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どうぞっ!
都愛side
今日も一日が始まる。
👩🏻「都愛~!朝だよ!」
💚「んぇ…、」
重い目を擦りながらリビングへと向かう。
👩🏻「もう行かないといけないから行くね」
💚「ぁ、はい……」
👩🏻「夜はもう適当にしてもらってて」
💚「ん、行ってらっしゃい。」
私はシングルマザーの家庭で育った。
母親はいつも朝早くに出て夜遅くに帰ってくる。
💚💭「はぁ、…」
💚💭「今日課題発表か。」
今日は1番嫌な課題発表がある。
それは私が全て準備したけど他のグループにあたかも自分が作りました感を出して発表するから。
でも拒否するといじめられるからするしかない。言葉を間違えると相手を傷つけてしまうかもしれない。
だから私はいつも自分に言い聞かせてる。
💚「私は大丈夫。」
ーー
ガラガラ
MOB「~~www」
MOB「~~!!」
なんだか今日はやけに騒がしいな。
って、これのことか。
💚💭「もう……、」
私の机の上には様々な落書きがされていた。
“死ね”
“うざい”
“きもい”
💚💭「私は大丈夫。」
皆から見られながらも静かに片付ける。
今までどれくらい大丈夫って言ってきたんだっけ。覚えてないや。
キーンコーンカーンコーン
💚💭「1番厄介だよね……ほんと」
1番厄介なのは担任の先生。
新任なのか新しい学校に入ってきたからなのか分からないけど
やけに正義感が強くて面倒臭い。
私は大丈夫なんだからそんなに心配しなくていいのに。
ーー
一学期
💜「初めまして、このクラスを担任させて貰います。小川桜花です。」
ザワザワザワ
やっぱりそうなるよね。
MOB「めっちゃ背高くない??」
MOB「めちゃくちゃ可愛いんだけど」
💜「こ〜ら、落ち着いて」
このクラス案外いいかもって思ったのがいけなかった。
机に顔を伏してると先生がやってきた。
💜「えっと~…原田都愛さんだっけ、?」
💚「あ、はい。」
💜「皆とお話しないの?」
💚「あ~…大丈夫です。」
💜「大丈夫なの?」
💚「はい。」
💜「虐められてないよね?」
どの先生も面倒臭い事は見て見ない振りか
こうやって変な正義感を出してくる。
💚💭「もううるさ…、」
こう思ってしまう自分が可笑しいのだろうか。
💚「虐められてないですよ。」
💜「そう…、」
すると先生は子犬みたいにしゅんとした顔をする。
ここでもし助けてって言えたのならば
辛いって言えたのならば
少しは変わっていたのかもしれない。
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