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8月28日。
今日もいつも通りの日常。
のはずだが俺の人生は今日で終わらせる。
もう10年も頑張って生きたんだよ。
許してよね。俺なんて誰も必要もしてないんだから。
そう思い俺は屋上のフェンスに足をかける。
今からいくからね。
「あー!最悪な人生でしたー!」
俺はそう叫んで飛び降りた。
これで俺も開放される。
やっと。やっと。やっと。自由になれるんだ。
9月4日
ピピッ ピピッ ピピッ
部屋に鳴り響く一定の音。
俺はここはどこかと目を覚ます。
見覚えのない天井。
腕には針が刺されてる。
俺、まさか死んでないのか?
なんで?なんでだよ。
看護師さんが来た。
「目が覚めたんですか…、!」
ナースコールを押す看護師さん。
「意識戻りました。」
そう言い、俺に話しかける。
「ここがどこか分かる?」
「知らない。知りたくない。」
俺はなんで死ねなかったのか。
俺を殺してくれ。
「俺を殺してくれよ」
「え、?」
「もう限界だよ。殺してよ。」
「せっかく自殺したのに生きてるんじゃ意味ないじゃん。殺してよ。」
「なんで?生きてる意味あるよ?親御さんがいるでしょ?」
「うるせぇ!!!!お前に俺のなにがわかんだよ!!!!
「毎日朝も夜も親はいなくて夜ご飯も用意されてなくてお金も置いてなくてお腹ぺこぺこで死にそうになって」
「それでも生き延びたんだ。もう死ぬって決めたのに。生きてるのがバカみたい、」
つい感情が爆発してしまった。
看護師さんが口を開く。
「親御さんは?」
「知らねぇ。まだ飲み屋にいんじゃないの 」
「そう。名前は?」
「名前なんてない。呼ばれたことがないから名前がわかんない」
「そっか。ごめんね」
「大丈夫。こちらこそごめんなさい」