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いやぁ……推しの弱る姿最高っす✨️栄養補給剤ありがとうございます。
💡が寝不足で弱ってしまう話。
ご本人様とは関係ありません。
💡視点
最近任務が多い日が続く。それに加えてメカニックの仕事、現役大学生であるため課題や講義だってある。寝れていない日が3日も続いている。睡眠不足からか頭が働かない。先程も寝ようと試みたものの何日間か続いた短いか、無いに等しい睡眠が癖になってしまったのか、仮眠程度の睡眠しか取れなかった。
「う〜〜…」
大きく体を伸ばしてまたレポートに取り掛かる。もやがかかったようなこの頭ではいつもより進みが遅いが締切が近い今は何もしないよりマシだ。
レポートに取り掛かり数分経った頃。
オレにはヒーローの仕事もある。任務の応援要請がオレに入ったのだ。仕方なく家を出て応援要請が入った場所に向かう。
「ライ、遅かったですね」
「お前かよ…」
「失礼な!もっと喜んでください」
「で、これ全部?」
「そうです」
「いや、多くない?」
「だから呼んだんですけど」
「まぁそうか…」
そこにいたのは星導とかなりの量の敵だった。オレはメカとハンマーを使って敵をなぎ倒す。
意外とすぐに敵は全滅。任務は終了で帰ろうとする。
「あなた隈酷いですよ、ちゃんと寝てます?」
「あー…」
「寝てないでしょ」
はっきりと言われるとどう答えようか迷ってしまう。でもその返答が思いつかないくらいにはオレの頭は働いていなかった。
「どのくらい寝てないんですか?」
「…わかんない」
「ぇ、そんなに?」
返す言葉も見つからない。否、見つけられないくらいには思考力が低下しているのかもしれないが。
「とにかく今すぐ帰って寝てくださいね?」
「うん、心配かけてごめん」
「いやそれは全然いいんですけど…まぁ今日は早く寝てください」
「ありがと」
頭が痛い。これまで経験したことがない程。星導の応援要請から帰って早1時間。ずっと寝ようとしてはいるものの頭痛が邪魔をして寝かせてくれない。
やはり睡眠はとりあえず諦めて薬を探しに行く。確かあったはずだけどな…なんて立ち上がる。刹那、激しい目眩。視界が横転する。
何が起きた?
90°回転した視界。何とか自分が倒れたことを認識してまた立ち上がろうとする。しかしまた目眩がオレを襲う。自分がしっかり立てているのかも分からないが部屋を出て薬を取りに向かう。
薬を飲んで30分程。頭痛は治まってきて今度は眠気が増す。リビングにあるソファに座りそのまま静かに目を瞑った。
ピーンポーン
インターホンが鳴る。寝そうになっていたところを起こされ少しの不快感を感じながらもドアを開ける。
👻🔪視点
「こやなぎぃ…?」
「よ。星導から聞いた。見てこいって」
「そぅ、なんだ」
星導から代わりに行ってきて、なんて言われて来てみれば。思ったより酷い顔をしたライ。目元の隈は特に酷く、見ているこっちがしんどくなるほどだった。
「お前どんくらい寝てない?」
「…ちょっと」
「そんなわけねぇだろ、そんなひどい顔して」
とりあえず家に上がらせてもらい、買ってきた栄養補水液やゼリーなどを机の上に置く。ライはソファの上で寝そうにはなっているが寝るすんでのところで起きてしまうらしい。
「伊波、1回ベッド行こ。ベッドで寝よ」
「…ぅん…」
曖昧な返事をしたライはおぼつかない足取りで寝室に向かう。しかしあの様子ならそろそろ寝ることが出来るだろう。何かあった時のために家に居たままにすることにした。
💡視点
「っはぁッッ…!」
悪い夢を見たのか、飛び起きてしまった。幸い、夢の内容は覚えていないが、少し早い鼓動と冷や汗で悪夢を見たんだろうということは推測できた。
しかし少し寝られたおかげだろう。頭の痛みや目眩はなくなった気がする。しかし少し寝られた、と言ってもまだ眠く、頭は働かないためもう一度ベッドに潜る。
だがどうだろう。情けないことにあの覚えていない悪夢を見るのが怖いのだ。怖くて眠れない。寝ようとして脳が警鐘を鳴らす。
そうだ。確かここの棚の中にあったはず。立ち上がって棚の中を探す。
「あった!」
睡眠薬。これまで使ったことはなかったがたまに寝れない時があるため取っておいた物。適当に何錠か瓶の中から出して
「何やってんの」
「ロウ、」
「それなんの薬?」
「えっと…睡眠薬、だよ」
「で、それ何錠飲もうとしてる?」
「ん〜…4個くらい…?」
「1錠だけ飲むのはいいけどさ…それは飲みすぎ」
「でも寝れない…」
「なに、怖い夢でも見た」
「…ぅん」
「じゃあ俺ここいとくからさ、それで寝れる?」
「いいよ別に寝れるよ」
「さっき寝れないって言ったじゃねぇか」
「…たしかに」
「まぁ寝ろ。寝て回復しろ」
「はーい…」
👻🔪視点
ライは寝ただろうか。見に行くか迷っていると部屋の中から小さな物音が聞こえた。白狼の耳はそれを聞き逃さない。
部屋に入るとライが棚の前に立っていた。よく見てみるとなにかの薬をいくつか持っている。
「何やってんの」
「ロウ、」
「それなんの薬?」
「えっと…睡眠薬、だよ」
「で、それ何錠飲もうとしてる?」
「ん〜…4個くらい…?」
「1錠だけ飲むのはいいけどさ…それは飲みすぎ」
「でも寝れない…」
「なに、怖い夢でも見た」
「…ぅん」
「じゃあ俺ここいとくからさ、それで寝れる?」
「いいよ別に寝れるよ」
「さっき寝れないって言ったじゃねぇか」
「…たしかに」
「まぁ寝ろ。寝て回復しろ」
「はーい…」
「…寝た?」
返事は無い。無事寝れたようだ。もう時刻は夜10時。健康的に寝るには丁度良い時間。
このままぐっすりと眠れることを祈るばかりだ。
💡視点
朝起きると隣には小柳。なにがあったんだ
「あれ、小柳?なんでいんの?」
「お前なぁ……、まぁいいか。ちゃんと寝れたか?」
「うん、ぐっすり」
「そりゃよかった」
「ありがと」
「いいよ、これからはちゃんと寝とけよ?」
「分かってるよ!」
寝不足のしんどさが身に染みてわかる3日間だった。