荒れ果てた都市の片隅、赤い月光に照らされ、吉田と雨宮は対峙していた。
「……お前、最初から知ってたのか?」吉田の声は低い。
「さあ、何のことかな?」雨宮は薄く笑う。だが、その額には汗が浮かんでいる。
「とぼけんなよ、雨宮。霧島が“魔神”を生み出すために動いていたこと……お前、グルだったんじゃねえのか?」
その言葉に、雨宮の笑みがわずかに崩れた。
「……なるほど。さすがだね、吉田。」
「やっぱりな……!」吉田は傘を構える。
「でも、誤解しないでくれ。僕は霧島の“協力者”じゃない。利用しようとしただけさ。」雨宮の目が冷たく光る。
「彼の目的は“完全なるエネルギーの解放”。そして、僕の目的は――」
「――“支配”だろ。」吉田が言い放つ。
雨宮は拍手を打つように両手を広げた。
「正解さ。僕は魔神の力を取り込み、世界を劇に変える。意思も、感情もいらない。僕の思い通りに動く……完璧な舞台だ。」
「……クソが。」吉田の目が鋭くなる。「お前のくだらねぇ“劇場”に、俺は付き合う気はねぇよ。」
「なら、僕を止めてみるかい?でも――」
雨宮の目が赤く輝く。
「……僕はもう、強い恐怖を感じている。」
その瞬間、吉田の体が硬直した。
「……しまっ……た……!」
「“第二の異能”――“恐怖支配”。」雨宮は微笑む。「57秒間、お前の体は僕のものだ。」
吉田の傘が、ゆっくりと持ち上がる。
「さあ、踊ろうか。僕の人形としてね。」
コメント
2件
今回も神ってましたぁぁぁ!!!! あ、やばい世界一最強の人形爆誕しちゃったよ( 57秒間、、、短いようでこれがくっそ長いんだよなぁぁ、、、だってほぼ1分だもん(( いや、、よっしーならどうにかでき、、、る、、と信じてるぞ!!!!多分!(は?? 次回もめっっっっさ楽しみいいいいいいぃ!!!!!!!!