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第3話

前回同じ内容投稿してたので再投稿です🙇🏻‍♀️‪‪´-

目が、覚める。

目を開くと青くて眩しい空

あれ、ここ、どこ、?

「あれ、起きてまったか、おはよう」

これ、さっきの人、じゃあ、ここは、

「今は、俺の屋敷やで。」

やっぱり。

大きいな、いつかの絵本の中のお城みたい。

あれ、なんで視界が上を向いたままなの?

「っあ、申し訳ありません、ッ!」

「え?..あぁ、大丈夫やで、もうちょい待っててな、?」

・・・

御主人様に怒られないどころか、現在進行中で運んでもらっているというイレギュラー。

突然のこの状況に寝起きの頭では処理しきれず、その飲み込みきれなかった分が焦りや恐怖となって出てくる。

そうこうしている間にいつのまにかゆっくりと椅子の上へと降ろされていた。

御主人様の手が、こちらに向かってくる。

構えなきゃ。次の瞬間にはその手に身構える俺、動きが止まる手。

「あ、ごめんな?」

「俺Ifっていうんよ、まろとか呼ばれてるかな、」

「まあえっか、お名前、お聞きしてええかな、?」

名前、言わなきゃ、言わなきゃ

名前らしくない、名前

「..きゅ、916、です、」

「ぁ…んー、じゃ、今日から君は悠佑、とかどう、!?」

「…ゆーすけ、」

「うん、そう!悠佑にぴったりやで、!!」

名前、悠佑、覚えなきゃ

覚えなきゃ、覚えなきゃ。捨てられちゃうから、また、戻らなきゃなんだから。

悠佑、悠佑、ゆうすけ、ゆうすけ、__

・・・

まずは名前決め。

数字が名前は想定外だったけれども、難なく名前が決まり、悠佑くんも無口だけど今の所大人しいだけだから、とりあえずは一安心。

というか我ながら良い名前、ふふんっ。

..じゃなくて。

まず目に付く痩せこけた体。ちょっとずつ、ちょっとずつで食べていこうな。

「よし、ご飯食べに行こか!歩ける〜?」

「……」

食べるのは生きるためだから相手も食べてくれるとして…問題なのは心の方。

食べれば食べた分だけ元気になって、元通りになっていく。

けれど、心の方は、1度深い傷を負ってしまった以上、その傷を完全に癒すことは正直言って無理だから。

だからその分、愛でカバーしてあげたい。

頷いた彼を見て、歩き出す。

ようこそ、猫宮家へ。

「___いただきます!」

「よーし、悠佑もいっぱい食べるんやで、!」

「、ありがとう、ございます、」

「いただき、ます」

..相変わらず、ずっと震えている手。今すぐにでも握ってあげたいところだけど、そんなことしたら嫌われることくらいわかる。

でも、食べてくれるから。

明日があるって、少しでも伝わってきて、嬉しい。

いつか君の笑顔がみれるようにするからね。

奴隷が普通を知る話 青黒

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