「レインくんが愛してるって言ってくれたのは、
僕を飼い慣らすための餌だったんですか…?」
「……ああ、そうだ」
マッシュはそのままレインの部屋から飛び出した
数日前
レインとそのクラスメイトとの会話をマッシュは耳にした
「レインー。お前1年のマッシュと付き合ってるん
だってな!あいつのこと監視するために」
「五月蝿い。お前に関係ない、失せろ」
「な、なんだよ、ちょっとぐらいいいじゃねえか」
そう言いレインのクラスメイトは去っていった。
マッシュは焦った。
レインがクラスメイトに言われたことを否定しなかったことに
レインは唯自分のことを監視するためだけに一緒にいるのではないかとおもい
そして聞いた
“レインくんが愛してるって言ってくれたのは、
僕を飼い慣らすための餌だったんですか…?”
自室に戻ったフィンはその状況にひどく驚いた。
普段あまり感情を表に出さないマッシュが大声をあげ泣いていたから
「マッシュくん!大丈夫!?」
フィンは慌てて駆け寄った。
その間マッシュはずっと”辛い””苦しい”と言っていた。
少しずつマッシュも落ち着いてきて事の経緯を
ポツリポツリと話し始めた。
「レインくんは、ぼくのこと、本当は好きじゃないんだ。
唯、ぼくを、監視するために、一緒にいた、だけ」
「え…兄様がそんなことを…?」
「…うん…」