媚薬/tnzm
地雷さんは右回れ
◇
「だいせんせ、おれ、自信ない・・・」
「へ?」
今日は久しぶりの打ち上げ、という名の飲み会。
毎度の如くシャオロンやコネシマが暴れ、それをロボロやトントンが宥めるといういつもの光景が広がっている。
「何が自信ないん?」
そして、横に座って涙ぐんでいるのは、いつもならエーミールやトントン辺りに食害をかましているはずのゾム。
珍しく萎れているので、本当に何か悩んでいるのだろうか。
ゾムさんはそのままぽつぽつと話し始めた。
「今度の土日、トントン家にゲームしにいくんやけど・・・多分、そのまま泊まる、から・・・」
机に張り付いたまま駄弁るゾムさんは、メンバー公認でトントンと付き合っている。ただ、まだ初夜には至っていないようだ。
面倒見たがりでおかんなトントンと、はしゃいで暴れる問題児のゾム。
うん、お似合い。
「なるほど。つまり、どんな風にセックスするのがいいかってこと?」
「・・・・・ま、まあ・・・?」
酒で蒸けた瞳に、紅潮した頬、上目遣い。もともと整った顔立ちにそれらが加算され、まあまあ可愛らしい見目とはなっている。こいつは下で確定やな。
「ふーん、数多の女を堕とした俺の話を聞くが良い!
俺は女側の感覚はわからんけど・・・とにかく褒めたり、自分の気持ちを素直に伝えるんや。自分も相手も、気持ちいいと思ってくれてるって嬉しくなる。
それと、トントンって比較的面倒見いいやろ?やから一旦、主導権は任せてみる、とか。」
「は、はえー・・・?」
この反応を見る限り、ゾムは処女だろう。
大学の時にある程度の女遊びはしていたようだけど、男と付き合うってのはレアケースだし本人の口からも聞いたことがない。
「それと、ゾムさん。シンプルに感度上げるってのは?」
「え?感度上げるって・・・媚薬?」
「そ♡」
ばちこん、ウインクをキメると非常にドン引きされた。悲しい。
「そんで、そのまま飲むのもまあええんやけど・・・
このテクは俺がガチになった子にしか使ってこおへんかった必殺技。
・・・ローションに混ぜて、ナカに直接使うんや。」
「え。そ、れ・・・やばそぉ・・・」
ごくり。
喉を鳴らしたゾムさんは、目をまん丸にしている。
うん、この感じだと一人でだいぶ開発してるやろ。
どうせなら、あっちにも悪知恵入れたろかな?
これから起きるであろうことに笑みが溢れた。
◇
「うわっくっっそぉ・・・!負けたぁ!!」
「勝ったー!アイス奢りな!」
目の前で「You Lose…」のゲーム画面を見て蹲る俺の恋人、トントン。
今日はトントン家にゲームをしにいく、という口実で開いたお泊まり会だ。
恋人、といってもまだキスまでしかしたことないけど、いつヤることになってもいいように自分で普段から後ろは弄っている。
「っじゃあトントン、俺、風呂入ってきてええ・・・?」
「ん、ええよ?俺は布団敷いとくわ。」
えっ。
それは、今日の夜行われるであろうコトへの布石ですか?
なんて、言えるわけもなく。
トントンにバレないようローションと媚薬を持って、部屋を飛び出した。
ぱぱっと服を脱いで全身を洗い、湯船に浸かる。
入浴剤で少しとろみの出たお湯は、日頃の疲れをほぐすようで気持ちよかった。
体全体が温まって汗が出始めた頃。
一度冷水を浴びて、浴槽に手をつき腰を突き出すような体勢で準備に取り掛かる。
かこんっ。チューブの蓋を開け、手に少し出して馴染ませてみた。
くちゅっ、ぴちゃ。
風呂の中なせいで水音が反響する。
手で温めたジェルで蕾を濡らし、指を中に滑らせた。
「・・・ん」
するりと侵入を許した後穴をぐるりとかき混ぜてから、もう一本の指でくぱ、と広げる。
「っんぅ、・・・ふぅ・・・ぁ♡」
入り口の方を擦るようにして緩め、奥へ指を進めれば、中指が前立腺を優しく掠めた。
「ひゃぁ゙っ!♡ぅう、っあん゙♡」
重点的にそこを虐めながら解きほぐせば、指三本をぱくりと咥え込むまで緩くなったナカ。
「はぁ゙、ん゙ぁあ♡、はーっ♡・・・はぁ、びやく、んっ・・・・」
小さめな瓶に入った甘ったるい媚薬。甘すぎるのは好きじゃないので、瓶の半分ほどを口に含んで少しずつ飲み込んでいく。
そして、スポイトに瓶のもう半分を吸わせて、ナカに直接突っ込んだ。少しずつ流し込んでいく。
「っひ、つめたっ、あぁ゙ん♡」
蕩けたヒダが、急に冷たい液体を注ぎ込まれたせいできゅうっと収縮した。そのおかげか、奥、結腸まで媚薬が行き渡る。
スポイトの先っぽで前立腺をいじめながら効果が現れるのを待った、その時。
「っふぁ゙!?♡♡」
ぞくり、と体の芯から湧き上がるような感覚。
薬は粘膜に直接触れた方が早く回る。即座に体が熱くなり、奥が疼くような快感に見舞われた。
「ふぅ゙♡ぅ゙あ、〜〜〜っひぃ♡♡♡」
予想以上の効果に焦り、スポイトを抜く。
違和感を感じて瓶のラベルを確認すると、ラベルの左下に小さく『※本品は非常に強力なものですので、水で五分の一程度に薄めてからご利用ください。』と書いてあることに気づいた。
もっと大きく書けや、めっちゃ大事な情報やんそれ!!と心の中でキレておく。
「〜〜〜〜っゔぅ♡♡はぁ゙っ、〜〜〜♡♡♡」
つまり、今、本来の媚薬の五倍敏感になってる、ってこと?
