【王馬小吉のハッピーエンド】
人間は結局は才能が全てなんだ。
ペンギンが空を飛べなくて、鶏が北極で過ごすことができないように
生まれながらに決められた才能が全て。
結局色々してみるが最終的には決められた才能に囚われ続ける。
人間ってそんなもんでしょ
【屋上】
王「なぁ、お前は死後の世界とか信じる?」
?「急な話ですね。今から死のうとしている人間に聞くことですか?初対面なのに」
王「いいじゃん。どうせ死ぬんでしょ?」
俺は今、屋上の柵の奥にいる人に話しかけていた
?「…死後の世界は信じませんが、来世は信じてます」
王「へぇ、意外だね。そこはもっと面白い言葉が欲しかったな」
?「面白さを求めないでください。」
王「ねぇ、早く死なないの?」
?「…」
王「ねぇ」
そいつは黙り込んだ。
まるで屋上の柵が境界線のように感じる。
?「…僕は君を忘れません。また会いましょう。」
王「うん、じゃあね。」
そう言うと、そいつは真っ逆さまに落ちていった。
少し遠くからアスファルトに頭を打ちつける鈍い音がした。
それと同時に群がる民衆と、シャッター音。吐き気がする
俺はお菓子とプァンタを持って屋上から降りていった。何も知らないふりをして
それが昨日の夕方の出来事だった。
【???】
王「…ここは?」
起きると知らない街にいた
王「…夢か」
わざとらしく頬を抓るが起きれない。
夢だから当たり前だろうけど不思議なのが人が1人もいない
?「王馬君?」
王「…ん?」
なんだ人は一応いるのか
?「王馬君…!?なんでここに?」
王「…誰だよ、なんで名前を」
?「…覚えてないの?」
王「覚えてないし初対面だし」
?「…モノクマのことは?コロシアイのことも覚えてないの?」
王「コロシアイ…?」
?「…」
王「何言ってんだよ…」
コイツが何言ってるかわからなかった
最「…僕は最原終一。よろしくね」
王「ふーん、よろしくね。最原ちゃん」
最「…君は変わらないね」
王「だから何が…」
最「…そういえば、今大変なことになってるんだ。」
王「この世界のこと?それなら夢だから」
最「…いや、夢じゃないみたいなんだ。実は」
最「僕たちは帰れないんだ。この世界から」
王「は?…」
唐突にそんなことを言われた午前1時。
知らない街の時計には羽虫が群がっていた。
コメント
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わーい!! 新作だー!!! 王馬くんじゃなくて最原ちゃんが前世(コロシアイ)記憶持ちなんですね……! これからの展開が凄い楽しみです✨( *´꒳`* )