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階段を駆け上がるたび、息が苦しくなって、足が絡まりそうになる。
だけど止まれなかった。 ――行き先は、もう分かってた。
一番高くて、静かで、誰にも邪魔されない場所。
この街で、一番孤独になれる場所。
開け放たれたドアの先、風に吹かれていたのは――あいつだった。
英「……来ないで」
仏「……嫌だ」
英「落ちたらどうするんですか」
仏「なら、お前が落ちそうになるなよ」
風が強かった。 夕暮れ前の、気配だけが赤くなっていく空。
ビルの縁に背中を預けるようにして立つイギリスが、
あまりにも危うかった。
仏「……花、ちゃんと受け取ったよ」
英「……」
仏「助けてって言葉、ちゃんと聞いた。だから……助けに来た」
英「……来ないでください。なんで、そんな……勝手なことばかり……」
仏「勝手? お前があんな花渡して、勝手に逃げて、僕が来なかったらどうすんのさ」
英「それでも、来ない方が良かった!!」
フランスは言葉を失った。
英「……優しくされると、……それだけで、救われた気になる。でも、そんなの嘘だ。どれだけ笑っても、どれだけ誤魔化しても、朝は来るし、仕事もあるし、生きなきゃいけない。それが、一番、苦しいんですっッ…」
仏「……じゃあ、死ぬ方が楽だって?」
英「……楽じゃない。でも、終わる。やっと、全部、止まる」
仏「……」
英「だから、あの花を渡したんです。あれが、最後の“ごめんなさい”のつもりだった」
仏「違う」
英「……なにが」
仏「“助けて”は、“ごめんなさい”なんかじゃない。“生きたい”って言葉の裏返し。」
英「……」
仏「本当に諦めてたら、
花なんか持ってこない。
あんなに可愛い色の、あんなに優しい花、選ばないよ。だってお前、優しいだろ。僕に、毎回“意味”を持たせてくれた」
英「……違う。あれはただの、言えなかった代わりに渡した、……逃げだった」 仏「逃げてもいいよ。逃げる先が僕なら、何回でも逃げてこいよ」
英「……」
仏「ここにいてよ。僕が、助ける。君が言えないなら、代わりに叫ぶ。だから……お願いだから……」
その時、風が強く吹いて、イギリスの体がほんの少し、バランスを崩しかけた。
英 「あっ…」
こんにちわお久しぶりでッッッす主です!!!!!!
この先どうなるんでしょうかね、、??バッドエンド、ハッピーエンドと考えてはいます、、、!!!!!
どっちから書きましょうかね、、、