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なんか最近体だるいな〜
りうらは、んーっと凝り固まった体をほぐすように背を伸ばす。長時間のデスクワークは体に辛い。それに、最近は体の疲労が取れないような気もする。
「りうら〜お疲れ様!」
「りうちゃん! 顔色悪いよ?」
「あ、二人ともお疲れ様。そうかな? 自分じゃ分からないや笑」
ほとけの言葉にりうらは苦笑いしている。
最近では、新しいプロジェクトや繁忙期なども重なり、ほとんどの社員が家に帰れず、車内に泊まり込みで作業をしていることが多かった。
「コーヒーでよかった?」
「うん。ありがとうないくん……」
りうらは、ないこが差し入れてくれたコーヒーを啜る。コーヒーの苦味が眠たい頭を冴えさせてくれる。
「体に染みる……」りうらはそう言う。
それを見ていた二人は、自分たちも相当疲れているが、いちばん疲れているのはりうらだろう。彼はこの怒涛の日々を自分の仕事をこなしながら、時に相手の仕事を手伝い、アドバイスをしながらと日々を流れていたために、彼が一番の苦労人だろう。
「明日からは、一ヶ月の臨時休暇もあるし! パァーっと体休めちゃいなよ」
「ほとけっちの言う通りだね。りうら、もう気力持たない……Zzz……」
「おっと…! 寝ちゃった。りうらちょっと仮眠室に入れてくるわ」
「わかったよ!」
倒れかけたりうらをないこが体を支え、ほとけに一言入れ、仮眠室へと向かっていく。その後ろ背をほとけは見送ったあと、自身のデスクへと向かっていった。
「おいしょっと……成人男性はやっぱり重たい……」
「スースー……」
りうらは気持ちよさそうに眠っている。
「おし。俺も少し残ってる仕事を片付けてこよ! ……早く思い出してよ“Black Rose”……」
ないこは、そう言って仮眠室を後にする。
***
(んっ、あれ……ここどこだろう?)
りうらは、どこか見知らぬ景色。しかしそれは、どこか懐かしくも思わされてしまう。知らないはずなのに……どこか心が温かくなる。
(なんで、こんなに心臓がうるさいんだろう……)
りうらは、不思議に思いながらも、目の前の光景から視線をはなせられない。
『貴方を、一人にさせてしまう……ごめんなさい……』
すると、一人の少女が涙を流しながら目の前の男に謝っている。
『気にしなくていい。人間の命は儚いものだ。それが俺にとっては美しいものでもある……だから、どうか泣かないでおくれ“Black Rose”』
(ブラックローズ? 聞き馴染みのあるような……)
『それでも、貴方と一緒にもって生きたい。それができない自分が憎いわ』
少女は男に抱きしめられながら、悔しく憎いと言葉を漏らす。それでも男は何も言わずに静かにただ抱きしめている。しかし、男の表情も悲しそうである。りうらはそれを見ていて、心が締め付けられる思いに駆られる。自分は知らないはずなのに、何故が悲しくなってしまう。
まるで少女の気持ちと重なっているように。感情が共有されているように。に、しふ自分では無よう自分かのように思えてしまう。
『どうか泣かないでくれ。お願いだよ……』
『だけど、それでも涙が止まらないの。貴方に寂しいく孤独な日々を与えてしまう。それがすごく嫌なの。もう貴方が悲しまいないようにしたいの』
少女は男の頬を撫でながら柔らかく微笑む。
男もそれにつられ、少し口角を上げる。その真っ赤な瞳は愛おしいものを見る目である。
『なら、俺は君に約束をしよう』
『約束?』
男は少女の綺麗な髪を梳くように撫でながら、そういう。少女か小首を傾げながら聞き返す。
『“血の盟約”。これは決して解けぬ強固なつながり。そして、人によっては呪いとも言うのも……互いの血を飲み合い、今の繋がりをより深くさせる。決して消えない深き繋がり』
『……でも、私が死んだら、また貴方に出逢えるかしら? この絆があれば、また貴方を抱きしめ続けられる?』
少女は不安そうな顔をして聞き返す。
『必ず会えるさ。でどんな形でとどんな姿だって、俺は君を何度でも見つけて、愛を伝えるよ。俺の独占も愛もお前だけの媚薬さ──』
男はそう告げるや少女の唇を貪るように吸い付く。
それを客観視しているりうらの顔はりんごのように真っ赤に染まっている。
だが、しかし、だんだんの背景が変わっていく。次に映し出されたのは、男と少女が大勢のひ人達から逃げる姿だった。りうらはそう光景に言葉が得なかった。男は全身から血を流し、少女の腹部あたりには血が滲んでいる。淡い桃色の着物を赤黒く染めあげている。
りうらは(や、やめて! その人たちが死んじゃう!)と叫ぶも、夢の断片でしかないため、声は届かなかった──。
バサッ
「はぁはぁ……(か、仮眠室……)」
ベッドから起き上がったりうらの額や体は汗をかき、シャツなどが肌にへばりつき気持ち悪い感覚がする。
「結局あの夢……なんだったんだろう? なんで、こんなにも鼓動がおさまらないの?」
りうらは自分の左胸の服を握りながら呟く。すると、仮眠室に誰かが入ってきた。
「あ、りうちゃん起きた?」
「ほとけっち……」
「お、りうら〜起きた? 今からアニキやまろ、初兎たちと飲みに行くんだけど、行けそう?」
ないこがりうらの顔をのぞき込みながら聞く。それを後ろからニヤニヤとしながらほとけは見ている。
りうらは少し驚きながらも「あ、りうらも行く!」っと、普段と変わらないトーンで返事を返す。
その後は、一同オフィスにある荷物を持ってから、ほか三人が待っている駅前まで、急いで向かっていく。
その道中でも、りうらは今日見た夢を思い返してしまう。どうしても、頭の片隅からは消えてくれない。モヤモヤするも、久しぶりの六人でも集まりのために、今日はいつもよりパーッと楽しんでやろうと思った。
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【Black Rose】
──花言葉
あなたはあくまで私のもの/永遠の愛/死ぬまで憎みます/増悪/恨み
でこのストーリーでの意味は「あなたはあくまで私のもの」「永遠の愛」「恨み」を題材にしてます。
【吸血鬼】
ヴァンパイアは、夜をすべし王。
五人の王がおり、仲は良いが時折意見の衝突などはある。
他の王やばいかがち力の暴走(特に王)をさせ、制御が不可能になれば、他の王が殺すことを決めている。
日の下を歩くことも出来、王に近しい血ほど日のもとを生きれる。
【血の盟約】
吸血鬼が生涯の伴侶を決めた時にするもの。
それが同族であっても他種族であっても、血を結ぶことは可能。
血を結ぶことでさらに深い結びができ、死しても巡り会うことを可能とし、血に記憶を残す。
おはこんにちばんわ〜
最後まで、見ていってくださりありがとうございます!
駄作であまりますが、お暇つぶしにご覧下さい。
ほなまた!