side藤澤
「もとき…..?」
「あはは!元貴さん面白いです!」
「そんなそんな、ありがとうございます」
元貴が、女の人と腕をくんで街中を歩いている。
俺は、捨てられたの?元貴はやっぱり女の人の方が良かったんだ。所詮男なんて、俺なんて。
「もとき…ッ!!」
「あれ…誰ですか?」
女の人が元貴に首を傾げる。
すると元貴はこっちを振り向いて、
「…嫌いな人です。関係ないのでいきましょうか」
「はい!!」
なんで…?元貴、元貴、?
やだ、置いてかないで、どこいっちゃうの?
ごめん、悪いとこあったら直すし謝るから、俺を置いてかないで、嫌いにならないで…行かないで…….
「..ッちゃん?」
「りょ….ちゃん、!!」
「涼ちゃん!!」
「ッはぁ…っ!?元貴ッ、もときっ…」
「涼ちゃん…大丈夫、?」
悪い夢を見た。良かった、元貴が居る。
これは、夢じゃないよね。
「息すっごい荒かったけど…」
「ごめッ…もときっ、行かないで…ッ」
「落ち着いて、俺はここに居るよ」
そうやって俺を抱きしめる。
暖かい、夢じゃない。
「ッはぁ…っ、はぁっ…」
「大丈夫、大丈夫だよ」
「ごめ…っんね…」
「なんで謝るの、涼ちゃんは何も悪くないよ。」
「っひ…んッ…、んんっ…ッ」
「泣かないの、大丈夫だって。」
「うぐっ…ん、ひゅッ…」
「何があったの…」
「あ…のッ、」
俺が喋れるくらいに泣き止んだ頃、元貴に夢のことを説明した。
元貴は涼ちゃんのこと置いてくわけないし嫌いになるわけないよと優しく声をかけて、頭を撫でてくれる。
これが夢じゃなくて良かった、元貴が居てよかった。
今日は丸1日オフだったから、ずっと俺が涼ちゃんのこと甘やかしたり慰めたり、一緒にゲームして安心させたりした。とにかく愛を伝えまくった。(大森)
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短編集じゃなくなってた気がするので短編にしました。短編にしすぎたかもしれません
ここまで見てくれてありがとうございます
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