誰かの 「 いちばん 」 になりたい
そう思ったのはふとした時だった
お母さんにはお父さんがいて、お父さんにもお母さんがいる
あの子には彼氏がいて、あの子には親友がいる
じゃあ僕には?
僕のことを 「 いちばん 」 と思ってくれてる人はいるのだろうか
僕にはいる、その人の 「 いちばん 」 に僕はなりたいと思っている
でも、その人には仲のいい幼馴染がいる
きっと、その人はその幼馴染が 「 いちばん 」 なんだろう
僕は分かっている
でもどうしても求めてしまう
その子と幼馴染の子が話しているのを見ると僕はとてつもないくらいの孤独を感じる
内気な性格だから会話の中に入っていくなんて、できっこない
それなのに 「 いちばん 」 になりたいとか馬鹿らしい…
そんなことを思いながら無理矢理目を閉じて自分を眠らせようとする
それでも弱い僕は目を瞑って、何も考えないでいようとすればするほど涙が出てしまう
「 辛い… 」
この言葉を言うのは今日で何回目だろうか
僕はこれで精一杯
貴方の 「 いちばん 」 になれたら死んでもいい
でもそれじゃ 「 いちばん 」 を楽しめないな…笑
そんなつまらないことを考えながら僕は今日も無理矢理目を閉じ、眠りにつく
何も考えないで時間が過ぎていくこの時間が好き
ずっと眠っていたいと僕はたまに思う
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