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pkst団 二次創作集

2 - リアム看守長とご対面!(多重人格設定○)

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2024年07月24日

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人格ver.リアム看守長とご対面!

⚠️注意⚠️

1話目の設定に書いたトラゾーさんの多重人格設定が含まれます!


登場キャラ

リアム看守、スティーブ看守

ぺいんと、しにがみ、クロノア、トラゾー

本文3200文字


START

リアム視点(世界線:脱獄3)

今日もあの問題児共の記録をまとめ、ため息をつく。まだまだやる事は残っているのだ。

8番から報告されたゴルゴンとの取引の件も捜査を進めなくてはいけないし、スティーブのあの緩さに関しても問い詰めなければいけない。

いつになったら俺は休めるのだろうか。

不満を垂れても何も変わらないだろう。と自分を落ち着かせ、また仕事に取り組む。

眠気覚ましにコーヒーを1口飲んだ。その時。

リアム「ぐっ、、」

強い眠気と手足の力が抜け落ちる感覚に襲われた。

コーヒーに薬が入っていたのか?

どうしても抗えないそれらの感覚に、意識が朦朧とし、俺は床に崩れ落ちた。

ドアをノックする音が聞こえる。

書類を抱えたスティーブが俺に気付いた。

書類をバサバサと落とし、駆け寄ってくる。

何か声をかけられている様だが、それすらもぼやけて聞こえず、俺はそのまま意識を落とした


リアム視点(世界線:pkst団)

声が聞こえる。

「、、、ゾーさん、、、て下さい」

看守室で倒れ、、それから、?

「、、ラゾーさん!!」

パッと目が覚めた。

目の前には、紫髪の男の姿があった。

真ん中のテーブルには、何処かの建物の見取り図を書いた図面が置いてある。

「やっと起きましたね!作戦会議中ですよ!」

「トラゾーが寝るなんて、珍しいね」

少し周りを見渡すと、別に白髪の男と黄色髪の男が2人居た。

全員やけに6番、8番、9番に似ている。だが服装は違い、腕輪が付いていない。

それに トラゾー とは、?

「、、誰だ?」

少し圧を含めて、声を発した。

紫髪の男は驚き、少し離れる。

「あ〜今なっちゃったかぁ」

白髪の男は何か知っている様子で、余裕ありげに返す。

「どういう事ですか?」

黄色髪の男が白髪の男に聞き、俺以外の3人で部屋の隅に固まりひそひそと話し始めた。


ぺいんと視点

急に寝たトラゾーをしにがみ君が起こしたら、低い声ですごい威圧感を含みながら睨まれた。

ここまでがあらすじなのだが、どうやらクロノアさんが何か知っているようだった。

俺は、トラゾー?に聞こえないよう3人で端に固まって話を始める。

「それでクロノアさん、〈なっちゃった〉って何ですか?」

「いやね、トラゾーって実は多重人格者なのよ」

「えっ!そうなんですか!」

知らなかった俺としにがみ君は驚く。

まさかトラゾーも多重人格者だったなんて、、

「ぺいんとは割と頻繁に出るけど、トラゾーは少ないタイプなんだよね」

「あ〜だから今まで僕達は知らなかったと」

チラッとトラゾー?の方を見るが、相変わらず怖い顔をして何かを熟考している。

「じゃあ、クロノアさんはあの人が何て人格か知ってるんですか?」

「いやぁ、トラゾーって持ってる人格多いからどれとかはハッキリ分かんないなぁ」

そっかぁ、、。と、特に情報を得られず束の間の沈黙が流れる。

しにがみ君が口を開いた。

「てかあの人、一瞬だったけど目覚ました時僕の顔見てすっっごい嫌そうな顔してましたよ!?」

「えぇ〜wそうなの?w」

「そりゃ知らない人の顔が近くにあったら誰でも嫌がるでしょw」

「いーやそんな次元じゃなかったです。まるで僕に恨みを持っているかのような、、」

固かった空気が柔らかくなった。


リアム視点(世界線:pkst団)

角に寄ってひそひそと何を話始めたかと思えばどんどん話が代わり談笑になった。

危険な奴らなのでは無いかと警戒していたが、思わずその緊張が少し緩くなる。

仲の良さはうちの囚人達らしいというか、、

囚人達の事を思い出していくうちにまだ仕事&問題を残していたことに気付き、一気に心が重くなった。

(仕事の優先度を振り分けておかなくては、)

