💙💛
あの日から僕は、滉斗くんと距離を置いた。
本当に付き合っているかは分からないけれど、どちらにせよ 少しの距離を置くくらい…
「はぁ…」
「涼ちゃんため息何回目…?」
「え、そんなにため息ついてた、?」
「めっちゃついてるよ!?」
「なんでだろ、」
「若井くんと会ってないからだよ、、そろそろ会ってあげれば?」
「だって…」
「だってじゃない!!ほら!行きなよ!」
「んわっ!?」
べしっと綾華に押され、教室から出されてしまった…いや、、でも、このチャンスを逃したらもう滉斗くんに会えないかもしれない。
それなら、会いに行った方がいい…よね、
「若井滉斗くん居ますか…」
「…あれ、涼ちゃん?」
「あ、元貴、」
「どーしたのよ」
「滉斗くんに会いに来た、」
「あー、、若井ね、」
「なにかあったの、?」
やだやだやだやだ、滉斗くんに何かあったらどうしよう、、二度と会えなかったりしたら僕…
「涼ちゃんがこの教室に来なくなってから、体調崩してんだよね、」
「うそ、僕のせいじゃん…どうしよう、」
「涼ちゃんのせいではないよ、、あ、今日お見舞い行けば?若井も喜ぶよ!」
「僕が来てなんで喜ぶの…」
「だって涼ちゃんに会えなくて体調崩すくらいなんだから、来たら一瞬で治るっしょ」
「…ほんとかなぁ、」
「ほんとほんと!」
「そこまで言うなら行くけど…滉斗くんのお家ってどこ?」
「あ〜、じゃあ俺も行くだけ行くわ!すぐ帰るから安心して!」
「そんな、帰んなくても…」
「大丈夫!あ、でも迎えに行くから俺が来るまで若井んち居てね?」
「いいよ…僕一人で帰れるし、」
「いやいや!誘拐とかされたら俺ヤダもん!」
「されないよ、、」
「いーから!!はい!放課後ね!!」
「ん〜、、分かった、」
「うっし!!」
「よし、ここだよ」
「ここ…か、」
「んじゃ!またね〜迎えくるからね!」
「うん、また…」
ピンポーン
『はーい!』
「藤澤涼架です、、若井滉斗くんいますか、?」
『あー!滉斗ね!いるわよ〜』
「お邪魔します…」
『ごゆっくり〜』
コンコン
「母さん…いいって…」
「僕だよ、涼架…」
「え、?先輩!?」
「入るね、」
「あ、はい!」
「…あの、滉斗くんが最近体調崩して学校休んでるって元貴から聞いて…」
「…お見舞いに、?」
「そう、」
あー、、ヤバい。超嬉しい。もう体調治ったわ、、かわいい、、久しぶりに見てもかわいい。
「あ、えっとね、ヨーグルト買ってきたの!食べる?」
「食べます!!!」
っしゃ〜!!!先輩からのヨーグルト〜♪
「はい、あーん、」
「あーん」
「…どう?おいしい?」
「うっめぇ…!!久しぶりに味がする〜」
「味!?味しなかったの、?」
「そーなんすよ、、先輩と会えなくて超寂しかったです」
「そんなの…僕のセリフだよ、」
「え」
「滉斗くん、彼女さん居るんでしょ?」
「は?」
「ほら、僕と滉斗くんが会わなくなる前にね、女の子と腕組んでる所見ちゃってさ、」
「あー、、」
クッソー!!!あの子かぁぁぁ!!!女の子に色々言うのは嫌だけど!!あの子のせいで先輩と会えなかったと思うとイラついてきた…
「…付き合ってるんでしょ、?」
「付き合ってないです。マジであっちのアタックが激しいだけなんスよ」
「そう…なんだ、」
安心した…まだチャンスはあるんだ、!
「…そろそろ帰った方がいいんじゃないッスか?6時になりそうだし、、」
「あ、そうだね!じゃあ、また!」
「はい!また!!」