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たったったっ…
寒い時期の外を俺は目的地に向かって必死に走る
背中には今日学校で使った教材やその他もろもろが
入っている重いランドセルを背負っている
寒い風が体にぶつかり凍える
でもそんなこと気にせずに俺は必死に目的地にただただ走っていた
「さくらくんっ、!」
「うおっ、」
驚くように俺が話しかけた男の子は声を出した
こんな寒い時期なのにその男の子は、
長袖のTシャツに薄い上着を着ているだけだった
「さくらくんっ、寒くないの?」
白黒の猫っ毛の髪を目に通し
俺はさくらくんの綺麗な目を見つめる
「さむくねぇよ、」
そういっているが、さくらくんは寒そうに体を摩っている
それを見て俺は持っていたマフラーをさくらくんの首にかけた
「、、ありがと、」
そういいさくらくんは真正面を見る
「なぁ、すおー、」
さくらくんは少し不安げな色を顔に浮かべながら
俺に話しかけてきた
「どうしたの?」
少し俺の中で勘づいている
それは、今から桜くんが話そうとしていること
強がりな桜くんが誰にでもわかるような不安の色を顔に浮かべるほどのことだ
「おれ、」
「 、」
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しゅうりょう