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し、し、し、新作、!? 嬉しくて私にっこりしてる((殴 イチズ=ストーカーって素敵ですね(? あらすじとサムネ?をまじまじと 見ちゃいましたよ…() はなまちゆいちゃん!絶対可愛い! ↑漢字忘れました( ゆいちゃんのこともたくさん知りたい! 教えて!!ストーカーさん!!((( 投稿ありがとうございます!✨️
蝶のようにサラサラと揺れる髪、宝石を宿したかのようにとても美しい瞳、人に合わせるような歩き方、全部好き。
何でも知ってる、あの事のことなら何だって知ってるし、何だってできる。
でもまだ足りない、まだあの子の嬉しそうな笑顔しか見れていないから。
あの子の話す言葉も書く線一本一本までも、全部欲しい。
つくづく思う。
僕は欲張りで「イチズ」だなって。
「今日もおばあちゃんのお見舞いかな?本当ゆいさんは優しいなぁ……!」
水曜日、今日も僕はあの子を見守っている。
毎週水曜日に病院へおばあちゃんのお見舞いに行っている。
病院だって何があるか分からないし僕が見守ってなきゃ。
「おばあちゃんと話している時のゆいさんの顔、楽しそうでとっても可愛いや…♡ 」
車椅子に乗っているおばあちゃんに向かい、しゃがんで、優しい顔で話しているゆいさんの姿はとても可愛らしかった。
「あ!もうすぐバイトだから帰るね」
「今日もありがとうね、唯花。でも来なくてもいいんだよ?唯花も大変だろうに…」
彼女の名前は 芭街 唯花。
名は体を表すとはゆいさんの事だと僕は思う。
ゆいさんは水芭蕉の葉のように白く綺麗で、何でも包み込んでくれるような優しさを持っている素敵な人。
「ううん!私、大学では上手くやってるし、友達だっているし!とにかく、私はおばあちゃんに会うのが一番嬉しいの!」
嘘だ。
ゆいさんに友達なんていない。
いつも大学の隅っこに一人でいるし、話している相手なんて教授くらいだ。
可哀想に……。
でもゆいさんはそれでいい、それでいいんだよ。
だって僕がいるもん、僕がいればゆいさんにはもう何もいらないから。
いや、僕がいれば何でも手に入る、あの子の欲しいもの全部満たしてあげられる。
「いらっしゃいませ…!」
ゆいさんの頑張ってバイトをしている姿はとても可愛い。
コンビニの制服を着て、小さい声を一生懸命出している。
「うーん…これってどっちがいいのかな…」
「どうか、しましたか?」
…!話しかけてもらえた!って言っても困った振りしてたからだけど
「このジュース、どっちの方が美味しいのか、飲んだことがないので分からなくて…」
僕の手に入る普通のイチゴジュースとゆいさんが好きなイチゴジュース。
「それでしたら…個人的にですけどこちらの方がちょうどいい甘さでとても美味しいのでオススメです!」
「そうなんですか!ありがとうございます!ちなみになんですけど、このジュースって自販機でも売ってたりしますか?もし気に入ったらすぐ買いたくて…」
もちろん普通にここで買いに来る。
でもなるべく長く彼女と話していたい。
「買えますよ!雪羽大学の近くとか、公園前の自販機にも売ってます!ちなみにですけど、雪羽大学近くの自販機の方が冷たいんですよ!」
好きな事になれば楽しそうに話すからずっと見てられる。
「そうなんですか!自販機を普段使っていなかったので助かります!」
「いえいえ!こちらこそたくさん話してしまって申し訳ございません…!」
「おかげで色々分かったので助かりましたし、そんな謝らないでくださいな」
僕の顔を覗き込むように顔を上げる彼女はほっとしたような、そんな表情をしていた。
「毎度ありがとうございました!」
明日は今日よりもっとゆいさんを知れるといいな。