悪魔knt×吸血鬼hbr
nmmn knhb BL
上記が分からない人はバックしてください。
魔界、魔法、ルール、全て捏造しています。
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魔界のある路地裏を戯れに歩いていればゴミ袋が転がっているところに小さな塊が動いたような気がして目を凝らす。
「…子供か」
ピラ、と布を剥がせばそのにはとても美しい子供が傷だらけで倒れていた。
僕の気配に気づいたのか目を開いて、逃げようと身を捩るが力が入らずそのまま倒れる。
「…ころさ、ないで………」
「殺さないよ、君は吸血鬼かな、可哀想に、血が足りないのか。」
「血…ほ、…し、」
僕の血は貴重なんだ、あまりあげちゃダメなんだけどな。
「まぁ、特別にね、美味しいと思うよ、僕の血は。」
病みつきになるぐらいね
手首をナイフで切ってその子の口元に血を落とす。
太い血管を切ったのかドバ、と血が出てその子はごくごくと飲んでいる。
もういいかな、と思い手首に魔力を集中させて傷を治す。
「ん…ぁ、ア、は、ぁ……」
子供は魔力を大量に接種し、身体中に強力な魔力が滞っていることに感じいっているのかビクビクと震えている。
「はは、美味しいでしょ僕の血は。 」
「は、ぁ…はぁ、おい、しぃ…」
その子は顔を上げ紅潮した頬でこちらを睨む。
魔力を十分に摂取したからか、身体にあった傷が回復していき汚れていた顔も綺麗になり、破れていた服も治っていく。
綺麗な子供だ。
端正な顔立ちで目はダイヤのような瞳、髪はキラキラと特殊な色合いをしていて珍しい。、そして華奢な身体。
美しい。
一言でいえばこれに尽きる。
美人と言われている魔界の女よりも、子供よりも、何より美しい。
「助けて下さり、ありがとうございます。そして、お見苦しい姿を見せて申し訳ございません
俺は渡会雲雀と申します。貴方様は風楽奏斗様で間違いありませんでしょうか。」
途端にこちらに向き合い、丁寧な言葉で話す15にも満たない子供。
渡会家、あまり聞かない家だ、でも、人間界の高級な物を売っているのを見たことがある。でも、こんな綺麗な子供、いたか…?
「うん、僕は風楽奏斗だよ、それより、君がどうしてここに?ここは渡会の家と相当離れていると思うんだけど…」
「……」
ありゃ、なんか地雷踏んじゃったかな。下を向いて唇を噛み締めている雲雀。
「…にげて…来たんです…」
「…それは、…」
吸血鬼にとっては、重罪なんじゃ、
「耐えられないんです…母様も、父様も、俺を一回も外に出してはくれなかった。」
道理で、見たことがない顔だったんだ。
こんなにも美しい子供を外に出したら、どんなことになるか分からないだろう、誘拐されて監禁、奴隷として市場に売り出されるかもしれない。
部屋に居ない雲雀を知っただろう両親の今の心情はとてつもない不安に駆られているだろう。
「…母様も父様も、兄様も、誰も、俺と遊んでくれなくなった」
「だから、逃げてきたんです。
途中、俺を見るなり襲ってくる人達から何とか逃げて来たんですよ、足なんか刺されて逃げるのに一苦労でしたよ、ほんとに。 」
どうして俺を、と疑問に思っている子供をヒョイ、と抱き上げる。
「うわ、風楽様!?ちょ、離して ください、おれ人間界に行くんです!」
「吸血鬼にとって家出、ましてや縁を切ろうだなんて重罪なのを君は知らないの?」
「……知ってますよ」
吸血鬼は血の繋がりを大事にする
子供は親から離れることは許されない。
だから吸血鬼は同族には死ぬほど優しいが縄張り意識が強いため他の種族には警戒心が高い。
血の繋がりを破る、ということは家を裏切ることになる、らしい、僕にはよく分からないけど。
「だから、君を家に返す」
「嫌です!!離してください!!」
雲雀が暴れて僕の頬を爪で破る
「…った…」
「っぁ、ごめ、なさ、……」
破った瞬間、近くにいたのかゾロゾロと黒服の見知った顔立ちが現れて銃を手にして雲雀に照準を合わせる。
「おいおい、おろせよ、まだ子供だよ。怖がるだろ。」
「…ですが奏斗様。あなたの顔に…」
「こんなんすぐ治…」
る、といいきる前に泣きそうな雲雀がペロ、と傷を舐める。
血が欲しかったのか?欲張りだな、そう思っているのもつかの間、直ぐに傷が塞がり、それに加え魔力も湧いてくる。
「なに、これ……」
はじめての感覚に困惑していれば雲雀はコテ、と首を傾げている
「君、ヒールができるの?」
魔族は、魔力さえあれば傷を回復できる、が、それは自身に対してだけ、人を回復させるにはその人の魔力の波長に合わせなければならず、学習しないとできない。そして魔界ではヒールができる人を重宝している、 ヒールは大体、才能がなければ出来ないのだ。
それにこれは、魔力回復の魔法もかかっている。
「……ひーる?」
…分かってない?どういうことだ。生まれつき?そんなの前例があったか?僕が見てきた資料の中にはそんな魔族1人もいなかった。
「…ふふ、おもしろい、雲雀、お前を家に連れ帰るのは辞めるよ、僕の家にこい、」
「な、なんで、俺は人間界に_」
こんな美人な子供を人間界になんて置いてったら襲われて終わりだ。
「お前が僕の家に来れば、僕の血を毎日、満足するまでくれてやる、普通の飯が食べたければ用意させる。それと条件に」
「?」
「お前の唾液を、僕に毎日くれ。」
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続きます。
コメント
1件
ッン最高👍