※先輩後輩
※学パロ
長らくお待たせしましたー……
とか言いつつ今回はそこまで展開ないでーす()
ごめんってぇ…………
syp「……失礼しまーす、」
時刻は既に23時過ぎ。俺は無理矢理にも、クソ先輩の家に連れ込まれていた。
kn「どうする?腹減った?」
syp「いや……帰り道で買って食べてきたんで」
kn「んー、じゃあええか。風呂沸かすな」
先輩は風呂場の方へと消えていって、俺はやることもなくソファに座る。
髪の毛を試しに触ってみると少しベタベタしていて、スプレーの色が落ちかけているのが分かった。
ボタンの触る機械音が聞こえてきてくる。栓は閉めましたか、というAIアナウンスが流れ何か機械が起動し、水のごぼごぼという聞き慣れた音が耳に入る。いつもと違うAIアナウンスに、先輩の部屋にいるのだと実感してしまう。
少し経てば、先輩はこちらに戻ってくる。
kn「……あ、何か飲む?」
奥の部屋から出てきた先輩が、台所の方に行きながらこちらに問う。
syp「いや……良いです」
kn「ん、麦茶ね」
syp「……いや良いですって……」
否定しても先輩は何も言わずに平然とした顔で、まるで聞こえていないかのような対応をする。
助けてもらっただけでありがたいんやから、そんな気使わんでええのに……それに、今そんな気分やないし。
先輩は俺の話なんて聞かずに半分ほど茶の入った2つのグラスをテーブルの上におく。薄い茶色の水面がゆらゆらと揺れて、目も揺らぐ。
kn「ん」
syp「いやええですって……」
kn「まあまあ」
先輩は隣にどかっ、と座ってコップに口をつける。液体を飲む音がよく響いて、上下する喉笛に無意識にも目を奪われてしまう。
見つめていると先輩はこちらに振り向きもせず、どこか遠くを見ながらこちらに聞いてくる。
kn「……あの人誰なん?知り合い?」
syp「いや……なんか今日道迷ってたら声かけられて。けど、それだけです。ワイ、あの人と会ったの今日初めてやし……」
先輩は少し驚いたような素振りを見せながらも、コップを机に戻して呆れたような表情をする。
kn「……どういう接点やし……、それで襲われるとか」
先輩は疑問を持ったような小さな苦笑をこぼす。薄い水色の瞳は、優しく小さく笑っていた。
kn「まあ、無事で良かったわ」
syp「先輩が助けてくれたお陰っすよ」
kn「……うれしーこと言うやん」
先輩は少し笑ってこちらを見つめてくる。いつもみたいな主張の強い笑みじゃなくって、薄く小さく笑うのがどこか香しい。鼓動が高くなるのが分かる。
けどまぁ、クソ先輩には振られてるし。
ただ、先輩の行動1つ1つが、紡ぐ言葉の1つ1つが、心を揺らすのには間違いなかった。
kn「……なぁ、」
syp「ん?」
少し揺らいだ感情を掘り起こしていたせいか、びくりと肩が揺れる。
kn「それ、今日で外すん?」
コネシマさんは自分の髪の毛をトントン、と指先で叩いてから俺の上の方を指す。
syp「……髪の毛のことっすか?」
kn「おん、それとカラコン」
syp「そりゃ……明後日から学校やし、外しますけど」
明日は祝日で学校はないものの、違和感がありすぎて早めに元の姿に戻っておきたい。
kn「へー……」
syp「……なんすか」
kn「いや……黒髪もかわええなぁ思って」
syp「え、?////」
このクソ先輩は澄ました顔で突拍子のないことを言う。
いつもそうだ。
そのせいでこんなに振り回されてる、ってのに。
体が熱い。顔を赤くした俺に不思議に思ったのか、先輩はキョトンとしたような顔をするが、先輩の耐えきれなくなった口角が少しだけ吊り上がっているのに気づく。
……あーあ、こうやって色んな人をたぶらかしてきたんや。絶対そうや。
思わせぶりの態度取って、すぐに可愛いとか言って。そうやって遊んで楽しんでるんや絶対そうや。絶対。
syp「……そうゆうのやめたほうが良いすよ」
kn「……、?」
先輩はまた不思議そうにこちらを見てくる。
