2話から1年半ほど時が進みまして、、、
3歳になった私は、王翼らの管轄を順番に別の王翼が回る、【王廻】に連れて行ってもらえることになった。
今年は金翼である父の番で、春先から城内はバタバタとしていた。
メイド「ああ本当に忙しい!お洋服とタオルがまだ足りない!」
他のメイド「はい!こちらに!」
メイド「城内のお掃除は済んだの⁉︎留守にしている間にネズミが湧きますよ!」
他のメイド「はい今すぐ!」
本当に大変そうだ。メイドの中にはスカートにつまずき、階段から転げ落ちている者もいた。やっとの思いで全ての準備が終わったのは、梅雨の時期であった。なぜそんなに時間が掛かったかというと、王翼たちの管轄は範囲が広いあまり、王廻を終えるには約2ヶ月も掛かるからだ。大袈裟に感じる準備にも、納得がいく。
クラール「いやはや、今回もドタバタだったな。」ニコニコ
シスル「本当に。いつも落ち着いていた城内がざわつくこの時期は、なんだか新鮮ですね。」
馬車の中、両親は微笑ましく会話している。一方、兄と姉はここ数十分私を取り合い、すでに汗だくだ。そろそろ暇になってきたので、私は父に聞いた。
私「お父様。今から行くのはどの王翼様の所ですか?」
クラール「ああ、今から行くのは、銀翼:エルフ ジノウェ=スタルンの管轄だよ。」
シャルン「ジノウェ様はいつもお綺麗でいらっしゃるから、女性の憧れなのよね〜」ニコニコ
かくいうお姉様もジノウェ様のメイク、真似してるんだよね〜。
にしても、ジノウェ様かぁ。初見だと勘違いしがちだけど、あの人、女の人なんだよね〜。そりゃ間違えるよなぁ〜!
だってイケメンなんだもん。ほんとに。フッフッフ、オタクの血が騒ぐぜ⭐︎ ああー会うの楽しみぃ〜!
コメント
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すらっとえげつないこと言うの好き