参加型に初めて参加しますっっ
るなちゃんの参加型で見た瞬間めっちゃ面白そう!!!って思ったから即行動に移しました(((
使わせて頂くテーマは「夢」と「満月」ですね!
中也→「」 太宰→『』 森→[] 姐さん【】 モブ→()
モブは複数出てきます
あ、一応死ネタじゃ無いです!!死ネタっぽいですが!
これ入れてで4588文字です……
╺╌╌╌╌╼⃘۪۪❁⃘̸۪۪⃗╾╌╌╌╌╸
ずっと幸せが続くと思っていた
荒覇吐から解放されて、皆んなが俺を受け入れてくれて、失った物もあったけどそれ以上に得た物があって、俺のことを好きと言ってくれる人が居て………。
これから先も幸せだと、信じて疑わなかった
筈なのに
「なァ太宰、此れ…」
『あゝ、其れ其処置いてて、後で見るから。後今忙しいから早く出てって』
「あ、嗚呼……」
「首領、彼のッ」
[御免ね中也裙、今少し立て込んでいて…。申し訳無いけど後にして貰えるかい?]
「判りました、済みません…」
「あ、姐さん、其の、此れ」
【中也か、済まぬが今手が離せなくてな…。机に置いてて貰えるかえ?】
「いえ、大丈夫です…。」
最近ずっとこうだ、皆んなが素っ気なく感じてしまう。でも仕方がない事だ。俺は少し位が高い構成員で、幹部じゃない。其れに比べて首領や姐さん、そして太宰は幹部だ。俺なんかよりよっぽど忙しい。ていうか俺も忙しいと言えば忙しいが彼の人達は俺より数倍忙しい。其れなのに俺が我儘を言うのは良くない、否駄目なんだ。きっと今迄時間を取ってくれていたのが奇跡で、此れからは其の様な事なんて出来ない。そう言う意味だろう。なら変わらなければいけないのは俺だ。俺が彼の人達に依存しているから。其れを辞めなければいけない。
だから、俺は皆んなと距離をとることにした。
そして数日後……。首領から指示を受け、太宰と下級構成員と任務に行く事になった。
因みにあれから一回も話した事なく、依存から抜け出せているのか…?と少しだけ進みたい方向に進んでいる気がした。でも時間が経つにつれて、心に開いた穴はどんどん虫が喰う様に広がって行くばかりだった。
話したことが無いので気不味い空気が漂い始める。一番可哀想なのは下級構成員だろう、俺の所為でこんな事になっているのだから。今の太宰の雰囲気は冷たかった。ずっと、ずっと冷え切った空気が此処ら一体を凍らせている。彼の暖かい雰囲気を纏った太宰が恋しいよ。ずっと抱きしめて居てくれるあの太宰の優しい匂いに包まれたい……。でも其れを今求めても駄目だ。求めたら、求めるだけ辛くなる。苦しくなる。
今の太宰の雰囲気を例えるなら雹だ。あの冬に降ってきて当たったら痛いやつ。あの角張っている角でちくちく刺されている気分になる、其れ程此の空間が辛い。逃げ出したい。でも、今逃げ出したらもっと皆んなが冷たくなってしまう………。
そして任務が始まった。何時もなら太宰と早く終わらせて談笑して、二人で少し喧嘩しても笑って仲直りして…、そして首領に二人揃って怒られて…、こんなに早く過ぎてしまうのに今日は一刻一刻を肌で感じさせられる程、終わるのが遅かった。そして多分何時もと同じ位の時間で終わった筈が自分には何時間もかかっているかのように感じた。
そして太宰は早く帰りたいのか溜息混じりで声を出した
『はぁ、じゃあ僕帰るから』
「えッ、」
やだ、少し話したい。お願い、太宰ッ……
『なに?中也。此の前言ったよね?僕忙しいって』
『其れともポートマフィアの幹部の時間を取って指揮遅らせようとしてるの?』
「いや、そう言う訳じゃッッ…」
『じゃあ、話し掛けないで。時間の無駄』
そう言って俺の事を無視して歩き始める
待って、お願い。置いて行かないでッ、今置いて行かれたら一生追いつけないんだ。其れとも、俺が数日間太宰と距離置いたのが悪かったのか?其れなら謝るからッ、一生そんな事しないからッッ、太宰のずっと傍に居るからッッッ!!
