愛か秩序かそれとも孤独か。
イラストが間に合わなかったので300人記念として書きました。
いいねが1000とか余裕で超えるならモチベに繋がるので続きを投稿しようかなと…、
300人ありがとう!
俺は“裁かれる側”になった。
世界が俺を囲む。
かつて隣にいた“ヒーロー”も今は裁判官の椅子に座っていた。
「ソビエト連邦。お前ははこの世界に恐怖と混乱を撒き散らした。」
笑わせるな。お前が俺の手を取っていた日々を世界はもう知らないのか?
俺とお前が肩を並べて戦っていた日々をそんなに簡単に消せるのか。
「お前の行動により、子は自由は奪われ人々は苦しんだ。あなたに弁明の余地はあるかい?」
俺の後ろにロシアがいる。
あいつはなにもわかっていない顔をしていた。
ただ目を見開いて俺を見ていた。 感情を殺した顔で。
「……俺は、愛していただけだ。」
ヒーローになれなかった俺は間違った言葉を吐き間違った力を持ち 間違った未来を選んだだけだった。
──でもそれが俺だった。
「お前が撃ったんだ、アメリカ。俺の心臓を…世界の前で。
あのときの“戦友”は……もう、どこにもいないんだな。」
俺は、ヒーローにはなれない。世界が俺を“悪”にしたんだよ。」
死刑ではないただの“判決”。
世界の法と秩序の名の下に、 俺という国を終わらせるための──儀式だった。
そしてロシアは静かに立ち尽くしていた。
なにも言わず、ただ俺の終わりを見つめていた。
その目の奥には“何か”が揺れていた気がする。
それが怒りか悲しみかはたまた愛か。
あいつも──もう言葉を失っていた。
「ヒーローだって?くだらない。
正義の旗で人を殺せば世界は拍手をするのか?」
「なら、俺は最後まで悪でいいさ。」
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