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初挑戦「ノベル」
夢花「 」
悪樹『』
現本編とは異なります。
あなたは今 人生に絶望している
ある夜道を貴方は歩く
ずっと歩く
これからもずっと貴方はこの道を辿らなければならない
私は学校に行けなくなった
勉強が出来なく、自由な道を歩むことすらままならない
本当は学校を辞めたかったのかもしれない
やる気を出そう出そう…出そう….
そう続けて約1年
私は何も遂げずに居る
「私が居る意味って何なのかなぁ…(泣)」
(みんなは頑張ってるのに何で私はできないの)
私の悩みはそう簡単に行くものではない
努力は始めたら良いのだろうが
それができない
努力するまでの何かが欠如している
それがわからない
わかろうとするほどわからなくなってしまう
だから今私は不登校なのだ
学校では「何で不登校してるの?」と,思われているらしい
その言葉を出すな
私に対して何も言うな
お前らを妬み嫉みで恨んでしまう、そして比較して自分が情けなくなって苦しむんだ
「何の苦しみも知らないお前とは違うんだ!!」
(ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい)
親にまで迷惑をかけて兄にまで迷惑をかけ…
更には学校にも….
「私ッ…ただの生きてる呪物じゃんw..」
そう、笑うしかなかった
今頃みんな学校で授業を受けて
愚痴を吐いてるんだろう
周りと比較しないでくださいって言われたが…
無理だ
どれだけ言い聞かせても比較してしまう
比較して
否定してしまう
こんな自分が憎い
ママ達はみんなは頑張ってるのにとか言わない人でよかったって思ってる
多分そう言っていたらもっと苦しかったのだろう
夜…もうみんな帰ってきている
下の階でご飯を食べている
「海に行きたい..」
何故そう思ったのかわからない
けど、勝手に体が動いていた
私の部屋は2階にありながら
構わず2階から飛び降りた
「…痛い」
(とっても痛い骨折でもしたのだろう…)
何でこんな冷静なのか
もうわかんないね
私は海まで歩いた
ずっと歩いた
道を知らないはずなのにわかっているのは
凄く不思議だったけど
海に着いた
とても綺麗で…そして儚い
「私もここに一部になれたなら自由でいられたのだろうか」
海は広く、縛られない世界
人間界は醜く束縛され殺害だってされる
海にも弱肉強食はある…が
人間界よりかは自由だ
「アリがいる…」
アリもそうだろうな
アリは女王様のためにご飯を運び、
時には踏まれ死に至る
命は大事、大事だからこそ周りから助けていかないといけない
でも
誰も助けてくれなかった場合はその命は守られない
『夢花さん…?』
え…
「悪樹君?」
夢花さんの目には生気が宿っていない
本当の死体のようだった…
『夢花さんどうしてここにいるんです…?』
『もう夜も遅い時間なのですが…』
彼女は話とは違う変な質問をして来た
「…悪樹君は生と死どっちが良い」
普通の人間が考えられる1番最悪の選択肢だ
『良い…ですか』
どうせ〔生〕を選ぶんでしょう?
『俺は….』
『どっちも良いとは思えません』
「え」
『生き地獄とかもあるじゃないですか』
本当、毎回君は予想を超える返答をするね
『だからある視点から見れば全部悪くなるんですよ』
「…そう..」
少しの沈黙が続いた
『あのッ』
「悪樹君」
俺が話そうとした瞬間夢花さんが話し始めた
『は、はいなんでしょう』
「悪樹君は私を覚えててくれる?」
…何ですかそれ…..
『忘れませんよ?』
これは即答か
「ねぇ悪樹君、私ね」
「悪樹君のこと好きなんだ」
『え』
「だからさ」
「来世では、愛してくれる…?」
どうして,そんなこと言うんですか
『唐突過ぎますよ…』
『俺も大好きなんですから…』
少し動揺させてしまったようだが
これで悔いはない
「悪樹君泣かないで」
(泣かせてしまってごめんなさい)
私はもう苦しい
だから尊重してほしい
見届けてほしい
大好きな貴方が今ここにいるなら
来世まで見送って
そして、愛して…
「待ってるからね…」
「大好きだよ、これからもずっとね」
「もし,別の世界があるなら結ばれて欲しい」
「バイバイ」
バシャーンッッ
『夢花さんッ!!』
とても口が早かった
追いかけて良いのかダメなのか
わからなくなった
ただ、夢花さんの最後の顔はハッキリとわかった…
泣いていなかった
それどころか嬉しそうだった
この世界はそれほど貴方を苦しめたの?
わからない
夢花さん…
俺は今、もしかしたら人生に絶望しているのかもしれない
夢花さんがいない人生を歩む
とても苦しいこの道を辿らなければならない
「待っててください…….」
俺は涙が止まらなかった
1番苦しいのは夢花さんだったのに
6年後
⦅悪樹〜今から遊びに行くけど行くか?⦆
『今日は用事があるからごめんね』
俺は夢花さんを一度たりとも忘れたことはない
ずっと過ごしてきた大切な人だ
だから夢花さん
俺の寿命が尽きるまで待ってて下さい
俺は来世で支えられるように
この生涯を夢花さんの分まで生きます
だから
そっちに行ったら正式に付き合いましょう
夢花さん
やっと着いた
俺は毎年同じ日同じ時間帯に
夢花さんが好きなものを持って
今もこの海沿いに立っている
ーーーー−【貴方の重いは今もここに】−ーーーー