でもそんな思いも虚しく、太宰は俺の事を置いて帰って行った………。
次の日、ある会話を耳にした。
(最近中原さんと太宰幹部仲悪くね?)
(其れ思った。喧嘩したのか?)
(太宰幹部怖いから中原さんが唯一の救いだったのに昨日二人で喧嘩しててさ。本当に最悪だった)
(うわ、可哀想。災難だったな)
(やめてほしいよなー。………………)
(…………、…………)
其処から何も話が聞けなかった。
自分の所為で構成員に迷惑をかけている。早く依存をやめなきゃ。俺が太宰に依存してるからッ、皆んなに迷惑が掛かる。全部俺が悪い。そうだ、いっそのことポートマフィア辞めるか?そうしたら誰も俺の所為で怒らない、迷惑じゃない。………あれ、俺何時の間にこんな無能になってたっけ。てか、元からか……。荒覇吐の俺を誰も認めてくれない。
居場所なんてどこにも無かった。唯それだけ。
そう考えると生きる意味があるのだろうか。多分今の俺は無いに等しいと思っている。俺が生きて居た処で幸せになる人なんて誰も居ない。よし、ポートマフィアを辞めて、追手が来る前にさっさと死のう。その方がよっぽど佳い。
「首領…。」
[なんだい?中也裙、今いs]
「ポートマフィアを辞めます」
[……。其れは困r]
「困りませんよね?済みませんが今日限りで……」
[待ちたまえ、中也裙ッッ]
その元首領の言葉を無視して俺は首領室から出た。
後は、崖へ………
崖へ着いた。着いた時には土砂降りで見るまでも無かった。てか如何して飛び降り自殺なのかと言うと服毒自殺よりも確実性があり、刺殺を自分でするよりも躊躇いが無いからだ。こんなとこで躊躇なんてしてられない。
近くで足音がする……。多分追っ手だろう。もう追いついたのか。でも遅い、もう俺は飛び降りる。残念だったな、ポートマフィア。じゃあな。
なァ、太宰。最後に聞いて佳いか?“あの時”なんで手前は俺のことが好きと言ったんだ?如何して俺を喜ばせた?判らない、判らないよ。その時俺がどれだけ嬉しかったか、泣きそうだったか判るか?まあ、判らないだろうな。太宰、御前の事を考えると辛い、泣きたい……。こんな事になるならいっそ、告白を受けなければよかった、。
『ちゅうやっ!!!』
ああ、太宰の声が聞こえる…やめて、是以上地獄に堕とさないでッ……。
『中也、起きてッッッ!!!』
……えッ?
『やっと中也起きたッ……、如何したの、丸二日寝てたよ?』
「えッ、あッ、太宰ッ、」
『如何したの、中也、なんで泣いてるの?』
寝て、たのか?俺。てかなんで泣いてるんだ?悲しい事なんて無かった筈なのに。
でも、あの夢だけは悲しかった、辛かった…。てか本当に夢なのか?此処にいる太宰はあの太宰じゃ無いよな?あの太宰とすれば嫌だ、離される。
「捨てないでッッ、」
『え、中也、?如何したの?本当に』
『怖い夢でも見たの?』
「嗚呼ッ…」
『え~、中也夢見ないのに……』
何時もの太宰なら茶化してくるだろう。今はそのぐらいの方がいい、てか其れであってほしい。きつい、疲れた、あんな夢二度と見たく無い。
『本当に如何したの、中也っ…」
「煩えッ……」
すると太宰は俺を抱きしめてくる
何時もの太宰の暖かくて優しくて安心する匂い……。其れに包まれて、俺はもう一度泣きそうになった。でも、今泣いたら太宰が濡れ
『泣いて佳いよ?』
『辛かったね、中也。おはよう。どんな夢見たのか知らないけれど安心してよ。ずっと傍に居るから』
「~~~~ッッッ(ポロポロ」
どんどん涙が溢れてくる。もうこんな事ないんじゃ無いか、一生太宰に追いつけないんだろうか……。そう思って居たから。でも、太宰は何時もの力強く到底逃げきれないハグよりも今日は随分と優しかった。壊れ物を扱うような感じだった。
