矢鱈と体が暑い、そう感じて目が覚めた。
「……。」
機嫌が治ったのか、太宰の奴は隣でスヤスヤと眠っている。
機嫌が治ったのは良いし、隣で寝るのもそうする以外どうしようも無いからしょうがねぇ。
だが、この寝相はどうなんだ…????
太宰は俺にピッタリくっついてスヤスヤと静かな寝息を立てて眠っていた。
俺は抱き枕じゃねーんだよ…。
「おい!!早く起きろよ!暑苦しいンだよ!!」
大きい声を出して起こしながら、ベシッと言う効果音が聞こえそうなぐらいの強さで、太宰の頭を叩く。
すると、太宰はゆっくり目を開けた。
「ン…なんなのだい????朝っぱらからうるs…。」
すると太宰は急に驚くように目を見開いた。
「……っな、」
…な???
太宰が俺から手を離して、布団の端に一瞬で逃げる。
「なんで私と中也がくっついて眠っているワケ!?」
急に耳がキーンとするようなデカい声を間近で出される。
「わ、私此れでも、中也は寝込みを襲わないって信頼して隣で眠ったのに…」
なんか小声でブツクサ言ってやがる。
あまりの勘違いに、口から自然と「はーー、」と言う大きなため息が溢れでた。
「あ”?俺が野朗の寝顔で発情するとでも思ってんのか!?手前が寝相悪くて俺に抱きついてんだろうやよ、クソが! 」
そう言うと太宰は3回ぐらい瞬きをしてからムカつく笑みを浮かべ、「わかってるに決まっているじゃ無いか。中也がそんな反応するか見てみたかったのだよ。ジョーダンだよ、冗談。」と落ち着いた声で言った。
どれだけ俺を苛つかせる才能があるのか。
しかし、一応勘違いを避ける為に言う。
「昨日のは、ああした方が効率が良いと思ってやったンだよ。今回は緊急事態だったからシただけで、普段はゼッテーあんな事しねーからな。」
太宰を睨め付けながら言い放つ。
「…まぁ、手前のあんなに余裕のない顔は、見ていて楽しかったが…」
「ぁ〜、やっぱり途中から楽しんでたんじゃ無いか!」
また喧嘩が始まりそうな雰囲気になっちまった。
「まあまあ、取り敢えずヤろうぜ??」
「ちょっと?直球すぎない?ケダモノっ」
「だーかーら、俺だって好きで言ってんじゃねーんだよ!」
いい加減、そろそろ少しずつでもやって行かないと一生終わらない気がする。
「グッ………。1人でヤるから、今度こそこっち見ないでね…」
そう言ってから数分後、壁をボーッと俺が眺めている間に、彼奴が絶頂に到達したらしい。
後方から微かに呼吸音が聞こえる。
後97回か…。道のり長すぎるだろ。
どうやったら早く目標を達成出来るのか考えてると、ある事を思いついた。
「おい太宰」
ズボンを履こうと思っていた時、不意に中也に話しかけられた。
「手間…コレ付けて生活して見たらどうだ?」
そうやって中也から差し出されたのはロー◯ーだった。
一体どこから取り出したのだろうか、もしかして四次元ポケットでも持っていたりして。
まぁ、そんなどうでもいいことは置いておいて…
「嫌に決まってるじゃ無いか!」
流石に酷いと思う。
ロー◯ーを付けたら、男としてのプライドがズタボロに崩れ落ちてしまう気がした。
大の男が、ケツにそんな玩具付けられるとか、たまったもんじゃあない。
「ロー◯ー付けた方が効率いいだろ?別に付けててデメリットがある訳じゃあるまし。全く気持ち良くも何とも無かったら数時間で外せば良いだけだろ。」
付ける側の気持ちにもなって見てほしい。
万が一でもその可能性は無いが、もしそれで感じてしまったら恥ずかしくて今後生きていける気がしない。
まあ、元々生きる気力はとうに果てているのだが。
「嫌って言ったら嫌なのだよ!」
「だったら1ヶ月以上この場所に居ても良いのかよ。このペースだったら絶対終わらねェぞ。 」
確かにそれは一理あるが、だがしかし…中也にはデメリットが無いって言うのが癪に障る。
「……だったら、私が2時間コレを付けても何も感じなかったら、中也は半日コレを付けなよ。それが嫌なら私は付けない。」
「げ……」
中也の顔が急に歪む。
自分に飛び火するとは思っても居なかったのだろう。
「それって、手前にメリットあるか?」
「面白い中也が見れる。」
そう答えると蛞蝓は大きなため息をついた。
「……。」
中也が無言になってちょうど1分が経とうとしていたとき、中也がボソッと言葉を口にする。
「わぁったよ、、その交換条件飲んでやる。」
流石の私もこの返答には驚いた。
この犬、どれだけ首領への忠誠心が強いのか。
自分が居ない間のポートマフィアが心配で、この決断を下したのだろう。
我が犬ながら度胸が凄い。
まぁ私もこんな事考えている余裕なんか無く、
「オラ、もたもたしてねェで、早く此れ付けろよ」
と中也に催促されてしまった。地味に癪に障る。
とっとと壁の方を向けと言っても、「手前が素直に玩具を入れるとは思えない」と拒否されてしまった。
お互いの事を一番理解している相棒ってモノは割と面倒臭い関係なのかも知れない。
今日何回ついたかも分からない、ため息を大袈裟について早速ズボンに手を掛ける。