またため息をついた時、あっちから話しかけられた。

「初めまして、お名前は何と言うのですか?」

黄色髪から名前を聞かれ、俺はまた警戒心を締め直す。

「リアムだ。お前たちは、、」

「俺はぺいんとって言います。それで、紫髪の奴がしにがみ君、白髪の人がクロノアさんです。」

名前を聞こうと思ったが、相手から紹介してくれた。それにしても、名前までアイツらと同じとはどんな奇跡か。

「そして、今貴方が居る体の持ち主が、トラゾーです。」

少し思考が止まった。

“今貴方が居る体”?

この体は何年も使ってきた俺の物だ、と思っていたのだが、ぺいんとからそう言われ違和感に気がついた。

普段はしないラフな格好。

謎にビニール袋?を頭に被っている。

「これは、、」


pks団視点

どうやら、気付いて貰えた様だ。

リアムさんは、腕を動かしたりしてトラゾーの体だと言うことを確認すると、「成程」と言った。

「随分と面倒くさい事になっている様だ」

おっしゃる通りで。

どうしたら主人格のトラゾーに戻せるのか、どうしたらリアムさんを元の世界に戻せるのか、俺たちは全く知らない。

取り敢えず、そっちの世界の話を聞くことにした。


「俺はとある刑務所の看守長を務めていた。仕事が一段落つき、最後の仕事をこなすため力を入れようとコーヒーを飲んだところ、気づいたらこうなっていた訳だ。」

何故だろう。

この人の話を聞いていると何故か申し訳なさと恐怖心が湧いてくる。(迷惑かけてすみません)と、自分がした訳でもないのに謝りたくなってくる、、、。

「お前たちは、こっちの世界で何をしていたんだ?」

そう聞かれ、一瞬固まった。

さっき、この人は看守長だと言った。

恐らく正義感が強い方なのだろう、俺たちが怪盗団なんてバラしたら、面倒な事になりそうだ、、

「俺たちは何でも屋をしてるんですよ!」

一番に口を開いたのはぺいんとだった。

こんな時1番早く言い訳を思いつくのは毎回ぺいんとだった。

「では、さっきの作戦会議というのは?」

「最近売上の伸びが悪くて、どうやったら人気が出るのかなぁと!」

「へぇ」

なんかすごい怖い。

本当に分からないが既視感を感じる。

1つ1つの声の圧が凄いんだこの人。

俺たちの事警戒してるんだろうけどさ!


暫く話したりしている内に、リアムさんがウトウトとし始めた。

「大丈夫ですか?」

「恐らく、問題ない」

こちらへ来る時も同じような感覚に襲われた。と、リアムさんは途切れ途切れに伝えてくれた

次第にリアムさんは寝息を立て始める。

運命の瞬間。

ここでトラゾーに戻ることを願い、クロノアさんがトラゾーの肩に手をかけ起こす。

「トラゾー、起きて!」

「んぁ?何?みんなどうしたの?」


「トラゾォォォ!!良かったぁぁ!」

「もうほんとに安心したわ、、」

「え、もしかして俺変わってた?」

「そうだよ!お前の別人格怖すぎだろ!」

「え〜そんなこと言われてもなぁ」

皆、トラゾーが無事に戻ってきた喜びで各々声を上げる。しばらくして落ち着き、

「よし!じゃあ作戦会議の続きしますか!」

俺たちは、会議の続きへと戻った。


リアム視点(世界線:脱獄3)

見覚えのある医務室の天井で目が覚める。

(戻れたのか、、)

自分の中に安心感が滲む。

自分は精神力が強い方だと思っていたが、あっちにいる間、別の世界に精神だけ飛ばされた事に対しかなり不安感を持っていたのだと自覚した。

「あ、起きてたんですか」

シャッとカーテンが開けられ、そこにはスティーブが立っていた。

「代わりにあの3人の看守やっときましたよ。少しは自分の体も労わって下さいね」

どうやら疲れで倒れたと思われたらしい。

好都合だ。別の世界に精神だけ〜なんて非現実的すぎて信じて貰えないだろう。

明日から仕事に戻ることになっているらしく、今日一日はゆっくり休めとスティーブに言われた。俺は、

「お前の原因の一つだ」

と小突き、久々の柔らかいベットに身を任せた


END

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