注意事項
・この作品はwrwrd様の二次創作です。
・本人様とは関係ありません。
・検索避けに協力してください。
・軍パロです。
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ポロンポロン。
夜中になると、その音色が聞こえてくる。
shoは、布団の中で丸くなっていたが、静かに起き上がり、自室を出た。
廊下は風が通り、手を冷たくした。
手元のランプで照らしながら、廊下を進む。
それから上への階段を上がった。
上がると、その音色は近くなった。
一体何処から鳴っているのだろう。
shoはその音色に耳を預けながら、階段を上がった。
恐らく、4階くらいだろうか。
音色はこの階から鳴っている。
shoは廊下に出て、周りを見渡した。
すると、奥の部屋から光が微かに漏れていた。
そこに近づくと、その音色はしっかりと耳に入り込んできた。
この部屋からだ。
そこは、もう使う人も居ない、幹部専用の倉庫だった。
4階は、主に物資や武器などを保管したり、倉庫があったりする場所であり、まずそもそもここに人はあまり来ない。
廊下の端には埃が積もっているほどに。
shoは少し開かれている扉から中を見た。
そこには、楽器が並べられていた。
真ん中の黒いピアノ。グランドピアノだ。
そのピアノには、誰かが座っていて、音色を奏でていた。
shoは、一旦ランプをその場に起き、ダクトに入り込んだ。
ゆっくりと回って、その部屋の上のダクトに着く。
sho「ばあッ!!」
大きく声を出しながら、飛び降りてみた。
すると、その音色は大きな音を出して止まった。
その人物は、小さな手を震わせながら、振り返った。
rb「お、おまッ…!!」
sho「あ!?rbじゃん!!」
shoは椅子に座っているrbの傍に駆け寄った。
sho「へぇ、ピアノ弾けたんや!!」
rb「ぅ…ま、まあ。」
sho「今のなんて曲なん!?めっちゃ綺麗!!」
rb「うぇ、き、聞こえてたん!?」
sho「うん。扉開いてたし。」
廊下に置かれたランプの光がちらりと覗いている扉を指さす。
すると、rbは慌てて立ち上がって、ランプを持ち扉を閉じた。
sho「なんや。隠し事やったん?」
rb「あ、当たり前やろ!!」
sho「ほえ〜。もっかい聞きたい!!」
rb「は、はぁ…?」
rbが手に持とうとした楽譜を取って、中身を見ていた。
沢山の音符がずらりと並ぶ。
曲名は英語で書かれていて、shoはとりあえず相槌だけしておいた。
rb「…この事、誰にも言わんでくれ。」
sho「え〜?別にええけど。」
「なんでなん?こんなに上手いのに。」
rb「…それは、」
sho「沢山努力したってことやん!!もっと、皆に聞いてもらおうや!!」
shoはそういうと、ピアノの前に立ち、鍵盤に人差し指を置いた。
それから、その楽譜を見てポロン。と音を鳴らした。
rb「あ…初めは、ドの音やで。」
sho「んえ?」
rb「今shoが鳴らしたんは、ミの音や。」
sho「どぉ?ああ…これか。」
rb「それはシやね。その隣。」
sho「これ?」
rb「そう。」
ポロン。
ドの音が小さく鳴った。
すると、shoはにへっと笑いrbの肩を掴んだ。
sho「俺はまだこんだけしか弾けへん。でも、お前はもっと弾けてたやん!!」
「すげぇな〜!!弾いてみて!!」
rbの肩をバシバシと叩きながら、椅子に座らせる。
rbは右手と左手を静かに鍵盤に置き、1度息を吸って、音色を奏で始めた。
それはとても綺麗な音色であり、スラスラと進んでいった。
もう楽譜の何処を弾いているのかが分からない。
そもそも、あんな暗号みたいなばっかの楽譜を読んで、弾けるのは凄い。
shoは、rbの努力を受け止めた。
rb「……。終わり。」
sho「うわああ!!すげえ!!」
「やっぱりお前すげぇわ!!」
rb「…そ、そうか?」
弾き終わったrbは、shoの方へ身体を向けた。
shoはぴょんぴょんと飛び跳ねながら、rbを褒めたたえた。
すると、rbは少し嬉しそうに口角を上げた。
rb「…俺、凄い努力してん。全部弾けるようになったんは1ヶ月前くらい。それから、その手の動きを忘れんように毎日弾いてんねん。」
sho「うん。やっぱり凄いわ!!」
rb「…これは、努力やねん。元々の才能じゃない。全て、才能で片付けられるから、隠してたんよ。」
rbは楽譜を閉じた。たった、4枚くらいの紙っぽっちだが、これには数え切れない時間のrbの努力が入っている。
shoはふんわりと笑って、rbの手を引っ張った。
sho「知っとるよ。だから、明日も聞かせてな!!」
rb「ええ…飽きないん?」
sho「はあ?友人の成長を応援することの何が飽きるん?」
rb「…。」
sho「じゃ、今日はもう寝るわ!!」
shoはそういうと、ランプを手に持ち扉に向かった。
rbはピアノの鍵盤から手を離しshoに駆け寄った。
そして、部屋の電気を消した。
rb「…あ、ありがとう。」
sho「うん?気にすんな!!」
rb「帰り、送ってくわ。」
sho「言うて階段降りるだけやん!!」
rb「お前の事やから、暗い言うて泣いちゃうもんなあ。」
sho「いやいや!!なわけ!!」
rb「じゃ、ランプ貰うな。」
sho「え、おいチビ!!」
夜中の暗くて静かな廊下に、明るい笑い声が響いていた。
ういっすういっすういーっす✋
主13世です👸
今ね、最近色んなペアに手をつけることを目標にしていまして!!
