼奴らにも「いつもの事。」で済ませてた。
なのに、突然同じような言葉を発した男をクラスメイトが殴った。
🌸「…な、何やってんだよ、喧嘩ふっかけてきてねぇんだぞ、、!?」
🫖「うん。そうだね。」
🫖「でも許せないんだよ。この男も、🌸くんも。」
🌸「…は、??」
🫖「見たんだよ。」
🌸「…何を、?」
🫖「🌸くんがフラフラしながら路地裏行ってた。」
🫖「体調悪いのかなって着いて行ったんだ。」
🌸「……え、」
🫖「しゃがんで頭抱えながら自分責めてる所、最初の方から全部聞いてた」
🫖「……別に🌸くんは悪くない。君は君なんだから。」
🫖「だけど、悪くないのにも関わらず自分が悪いって責めちゃうんだよ?」
🫖「凄いイライラしたよ。」
🫖「こんな奴らが喋った事を間に受けて欲しくない。聞いて欲しくないんだ。」
🫖「俺はそう思うくらい、🌸くんには価値があるって信じてる。」
🌸「……でも、」
🫖「🌸くんは悪くない。…… …君の髪も、目も、…俺は好きだよ、?」
🌸「…」
正直、恥ずかしい。
あんな弱々しい自分が見られていたなんて。
でも、それ以上にその言葉が嬉しくて、あたたかくて。
思ったことも、思われたことも、言われたことも無かったその言葉が心に染み渡る。
あの言葉を真に受けてから、また人々に怖さを感じてきた。
その怖さが少しづつ消えていく。
🫖だけかもしれない、そんな事を言うのは。
🫖だけでも、そんな事を思ってくれる人が居るのであれば
ここに来て本当に良かったって、ここが自分で居られるんだって、
改めて、実感できるのかもしれない。
🌸「……もしも、…さ、、そうなったら、」
🌸「同じこと言われて、、、泣きそうになったとしても、 」
🌸「許してくれる、、?」
🫖「勿論。」
🌸「…そ、うか……」
その日まで見えていた長い縄は、まるで今では夢なのかのように思えた。
おまけ
📝「🫖さんが、、あんな事言うなんて、、、」
🥞「もしかしたら明日槍でも降る?」
📝「いやでも普段から🫖さんはあんな事言う人を後ほど骨が残るくらいにしてるんで。 」
📝「多分この後もそうなると思います」
🥞「あ、すっごいいつも道理で安心した」
📝「🫖さんですから。」
コメント
4件
🫖ちゃん、 大人になったなぁ 、
その日以降🫖さんに少しはくっつく様になった🌸くんでした。 ちなみにいつもの通常運転🫖🌸とは一切とは言わないけど関係ございませんので安心を。 明日には通常運転の僕らしい🫖🌸に書き方が戻ってます。