「うぁッ、だざいッッ、」
『如何したの?中也』
「そと、出掛けたいッ…」
「駄目、かなッ、?」
呆気に取られた顔を太宰が一瞬したが、その後すぐに優しく笑った。
「佳いよ、行こう」
外は暗かった。てか太宰も丸二日寝てたって言って居たな…。でも其れ程寝た記憶がある。そのせいかだいぶ外が涼しく感じた。まあ、仕方ないか…
『中也』
太宰は優しい声で俺を呼ぶ。その声だけで涙が溢れそうになる。でも泣いちゃ駄目だ、泣いて夢みたいに置いて行かれたら…と思うとぞっとする。
「如何した、太宰…。」
『どんな夢みたの?』
「…皆んなが離れていく夢」
「首領も姐さんも…、太宰も」
太宰はなんて言えば佳いか判らないと言う顔をしている。其れもそうだ。自分がずっと傍に居ると言ったのに夢では真逆の自分が離れていく夢を見た…。と言っているのだから。
『ねえ中也。』
「なんだよ…」
『今日は満月だね』
「…え?」
言われてみれば今日の月は満月だった。見て居なかった…、いや見る暇さえ無かった。もしあの夢みたいに、太宰に冷たくされたら?もし…別れを告げられたりしたらッ?考えたくもない…。でもそんな事をずっと考えてしまうからびくびくしてしまって泣きそうになる。
すると太宰は、家でしてくれた優しいハグを又俺にしてくれる。
とても柔らかくて、多分今俺が其れを振り解くとやめてくれるのだろう
まあ、そんな事をするほど揶揄う気力はないけど
「そうだな」
『中也、私中也が好きだよ?』
「…知ってる」
『ううん、まだ私がどれだけ中也を思ってるか中也は知らない』
そして太宰はそう言うと俺に接吻をする…。何時もよりもずっと優しい接吻。其れなのに今は溶けてしまいそうになる程甘い。ずっとずっと優しいのに、とてつもなく甘い……。
「だざ、」
『中也、もう一度聞くよ?』
『今夜は満月が綺麗ですね』(ニコッ
横顔が余りにも綺麗すぎる。月光で輝いている太宰は触れただけで消えてしまいそうな…、そんな儚さがあった。もう、迷わない。今先刻みたいに弱気にならない、太宰は俺をずっと思ってくれてる。其れに応える為にも……、と言うか、これはありのままの俺の気持ちだから、ちゃんと言わなきゃ…!
「もう死んでも佳いぜ」
『ふふっ、中也知ってたんだ』
「知らないと思ったのか?」
『ううん、別に期待は少ししかしてなかったけどね!』
太宰は悪戯っ子の様な笑みを浮かべて俺の前へ跪き、手を差し出す。その姿に見惚れない自分など居なかった。
『ほら、お姫様。行くよ』
「誰が姫かよ」
「エスコートはしてくれるんだろうなァ?」
『エスコートの仕方判らないけど頑張ってみるね』
「もう離してやらねェからな」
『何方の台詞だか』
╺╌╌╌╌╼⃘۪۪❁⃘̸۪۪⃗╾╌╌╌╌╸
終わり~!!
るなちゃん!こんな楽しい参加型に参加させてもらってありがとう!書いている時に初めてこんな長文書いたなあ、、笑って思いながら書いてたよ!!でもめっちゃ楽しかった!!!次の参加型がもしあったら又挑戦させて貰う!!
じゃあおつむつ~!
コメント
11件
うわぁぁぁぁぁッ!え、最高!!夢と現実の対比の仕方最高過ぎるし、!中也の不安な気持ちとか、泣きそうになってるところとかめっちゃ伝わってきてマジで泣きそうだったッ!!もう月が綺麗ですねを入れてくる所がもう最高!!それに対する答えも入れてくるところも本当に最高っ!!え、ヤバい。好き。めっちゃ好き(( こちらこそ参加してくれて、こんな神作を生み出してくれてありがとうっ!!
さッッッッッッッッいこぅだったよ!!!!もう全部設定も口調も細かいし、最後太中の絡みもめちゃくちゃ尊くて本当に最高でしたありがとうございます(早口)
最高です。