今回は、マブダチ?って言うんですかね。
rb × sho のペアを元に作りました✌️
rbって、マジで音楽系にはピンピンですよね(
歌声も綺麗だし、音感もあるんでしたっけ。
あの、コントの動画でもピアノネタありました🎹から、今回はこういうのになりましたね!!
ちなみに、おまけ↓
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rb「sho、今ええか?」
sho「ん?ええよ〜!!」
rbの手に持たれた楽譜を見て、shoはるんるんと階段を上がり始めた。
着いた先は、いつもの倉庫。
明かりが着くと、グランドピアノはキラリと光った。
今は、夕方くらいの時間だ。
早いなあなんて思いながら、shoはrbの隣に立った。
rbは楽譜を開き、手を鍵盤に置いた。
置かれたのは、グランドピアノではなく、シンセサイザーという物だった。
なぜ、これを使い始めたのかは分からない。
でも、きっと何かに惹かれたのだろう。
ふと、前を見ると、扉が開いていた。
だが、shoは何も言わずにrbの弾き始めを静かに見守った。
ポロンッ。
前に比べて、リズムに乗った音色が響く。
手は軽々と動き、綺麗な音色を作り上げた。
shoはこの曲を何回も聞いてきた。
rbの隣で、リズムに乗りながら鼻歌を歌い出した。
すると、rbもそれを聞いて嬉しくなり、シンセサイザーにそのリズム感を増していった。
すると、廊下からゾロゾロと足音が聞こえてきた。
rbは真剣(楽しそうに)弾いているため、気づいて居ないようだ。
shoはにっこりと笑って、鼻歌を続けた。
すると、倉庫に皆がやってきた。
皆は、rbとshoを見るなり目を見開いた。
リズムに乗るrbとsho。
そして、それを見て固まる皆。
だが、そのうち、皆もそのリズムに呑まれた。
まずはknだった。
knは走ってshoの隣に行き、トランペットを手に取った。
すると、適当で下手くそな高い音をプーッと鳴らした。
すると、今度はzmとutが並んだ。
zmは、エレキギターを、utはテナーサックスを。
knと同じく、適当な音色がお互いに鳴り響いた。
続いて、ci、shp、em、tn、osが来た。
osはバイブオルガンを。
tnはアコーディオンを。
shpはrbと同じくシンセサイザーを。
ciはカーヌーンを。
emはヴァイオリンを。
5人とも、rbとshoに合わせて、リズムを揃えた。
勿論。音はめちゃくちゃだが。
綺麗な音色と、バラバラな音色。
それらが重なり合いながらも、リズムを作っていった。
それは段々と1つの曲を生み出していた。
楽譜なんかに書かれてはない。
皆の気があって繋がっている。
そして、1つピアノの音が鳴った。
rbが、ちらりと横目で見ると、そこにはgrが座っていた。
大きな手は、同時に大きな音を鳴らしていた。
非常にgrらしい音色を作っていた。
shoは鼻歌をやめて、その場に置いてあった、ロックオルガンを手にした。
手を動かしてこれまた適当な音を出す。
だが、それらの音は全て重なり合って綺麗なひとつの音色になっていた。
‐TRIGGER‐
コメント
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t.r.i.g.g.e.r.!!!この神曲とマブのかけあわせはめちゃくちゃええんよ^^^^^^^^💗 まじで動画でrbさんの「なんでピアノやんなかったん」って言われて拳出そうになった話がめちゃくちゃ頭の中から離れへんw
TRIGGERって妄想膨らむ曲ですよね〜!!! wrwrdのみんなみたいに個性豊かだけど組織としてはお互いが欠点を埋めあって成立してる、みたいな!!そんな風に読みとりました!(ここあさんの意図と違ったらごめんなさい)いろんなペアに挑戦中だと...!?ガバーズは書く予定ありますか!!!
TRIGGERか … ?ってなってたら当たっててずっとにちゃってました (( タグ見た時に #rb#sha マブ ッッ … !!ってなって倒れかけました ピアノでTRIGGER弾きたいがむずいんやぁ … なのでせめてのくだらない日常を頑張ってます (?) おまけが神すぎて顔面土砂崩れの目からアラル海でした (2回目)