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帰り際にまた優しいキスをされて、どうすればいいかわからなくなる。僕がどれだけウンソクを好きでも、同じ熱量で思ってはもらえない。アントンはウンソクのことを嫉妬深いと言ったけれどそうだろうか。僕の方がよほど嫉妬深いと思う。
メンバーに嫉妬はしないと言ったけれどあれは、ウソだ。本当はすごく嫉妬してる。
ただ、メンバー全員大好きだから、そういう醜い感情は持ちたくないだけ。だからなるべく抑えてる。思わないようにしている。
ウンソクに対して腹が立つことはすなわち、自分の力不足。自分が同じだけの器を持たないから。
アントンはなぜこんな僕のことが好きなのだろう?
わからせてあげればいいとアントンは言った。一緒にいると気が休まるし、特に気を遣わなくていい。緊張もしない。
もちろん、顔もきれいだと思うし体格もいい。声も、特に一緒に歌っていると相性がいいと思う。
ウンソクともそれは思うことだけれど、少し次元が違う。ウンソクとは対比、アントンとは共鳴、というか。
仕事場ではいつも通りメンバーとして接する。今日は撮影だからスタッフの指示通り、要望通りに話したりじゃれたりする。
ウンソクとふたりで撮ることもあるし、しゃべることもある。大した話は、しないけど。
アントンはわかりやすくじゃれてきて、僕もそれに引っ張られて笑う。
「したくなった?」
アントンは僕を見てそれとなく自分の唇に触れる。その仕草に昨日のことを思い出して照れる僕に、アントンはふざけて抱きつきながら耳元でささやく。
「ほら、嫉妬してる。ウンソギヒョン」
鏡越しに見るウンソクはソヒとじゃれながらも僕たちをじっと見つめていた。