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_俺は、出てきた者に目を見開いた。
高杉晋助である。
何があったのか高杉はえらく息が荒い。
「おっ、お前は高杉晋助…!?何故ここに」
山崎が声を出し高杉を指さし
「…幕府の犬か、まぁ、今は俺も体力がねぇ…少々止めさせてもらう。」
「…ボロボロですけど何が…?俺も逮捕するほど強くは無いので…。」
少し恐怖を感じつつ問うと、高杉は山崎の様子を鼻で笑い
「犯罪者の話を聞きてぇってか…なかなかに酔狂だな…。ま、話すだけならな。」
高杉が話し出した話によると、高杉らは宇宙海賊霜月と名乗る奴らに船を襲撃され、部下と二手になった後__
「アタシの親父は鬼兵隊に入ってたんや!覚えてへんのか!アンタ!」
女が刀を高杉に向けながら話しており
「…悪ぃが覚えてねぇな。鬼兵隊じゃねぇトコだったンじゃねぇノ?」
「嘘や!ちゃんとアタシは親父の仲間から聞いた!」
「覚えてねぇって何度いえば気が済むのやら…」
高杉は声を荒らげる女を他所に刀を抜き相手を切ろうと振り上げる。
すると。
「そう…なんやな…アンタは意地でもしらバックれるか。」
女は、高杉の刀を弾き、顔を狙い蹴りを入れようと足を振った。
避けれず蹴り飛ばされ壁にぶつかり、起き上がろうとするが小刀が飛んで来る。
それを防ぐが立ち上がる隙もなく女が急所を避け斬り刺しを繰り返して来た。
「グッ……ガッ…」
喉から込み上げる痛む声を必死に抑えつつ。
反撃の隙を見た。
女は疲れ果てたのか動きを辞め。
「親父の仇…取れたかな…。」
そう呟いた隙を付き、女の腹を蹴り飛ばした。
「ぐあっ!!」
短い悲鳴を上げた後女は吹き飛ぶ、女が壁にぶつかる前に女の方に高杉が飛んでいき、刀を抜き腹に刺しかかる。
だが痛みを堪えたのか、余裕のあるような笑みを浮かべた。
「総員!標的高杉晋助!残りの者は迎え!」
と声を荒らげながら言った。
するとここを立ち去らせたまた子達が倒し損ねたのか、軽く数え50の者が来たとの事。
高杉は早急に向きを変えて50の者の方を向き、刀で斬りかかった。
1人は斬りかかりもう1人は斬られ。
その繰り返しだったらしい、だが高杉も人間だ、背後を取られ斬られ、また5人程斬れれば肩を深くやられた。
その後も切られた部位は手の甲、腕、横腹、背中。
武器の無い者に殴られた部位は顔、腹とめちゃくちゃだった。
50の者を片付け終わった後、高杉は既にボロボロだった、だが相手は容赦がなかったようで、斬りかかってくる。
「まだ掛かってくるか。女」
「そら、仇やから、アンタは」
だが腹を刺され、動けなかったのだろうか。
相手の動きは鈍く。
プシャーッ
切りやすく、鮮血が辺りに飛び散ったそうだ宇宙で待ってるのもアレだと思ったのか地球に戻るよう操縦していたそう。
入口は生き残った味方が木材で補い、楽に帰れた。
だが内心、また子達を置いてったのだと思っており、どこか後悔してるらしい。
「な、なるほど…壮絶ですね…。」
「まぁ、また子達とて、そう簡単にゃ死なねぇ。」
高杉の少し曇った眼に山崎は敵ながらに心配した。
その時、また轟音が鳴り響く、今度は鬼兵隊の船の横だ。
「…霜月か…。また。」
そう高杉が呟き、鉛のように重いはずの体を動かして刀を構える。
「あの、俺一応敵だけど…霜月より殺らなきゃ行けないんじゃない?」
「てめぇは後でやる」
「宣言された!」
とやり取りしている内に、ドアが開き出てきたのは。
これまた鬼兵隊、来島また子である。
「…!また子…か……無事だったか」
「これ敵に囲まれてね!?」
高杉は少し安心した顔でまた子を見つめるが焦りを覚えている山崎もまた子を見る。
また子は返り血なのか分からないが、体に血を浴び、高杉とは違って軽傷だった。
傷と言ってもせいぜい打撲や擦り傷程度。
だが高杉を見るなり目に涙を溜め。
「晋助様…!万斉先輩と…武市先輩が…!」
今にも泣き出すような震えた声で言う。
それを見山崎はまた子に駆け寄り背中を摩る高杉は見ているだけ、とは行かず何があったのか問う。
「じ、実はッ…!」
泣きじゃくるような声でまた子は述べた内容はと言うと…。
気になる話寸前だが。
君らは一体ここからどんなことが起こるか。
何が起こったのか、予想出来ただろうか。
「これは在り来りでこういうのだろう」
そういう甘いものじゃない。
ここからが…本当の地獄だと。
ここからが…本当の 終焉と
俺の最後に記す言葉はなんなのか。
未だ、予想しきれない事が…。