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ラブラブだなぁ
降り積もる雪が肌に触れ、ゆっくりと、歩く。
乗り込んだ電車の中でキミが揺れる。ぶつかってしまいそうな距離で。
私の鼓動が早くなる。
グラッ
「!」
電車が揺れて、気づいた時にはキミと私の距離は、キスをする時のような距離になっていた。
そんな時も彼は私を心配してくれた。
「大丈夫か?ヒサ」
「う、うん。」
(優しいな、
(けど…ち、近い‼︎///
(ど、どうしよう、私顔赤くなってないよね⁈//
『…』
(わぁぁぁ、き、気まずい!///
カゲチヨは今、目の前にいるヒサメに壁ドンっぽい事をしている。何故なら電車が揺れたからだ。
(ヒサ、俺がこんな近ーのやだろうけど…退いてやりてーけど、
(狭くて動けねー、
(何とかヒサを潰さないようにしてっけど…
(そのせいで近ー…
「…」
「…///」
(カゲがこんなに近くに…
(カゲの匂いがする…
(って///何考えてるんだろ私…
〇〇駅〜〇〇駅〜 左側のドアが開きます。
『!』
「ここだね。」
「あぁ、じゃ、行くか」
「うん」
カゲチヨとヒサメは黙り込んでしまった。
(…今の時間はわからないけどさっき電車で5時くらいだったから、何か話さないと時間がなくなっちゃう…
(何か、
「なぁ、ヒサ」
「!…な、何?」
「いや、その…」
「いい忘れて、たんだけど、その、」
「?」
「…今日の、服、似合ってると思う、」
「‼︎」
「え、そ、そう?あ、ありがと、///」
「お、おう///」
「…」
「お、着いたな」
「うん」
「もうすこし、あっち行くか?」
「うん!あっちの方が光の色が沢山あるしね」
「じゃあ行くか」
「うん」
「わぁ、綺麗、」
「な」
「ねぇねぇ!あっち赤と青のライトアップだよ!」
「あぁ」
「赤はカゲかな?」
「じゃあヒサは青ってことになるけど、あれ、」
「?」
「ハート型だぞ?」
「えぇ⁈」
「ほ、ホントだ、」
「やっ、やっぱ取り消し‼︎」
「カゲっていうの取り消し‼︎///」
「はいはい」
「あ、あー!あっちにツリーがある!あっち行こ‼︎///」
「ぉ、おう」
「ほ、ほら!綺麗だよ!」
「おーカラフルだな!」
「見て!あそこの星!」
「ん?」
「お、すげー光ってるな!」
「ね!」
〉ねー、こんなとこでダメだってば〜
〉いいじゃん、いいじゃん!
〉も〜!
『‼︎』
(こ、これって…
「リア充…」(イライラ)
「…」
(わぁぁぁ〜〜///
(見ちゃいけないもの見ちゃったかも‼︎///
(カ、カゲはどう思ってるんだろう、
(…やべーもん見ちまった、
(リア充どもめ…
(…
(チラッと)
(、ヒサ、顔赤…///
「あー、」
「ど、うしたの⁈///」
「っと、周りカップル共だらけだからあっち行かね?」
「あ、うん!」
(よかった…
(ギュッ)
「‼︎」
「か、カゲ…///手、」
「…行くぞ//」
「ぅ、ん///」
外は雪が降っていて寒いはずなのに、キミと繋いでいる手はとても、とても暖かく感じる。 その手を離したくないから、ゆっくりと歩く。キミもゆっくりと歩いてくれる。側から見たらカップルに見えるだろう。それが嬉しくてゆっくりと歩いて行く。
次回