今度は本当に分かっていなさそうで、無意識なのにどこか腹が立つ。
本当に何も分かってない。
自分の行動も、俺の気持ちも。
syp「……もう良いです」
kn「え!?俺なんかした!?!?」
先輩は急に大きな声で叫ぶ。ソファから身を乗り出して問い詰めてくる先輩を押し返して、入れられた麦茶を軽く一口啜った。
先輩と話していると胸がざわつく。
それが喜なのか、それとも哀なのか。そんなこと分からないけれど、あのぐちゃぐちゃに混ぜてしまった絵の具パレットのようでむしゃくしゃする。
この感情がなんなのか、認識できない。してはいけない。
嫌になって軽くため息をつけば、下腹部に違和感を覚える。
あの男にイれられてからナカにアイツの体液か、それか精子か、何か詰まっているようで気持ち悪い。
ナカにだされた記憶はない。けど、記憶がないだけで自分のナカであの男が絶頂に達したのか。
そう考えるだけでも気持ち悪い。ただ下腹部を疼く液体がそれを強調させた。
kn「……どーしたん?」
下を見ていた俺に違和感を持ったのか、先輩は尋ねてくる。
syp「ぃや……大丈夫です」
kn「大丈夫です、ってことは何かあったん?」
syp「……いや、」
本気で心配そうに見つめてくるその瞳に抗えない。
あぁ、俺は本当にこの人に弱い。いつまで経っても。
syp「……なんかやっぱ違和感あるなー、って」
先輩は最初は不思議そうにしたものの、言葉の意味が分かったのかこちらから目を逸らす。
急に黙り込んだ先輩にもどかしさを感じて先輩の方を向くと、伏せ目がちになって目立つ長いまつ毛にどこか冷たいものを感じて、沈んだ水色の瞳は軽く怒りを表していた。
kn「……ふー、ん」
低く、暗い声が発せられる。毛先の尖ったストレートの金髪が作る、肌にくっきりと浮かぶ影は瞳から発せられる光をより強調させていた。横顔だからか、綺麗なカーブを描く鼻筋に目が止まる。
そんな怒っている顔でさえ美しいと思うのは、傲慢だろうか。
沈黙が流れ、時計の秒針がうるさく鳴る。ただ、俺は端正な先輩の方を見ていた。
幾度となく続いた沈黙を切り裂くように、お湯が沸きましたというアナウンスが流れる。
先輩はゆっくりとこちらを向く。その顔にはまだ怒りの残り香が匂っていた。
kn「……先入る?」
syp「いや、後で良いっすよ」
先輩は平然とした、怒りを押し殺しているような表情のまま考える素振りを見せる。
その顔をじっと見つめていれば、少しずつ瞳に光が灯っていくのが分かった。
kn「……あ、ナカにまだ入ってるんやろ?」
syp「え、……あー、……まぁ……」
kn「後処理したるから一緒に入ろ?」
syp「……ん、?」
俺の返事なんて待たずに先輩はソファから立ち上がる。来い、と言わんばかりの背中に逆らえずよろよろと立ち上がってしまう。
syp「せ、先輩、??いや、自分でできるし……」
kn「自分でやるのやりにくいやろ?」
つたない足で先輩を追う。視界がぐちゃぐちゃになった現状のせいでぐらぐらと揺れる。嘘やろ?ね??
kn「……別にええやろ?男同士やし」
バスタオルをこちらに投げられて、急いでキャッチする。
kn「あー、それとも……変なことでも考えてるん?w」
先輩の下まつ毛は綺麗な曲線を描いて俺を嘲笑う。
あー、ムカつく、これだから、っ!!!
syp「べっつに……」
ケラケラと笑う先輩にイライラする。
せや、別にそういう考えなん俺だけやし……
顔が熱すぎて、投げられたバスタオルに顔を埋めると、先輩の温かい匂いがした。
はよ消毒しろ、って思ったでしょ?はよヤれ、って思ったでしょ?うるせぇうるせぇこれでも3000超えてんだばーか(※すみません)
というか前回モブレで♡大量に貰えてたの嬉しいけど複雑なんだぜ。君達はモブが好きなのかい???
閲覧ありがとうございました!
コメント
17件
モブは嫌いですけどshpの喘ぎが好きなんで()
あ、sypくん終わったな。
さいこー 次が楽しみすぎてハゲる(??