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[はじめに]
検索避けの為に、名前などはぼかして記載します。
恋人けんちゃんせーちゃん(こじま×せーや)⑱です。
よろしくお願いします。
⬇
「あーっ、つっかれたなぁ」
「疲れましたねぇ、なんかちょっとお腹すいたかも」
「えー?」
仕事終わり、深夜に近づこうとしている都会で、こじまとせーやはタクシーに乗り込んだ。
「●●ホテルまでお願いします」
今日は少しホテルまで遠い。
せーやは、何やらゴソゴソと鞄を漁っている。
「んーー、今チョコしかないわ。ほいっ」
「ぉおわっ?!」
ぽいっと放られた2つのチョコに、こじまが驚いてキャッチする。
「ぅわー、びっくりしたぁ」
「美味しーでそれ」
にや、と口の端をあげて笑いながら自身もチョコを口に入れるせーやをみて、こじまも甘い物が欲しくなった。
「ほな、いただきます」
赤いセロファンを開けると、コロンとしたチョコが良い香りを放っていた。
もぐもぐと続けて2つ、口に入れると眠気が襲ってきた。
「子供みたいやなぁ」
自分より余程、大人の体格のこじまに対し、ポツリと呟いた。
「こじま!起きぃ!ほらホテルついたで」
「んぁっ?!はい、おきます」
どのくらい眠っていたのだろうか、先程よりいくらか脳は鮮明に感じる。
せーやが支払いをしてくれている間に、のそのそと立ち上がる。
まだ眠い。
バタン、と後ろでタクシーのドアが閉まる音がした。
「行くでー」
「はい」
昨日も泊まったホテルなので、チェックインはせず、そのままエレベーターへと向かう。
2人きりだ。
「なあ、シャワーあびたら部屋行って良い?」
「あ、はい」
《お誘い》⋯だろうか。
さすがにこんな深夜に仕事の話でも無さそうだ。
付き合ってから、しばらくたつが未だにそういった事に慣れない。
何度か体を重ねているが、どうしても恥ずかしい。
あの綺麗な顔を前にすると、挙動不審になってしまう。
本当に自分なんかが、良いのだろうかと。
せーやくん、なんか大人の余裕あるねんなぁ⋯。
押されている感覚に、実はこじまは少し情けなさも感じていた。
モヤモヤと考えていたら、モヤモヤとほかの事も考えてしまって、またもや挙動不審になってしまう。
赤い肌、頬にかかる髪、猫のような目、小さい肩。
「おおぉ、いかんいかん」
何故か罪悪感がうまれる。
「こーじまー」コンコンコンッ
「うわっ、はい!」
いつの間にか、せーやが部屋を訪ねてくる時間になっていた。
急いでドアを開けると、スルリと横を通り抜けた。
「お前まだお風呂入ってへんやん、何しとったん?」
「ぅえ、えっと、なにしててんやろ」
しどろもどろになりながら、そそくさとシャワールームへ向かう。
「ちょっと待っとって下さい!」
「はいはーい」
「さーーて」
これはこれで好都合かもしれない。
せーやは、部屋の照明を少し落とし、Tシャツと半ズボンを脱ぎ捨て、
ベッドへ潜り込んだ。
「ふふ、こじまの匂い」
すう、と息を吸い込み、噛み締める。
シャワーの音が遠くに聞こえる中、愛しい恋人の残り香に顔を埋めながら、下着ごしにかたくなり始めているそれに、手を当てる。
「んっ⋯」
カリ、と爪で先端をさするとすぐに快楽が訪れる。
「んっ、ふっ⋯すごい」
いつもより感じる。こんなの、こじまに触られたらどうなるか分からない。
「はぁ、⋯アカンて。自分でしてどないすんねん。⋯⋯こじまー、まだぁ?」