第6話
Start~
私が勤める会社は、都内にある中規模の広告代理店である。
オフィスは白とグレーを基調としたシンプルなデザインで、
窓際には観葉植物が並び、どこかアットホームな雰囲気が漂っている。
私のデスクはオフィスの中央付近。
PCのモニターにはプレゼン資料が映し出され、
隣にはコーヒーの入ったマグカップが置かれている。
私はこの仕事を始めて数年になるが、日々忙しさと達成感を感じながら働いていた。
「静空さん、これ、今日中にクライアントに送る資料なんですけど、最後に目を通してくれますか?」
声をかけたのは後輩の海月ちゃん。
元気で明るい性格の彼女は、入社して間もないが頼れる存在だった。
「わかった、今確認するね!」
静空は海月の資料を手に取り、丁寧にチェックを始めた。
オフィスでのやり取り
「静空さん、ランチ行きませんか?」
時計を見るとちょうど12時。
誘ってきたのは同期の蓮斗だった。
軽いノリだが面倒見の良い彼とは、入社以来の良き友人関係を築いていた。
「いいね、何食べに行く?」
「俺今日はカレーが食べたい気分だわ、てか、近くに新しい店ができたらしいよ!」
私、蓮斗、海月の3人で近くのカレー店に向かう道中、話題は自然とプライベートのことに移っていった。
「静空さん、最近何か楽しいことありました?」
海月が興味津々に聞くと、私は少し考え込んだ後に答えた。
「ん~、、、最近友達に誘われてゲームを始めてね~、普段あまりやらないから新鮮だったよ」
「え、ゲーム?どんなやつですか?」
「マインクラフト。動画で見るだけだったんだけど、やってみると結構奥が深くて面白いんだよね~」
「マイクラか~!俺も興味あるなぁ~。静空がハマるなんて意外!」
蓮斗がからかうように笑うと、私は苦笑いを浮かべた。
職場でのチャレンジ
午後、私は上司の高橋さんから新しいプロジェクトの打診を受けた。
「次のキャンペーン、静空さんにリーダーをお願いしたいんだ。若手の意見を取り入れたいと思ってね」
「リーダーですか、、ありがとうございます!ぜひやらせてください、!」
少しの不安と大きな期待を抱えながら、その挑戦を引き受けた。
プロジェクトメンバーには海月や蓮斗も加わることになり、初回の会議は私の主導で行われた。
「まずは、それぞれの意見を聞いてから方向性を固めたいと思います。自由にアイデアを出してくださいね」
私の提案に、メンバーは積極的に意見を出し始めた。
彼女はその姿を見て、自分がリーダーとしてチームをまとめる責任感とやりがいを感じていた。
帰り道の余韻
夜、オフィスを出ると、冬の冷たい風が静空の頬を撫でた。
今日は忙しい一日だったが、私の胸には満足感があった。
スマホを開くと、トラゾーからのメッセージが届いていた。
「お疲れ様!今日はどんな一日だった?」
その短いメッセージに、自然と笑顔になった。
彼に報告するように、充実した一日の出来事を簡単に綴り、送信ボタンを押した。
「明日も頑張ろう」
そう心に決めて、私は駅に向かって歩き始めた。
next~7話
【意外な再会】
はーと、くださぃ、
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