私でも人が居る前で自分の穴に玩具を入れるとなれば相当恥ずかしいのだが、中也が確認のために数秒置きにチラッと見てくるのが本当に苛立たしい。
中也の晩に回った時は私も同じことしてやる…。
中也が入れている所を見たいわけでも何でもないし、なんなら吐き気がしそうだけれど、嫌がらせに為に、だ。
手に、そこら辺に置いてあったローションを塗りたくって一度も触ったことがない穴の中に中指をゆっくり入れる。
変な感覚がするが、別に気持ち良くも何ともない。
逆に気分が悪いぐらいだ。
数分経ったら、今度は指を2本に増やして入れてみる。
急に体積が大きくなり、少し、いや結構痛い。
尻の皮が裂けそうだ。
男性同士で致す時はこの穴に突っ込むらしいが、一体どうやって突っ込むのか尚更不思議に思えてくる。
2本指を突っ込んで3分経った頃に漸く体が慣れ始めた。
一旦指2本を抜いて、ロー◯ーと手に、これでもかと言うほどローションを塗りたくる。
そして、深呼吸をしてから遂に穴の中にゆっくり入れた。
先程指で慣れさせておいたおかげで思ったより大丈夫そうだ。
異物感はあるが、痛くも痒くも無い。
中也の監視があるので、もう少し奥に押し込んでから、ローションまみれの手を一旦ウェットティッシュで拭き、ズボンと下着をを履いた。
ベトベトなので、一旦ベッドシーツは外して、またベッドに座る。
すると、急に中の物が振動し始めた。見当たらないと思っていたら、中也がリモコンを操作しているらしい。二時間後、覚悟して置いて欲しい。
ベッドに座っているから余計に振動を感じてしまう気がする。
お尻に体重を掛けているから当たり前だ。
でも今の所違和感しか感じないので二時間なんて余裕だろう。
「あ…マスター時計を用意して呉れねェか?」
中也が急にそう言った。
確かにこの部屋には時間が分かるものが置いていない。
二時間ちょうどより十分前くらいに玩具を外そうと思っていた私からしたら大問題だ。
すると急に壁が、一辺が20cmの正方形ぐらいの面積で開き、置き時計が出てきた。
どう言う仕組みなのだろう。
まあそんな事は置いておいて、今は10:26分、だからここから2分引いて10:24。
つまり、12:24分まで耐えきればいいだけなのだ。
そこから私と中也は各々の自由時間を過ごす事になった。
それから一時間経った、が段々お腹の違和感が強くなってきた。
同じ姿勢で五分も居るのが耐えられない。
少し、お腹の奥がキュンキュンする気がする。
意識すればするほど余計に振動を感じてしまう。
お腹の奥が変な感じで、じっとして居られない。
やばい、あと一時間もあるのだ。
マスターから先程貰った本で気を紛らわす事にした。
息が少しずつ上がってきた。あと30分。
尻が地に着いていると振動が大きくなるので我慢ならず立ち上がった。
中也に悟られないだろうか。
チラッと中也の方を見たが、中也はソファで寛いでいて大丈夫そうだ。
一度息と自分の心拍数を整える。
大丈夫、大丈夫。
よし、あと30分、私なら行けるはず、大丈夫。
「…ふぁ、」
遂に声を漏らしてしまった。背中を冷たいものがスゥッと落ちる感覚がした。
そに途端中也が急に此方を向いてニヤッと嫌らしい顔で笑う。
すると急に振動が強くなった。
「は!?ちゅ、や、何してッ」
「手前、あんだけ感じないって言ってたのに、情けねェなあ。」
機嫌良さそうに中也が言う。
「ぅるっさ…。」
手で口を押さえて声が出ないようにする。
あと10分、あとほんの10分後だったのだ。
中也が時計を頼まなければ無事だったはずなのだ。
そんな事をぐちゃぐちゃ考えている間にも、先程より強い振動が私の体を襲ってくる。
「ン、ぅ” ぁ…はぁ…」
声が勝手に口から漏れる。
この感覚から逃げたくて思わずズボンに手を伸ばすと、中也に腕を掴まれた。
「この賭け、手前の負けだったな、大人しく、暫く感じていやがれ。」
腕をガッと掴まれ乍ら、無理矢理ベッドの方へ連れて行かれる。
ベッドに力強く投げ捨てられた後、中也に乗り跨がれた。
中也がベッドの下に入って居たブラックボックス()から手錠を取り出す。抵抗する間もなく、腕に手錠を付けられた。
普段ならこれぐらいの手錠、すぐに外せるのにロー◯ーのせいで全く解錠に集中できない。
ついでに足にも手錠が付けられる。これじゃ姿勢すら変えられない。
やばい、どうしよう。
私の人生史上一番焦っている気がする。
「まぁまぁ、落ち着きやがれ。 」
ギラついた目で中也が言い放った。
「お楽しみはまだこれからだぜ?」
ー主のターンーーーーーーーー
んー、今回今までで一番下手かも知れないです、すみません。
頑張ったんですよ????久しぶりだからちょっと長くしよーって
無理ですね、下手でした、すみません🙏
次回は結構先になるかも知れないし、そうじゃ無いかも知れません。
まあ、期待しないで待っててください…。
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なんだもう好きだ