〜「君がいなくなった日」〜
私がいつも孤独だった
両親は他界し、友はできなかった
できなかったわけじゃない、私が友になることを拒否したのだ
なぜかって?
それは、どうせいつかはみんないなくなってしまう
離れていく、
だから、繋がりを持っても意味がないと思ったからだ
それに、裏切られてしまうこともあるだろうから
だから私は孤独だった
別に孤独は嫌いじゃない
だって、気を使わなくていいから
無駄なことをしなくていいから
ある日、私はあなたに会った
でも、不思議と私はあなたと繋がりを持ちたいと思った
自分でもびっくりした
それから、話すようになり、
いつの間にか、家に呼ぶぐらいの仲になった
でも、いつからか、あなたは態度がそっけなくなり
話すことをやめた
そして、あなたと話さなくなった日から、一年後
久しぶりにあなたと出会った
そして、あなたは、少し寂しそうな顔で
私に一輪の花を渡してくれた
「なんの花?」
「勿忘草」
そう言って、あなたは私の前から消えた
勿忘草をもらったあの日から私はあなたを一切見かけなくなった
何年も過ぎ、季節は冬
木は枯れ、綺麗に咲いていた花も見かけなくなった街中
そして、ふと、あなたとの思い出が私の脳内によぎる
あの時に、伝えれなかった言葉
勿忘草の花言葉は「私を忘れないで」っていう意味なんだね
もちろん、あなたのこと絶対に忘れない
私、あなたと出会えて嬉しかった
一度だけでもいいから、あなたとまた出逢いたいな
あなたと出逢えてた日は当たり前じゃなかったんだね
でも、そう思った時にはもう遅かった
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