そう自覚した途端、ばくばくと心臓が波打つような感覚に襲われて、それと共に腹の奥に熱が籠っていく。
これは只事じゃない、今すぐに発散させなければ。
段々回らなくなる頭でぼんやりと考え、もう一度手をナカに突っ込んだ。
ぐちゅ、ぐぷぐぷ♡ぬちっ♡
「やぁ゙、ん♡♡っひぁ゙ぁあーー〜〜〜〜〜っっ!?!?♡♡♡♡♡」
びゅるっ♡びゅく、びゅっ……こぷっ♡
「ひゃぁっあぅ゙う♡♡きもちぃ゙い〜〜〜っひん♡♡♡」
媚薬の効果かそうでないのか、勃起していた俺のモノは強い快感に白濁を吐き出した。
想像より何倍もの快感に、自分自身の指にきゅうきゅうとナカが吸い付いてくる。
「は、ぁ゙〜〜〜っ♡♡ぁあぅ゙うっ〜〜〜♡♡」
イッたにも関わらず、未だ腰の奥が引き攣るような気持ちよさに、これは中イキしてるな、と考えた。
中イキなんて今までで一回しか経験したことないのに。
この媚薬の強さを実感させられるようで余計に体が熱を持つ。まだまだ発散させなければ。
そう、思った時だった。
「やぅ゙うっ♡♡ああ゙ぁぁ゙〜〜〜〜♡♡〜〜っ♡♡」
「────・・・・・・ゾム、さん」
「っひぁ、ぇ・・・・・・?♡っひぁ、あぅ゙!?♡♡」
トントンの声が、真後ろで。
「とっととと、とんとん!?なっなんでっ・・・ぅ♡」
「なんでって・・・やけに遅いから心配してみに来たら、その、声がするから・・・・・」
なんでお前が照れてんだ、最っ悪や!!
トントンはドアの向こうから顔を覗かせるようにしてこちらを見ていた。
しかも、俺、ドアの方にケツ向けとったんやけど!?
顔に熱が集中するのが分かる。
「あのぉ、ゾムさん・・・一人で何してはったんですかねぇ・・・」
っあぁくそ、計画が台無しやぁ!
もうええっ!!
「トントンと、え、えっちするための準備・・・・・!」
やけくそで本音をぶちまけてしまったがもういいだろう。
ここまでよく頑張った、俺のプライド。
と、そこで、トントンが顔に手を当て何かに耐えるような仕草を見せた。
「っはぁ゙〜〜〜・・・・・・、ゾム、かわええの大概にせえよ・・・」
「っは!?可愛くないっ!!」
好きな人に可愛いって言われて嬉しくない奴はいないだろうが、それはそれとしてシンプルに恥ずかしい。
「ずうっとソワソワしてるから、今日の夜楽しみにしてるんやろなぁと思っとったけど・・・・・・。よし、ゾム。ベット行くぞ」
「っえ?ちょぉまっ、まって、ひぅ♡」
こちらに近づいてきたと思ったら、いわゆるお姫様抱っこをされ、心臓がどきりと跳ねる。
恥ずかしさで忘れていたものの、ナカは疼くし体は敏感で、触られた時に小さく喘いでしまった。
至近距離で見た少し紅い頬は、俺を見て興奮してくれたのだろうか、なんて考える。
ぽすん、とベットに降ろされ、そのままトントンはどこかへ行った。
体の芯はアツいのに表面は冷えるから、くしゅんっ、と小さくくしゃみを漏らしてしまう。
「ゾム、これ着とき。風邪引いてまう」
そう言っていつの間にか戻ってきたトントンが渡してくれたのは、ラフで大きいパーカー。
トントンのであろうそれを着れば、ふわりとトントンの香りがした。
少し服が擦れて喘いでしまったのは秘密。
「ん、とんとんのにおいする。」
「えっ、まさか臭くないよな・・・?」
「いや大丈夫やでw」
すんすん、とパーカーの袖口を匂ってみるけど、むしろフルーティな匂いがした。柔軟剤だろうか。
おんなじ奴探してみるか、なんて考えていると小さくトントンが呻く声が聞こえたが、どこかに小指でもぶつけたのだろう。
「ほら、ゾム。横になってや。」
促されるままベットに横たわると、トントンの端正な顔立ちがよく見えた。
「じゃあ、これから処女を頂くわけやけど。
・・・俺の童帝、奪ってくれる?」
やさしく、やんわりと手に口付けられる。
「っん♡・・・・・・勿論。搾り取ったるわ♡」
トントンの首に抱きつくように手を伸ばした。
◇
tnzmって結構公式カプだと思ってます。
動画で結構匂わせ(?)というか・・・・・
探してみたらいっぱいあるのでぜひ暇な方は。
内容のネタはいっぱいあるので、カプのリクエストある方はコメントで!
タイトルの意味はぼちぼち回収します
コメント
4件
というか今気づいたんですが、フォローしたと思ったらしてませんでした💦今更ながらフォロー失礼します!
前編 に して 神越し てて 泣けて くる,,,. 前編 に して 神 超え てる ん でしたら 後編 は どうなる ん でしょう,,? 続き,め っ っ っ ちゃ 楽しみ です !