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詳細はあらすじにあります。
竜崎、いや、L。彼奴と体を重ねるようになったのは、いつからだろうか。きっと最初は少し行きすぎたスキンシップな筈だった。仕方ないだろう。手錠で繋がられ、常に密着した状態。少しのトラブルはある筈。それに溜まっていく性欲。お互いあまり性欲が強い方ではないが、流石にそんな日が続くと辛い。そんな時でのスキンシップ。甘い空気に流されてやった。それがただただ続いてるだけ。それだけだ。
「りゅっうざきっ!?♡」
月は絶え間無く流れてくる快楽に、瞬きを繰り返す。もう何度も何度も体を重ね合わせた今では、痛みを伴うこともなくなって、ただただ自分を見失いそうになるほどの快楽を享受するのを繰り返した。じゃらじゃらと手錠が鳴る。
「月くん、もうイきました?」
そうやって普段では考えられないほど優しく声をかけてくるLに対して、月は内心苛立ちが湧いていた。そこからの反抗精神か、急に反論を始める。
「そん゛っなわけなぃ゛っ!りゅう゛ざきなんがにぃ゛っ♡イかざれるわ゛げッッ♡」
絶頂しているのは火を見るより明らかだというのに、負けず嫌いな月の性分がそれを邪魔する。イっていないと必死に主張する月を見て、Lは元から自分に飼っていたサディズムが刺激される。
「すみません、このままでは月くんは満足しませんよね。月くんは強いですから。」
「あ゛っ゛お゛ぃ゛ッ!?♡りゅぅざきッ!?っふ?♡、ふざけるな、ぁ゛!?」
息も絶え絶えだと言うのに、それに気づいているだろうに。月は内心舌打ちをしながらイラつきでLに対しての糾弾を悲鳴にも似た声で叫ぶが、声も途切れ途切れであまり何を言っているのかは聞き取りにくい。月はLを離そうと、腕を動かす。いや、動かそうとするが、快楽で体が動かず振り抜くことすら出来ない。ただ枕を引っ掻き、声を喉から出し、腰を浮かせるのを繰り返す。
「っふ、あ゛♡ふっ…ぅ」
絶頂の余韻。乱れた息と思考を戻そうと、深呼吸を繰り返す。稲妻の様に、月の頭へと快楽が流れ込む。その快楽を耐えようと、唇を噛んだ。
「月くん、噛まないで下さい。」
Lは手錠の着いていない左手で顔の近くにあった月の手をどかすと、月の口内へと舌を入れ、深い口付けをした。