brside.
…………シャークん、明らかに僕のこと避けてるな……
どうせ僕のこと好きなのか嫌いなのか分かんなくて悩んでる……とかだろうなぁ……
────悩んでるなら、さっさと“好き”に転ばせてあげる。
大丈夫、すぐに幸せになれるよ。
✧• ───── ✾ ───── •✧
~昼休み~
……シャークん、もういない。
最近はずっと1人でお弁当食べてるなぁ……
どっかの空き教室にいると思うけど……
朝比奈「……ねぇ、あいつ最近メイクしてるわよね?」
MOB「え、やっぱそうだよね?男のクセに……wどこまでも気持ち悪いヤツw」
…………まだ言ってるんだ。
ま、今はそんなのシャークんのおかげで全く気にならないや。
これが“僕”なんだし。
br「……一番奥の空き教室にいるかな」
✧• ───── ✾ ───── •✧
shaside.
~空き教室~
sha「いただきます……」
……また、Broooockに何も言わずに教室出てきちゃった……
でも、このくらいの距離が一番……
br「あ、シャークんみっけ」
sha「…………っ!Broooock……」
br「……いきなり僕のこと避けて……どうしたの?」
…………ここで、素直に言うべきだろうか。
Broooockのことを好きになりたい自分もいるし、いっそ嫌いになりたい自分もいて、どっちなのか分からないって。
本当は避けたくなんかないって。
────でも、言えないよ……
こんなこと言ったら、Broooockはなんて思うか……
sha「……っ……」
br「……じゃあ、僕が当ててあげようか」
br「……僕のこと、好きになりたいっていう思いと嫌いになりたいっていう思いがごちゃ混ぜになって苦しいんでしょ」
sha「…………っ……ち、違う」
br「じゃあ、なんで避けるの」
sha「え……」
────一瞬の瞬きの間に、オレの背中に衝撃が走った。
……!
ゆ、床ドンされてる……!
sha「…………///」
br「……顔真っ赤にしてかーわい……♡」
br「…………これでもまだ、分かんない?僕のこと、好きか嫌いか」
sha「……オレは……」
…………この状態に照れてしまうのは、当たり前だろう。
身体は素直で、嘘をつけないから。
でも、心は、いくらでも嘘をつく。
だから、分からないんだ。
…………でも、前のオレにはなかった心の揺らぎが、今ではある。
前のオレは、Broooockのことを避けるのはきっと苦しくなかっただろう。
ただのクラスメイト。それ以上の関係ではなかったから。
────でも、今は苦しい。
本当は避けたくなんてない。
心はずっと、苦しいままだ。
ずっとずっと、Broooockと一緒にいたいよ……
────この気持ちの正解は……
br「…………僕のこと、好きになってくれた?」
……好き。好き…………
────もう、誤魔化せないや……
もう心も、嘘をついてくれない。
好きって言葉に、納得しちゃった。
オレの心が、確かに揺らいだ。
やっと気づいた……
────オレ、Broooockのこと、好きなんだ……
sha「…………っ……Broooock……っ……」
br「……え!?どうしたのシャークん……いきなり泣いて……!」
sha「……好き……っ」
sha「……ごめんね、こんなに遅くなって……」
sha「……オレ……っ、Broooockのこと……好きだよ……っ……」
br「……も〜!気づくの遅ーい!!」
sha「えへへ……ごめん……」
br「……僕の“シャークんのこと好きにさせてやる作戦”、成功だね♪」
sha「……オレの負けだな……」
br「僕のこと避けても無駄なんだから」
br「……じゃあ、改めて……」
『────僕と、付き合ってください』
『……はい、もちろん』
そう言ってオレたちは、抱き合ってキスをした。
✧• ───── ✾ ───── •✧
???side.
???「……あいつ……絶対許さないわ……」
この作品はいかがでしたか?
1,110
コメント
11件
キマシタ!!!!!!!! いい雰囲気を邪魔する悪い子はどこかな??^^ まあきっと🍖🦈の愛の力で乗り越えることなど余裕でしょう(´ー`*)ウンウン
(多分)初コメ失礼しますっ!今、追っかけで見てきたんですけど…最高ですッ…本気でshaさんを振り向かせようとするbrさんが可愛すぎてやばいです((語彙力… 続き楽しみですっ!
パチパチパチ👏 やっと付き合った…… モブ?小説なんだから消せるし消してやろうぜ