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「 ん… 」
朝か…
朝は苦手、
まぁ、起きるのが嫌だっていうのもあるけど、
1番は学校に行かないといけないっていう、この気持ち…
どうせまたぼっちなんだろうな…
正確に言うと僕はぼっちではない、
普通に喋れる相手は居る、ただあまりその人に相手にされない…
それが僕が 「 いちばん 」 に悩まされるようになったきっかけと言えるのかな…
1年前
僕は内気で人と話すのが苦手だった、
でもそんな時僕と一緒に居てくれた人が居た
それは、若井滉斗っていう人
1年の時同じクラスで席も隣だった
僕に気軽に声を掛けてくれて僕は滉斗と一緒に話すのが楽しかった
でも滉斗には幼馴染が居るらしい、
滉斗に聞いてみると大森元貴というそうだ
僕は少し嫉妬した
滉斗には僕よりも仲がいい人が居ると分かったから
でも隣の席で滉斗といっぱい一緒に居るのは僕だったから嫉妬もそこまでしなかった
でも僕が2年に上がってからの出来事だった
僕は滉斗とクラスが離れてしまった、それに加えて幼馴染の大森元貴が同じクラスになったらしい
僕はとても落ち込んだ
滉斗と離れてしまったのもそうだけど、大森元貴と同じクラスになったのも正直嫌だった
でも僕は違うクラスでも滉斗と一緒に居ようと思った
そこに大森元貴も居たけど滉斗と居れたから大森元貴のことなんてそんなに気にしてなかった
というか、結構仲良くなっちゃった
でもその代わりにクラスでは友達が出来ずに完全にぼっち状態になってしまった
どうしようかと考えていた時隣の見るからに陽キャの男子が会話の輪に入れてくれ、僕は危機を免れた
会話の輪に入れたのはいいものの、話のノリについていけない事が多々あった
でも、その人たちと居ると楽しかったから一緒には居ようと思った
僕はこの時から 「 いちばん 」 を気にしていたらしい
あの、話すのが上手い人は僕といる時より親友の男の子と居る方が楽しいのか、僕と一緒の時より笑っている
いつもクラスの中心にいるあの子はきっと僕のことを 「 いちばん 」 だなんて思っていないだろう
この出来事から僕は 「 いちばん 」 になりたいと思うようになった
ある日の放課後
クラスでも目立つような女子に告白された
僕は正直この女子のことは好きではなかった
でも僕はこの子は僕の 「 いちばん 」 になりたいのか、と思って好きではなかったけどOKしようとした時
その時その女子の顔には笑みが浮かんでいるのが見えた
その瞬間全てを悟った
これは嘘告なのだと
僕はその子の 「 嘘の好き 」 に応えずごめんと振る
その時その女子は顔をあげて僕の体を突き飛ばした
「 っ…! 」
僕はあまりにも突然の事で頭が把握出来ていなかった
「 お前さぁ、アイツらと一緒に居るからって流石に調子乗りすぎじゃない?w 」
「 てめぇみたいな陰キャ好きになる訳ないだろ?
」
「 ノリ分かってくれない?w 」
「 ご、ごめ… 」
僕は今にも泣き出しそうだった
零れてしまいそうな涙をグッと堪えてその場から立ち去ろうと必要に走る
学校を出て家につくと、僕は涙を堪えることができず、泣いてしまった
自分でもなんで泣いているか分からなかった
強く突き飛ばされたから?
陰キャって罵倒されたから?
「 いちばん 」 じゃなかったから?
分からない
でも僕は泣き続けた
この日からだっただろうか
滉斗を意識し始めたのは
君の 「 いちばん 」 になりたいと思い始めたのは