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Loneliness
mtp
side 若井
寂しい夜に一見の通知
画面には見慣れた会話がいつからか続いている
相手は好きな人…
じゃなくて
メンバー…
でもなくて
セフレ
すぐに返信して家を出る
タクシーにのり元貴の家まで向かう
こんな関係になったのは俺が酔っ払った勢い
で…という最悪の形だった
行為が終わり元貴から出た一言は衝撃的な物で
「 …たまになら…こういうのありかも」
耳まで真っ赤にして呟く元貴は何処か切なかった
そして今に至る
最初から俺はこんなの望んでなかった
俺は親友でありメンバーでありセフレである
元貴を愛してしまったんだ。
そしていつか俺は元貴の恋人になりたい
でも気持ちを伝えてしまったら終わる気がするのだ
きっと静かに消えるべき感情なんだ
そうだよ、いいんだ
好きな人と体を重ねられて幸せじゃん
この関係でいいんじゃん。
俺はなにを求めているか分からない
元貴からの「好きだよ」を求めているの?
だとしたら無理だよ
タクシーから降りて握りしめていた合鍵で
扉を開く
ただ体を求めて今日も寝室に上がる