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もし宜しければ、これのまちこちゃんが犬になるやつもお願いしたいです!
最近割とリクエストを多くいただいた、甘々しろまちです。
不憫やメリバが好きな自分としては、かなりいい雰囲気の甘々が書けたのでは、と自負している今日此の頃。
皆様に愛してもらえるよう、これからも精進致します。
楽しんでいただければ幸いです。
「っしゃぁ!!! 」
「あ゛ーくっそ!!!」
しろせんせーが悔しそうに言った。
今私達がやっているのは、罰ゲームをかけた真剣ババ抜き3本勝負だ。
そこで私が勝ったってわけ。
私達は同じ女研メンバーであり、恋人同士でもある。
今日はふたりでゆっくりしよう。
そう言った矢先に始まったのがこのカードゲームだった。
「うーわマジかぁ!絶対勝てると思ったのに…!」
「どんまいww」
罰ゲームの内容はズバリ、
“犬になりきらないといけない”
もちろん彼は私にやらせたかっただろうが、わたしだってやりたくない。
ということでお互い本気になった結果、負けたのはせんせーだった。
今日はお家デートということもあり、いつもより早いペースでお酒を飲んでいる。
ちらり、と時計を見ればまだ20時を過ぎたところで時間としては今から日付をまたぐ頃で丁度いいだろう。
「ほら、やってよ」
日付変わるまでだからね。
お酒を片手に煽れば、もう?なんて情けない返事が返ってくる。
「やっぱやめたり…」
「するわけなくない?」
「だよなぁ」
あ、と私は押し入れに入った着ぐるみではないが、そういうパーティーグッズがあるのを思い出した。
「えーっと、確か…あった!」
取り出したのは耳のカチューシャ。
彼に取り付けてやれば、心底嫌そうな顔でこちらを睨んできた。
「負けたんだから、受け入れなさい」
それにしても、
「意外と似合うじゃん笑」
「嬉しくねーわ」
不満そうにする顔なんか、散歩に行きたい犬にそっくりじゃないか。
「ねぇ、リードとかってつけたり…?」
「はぁ!?嫌に決まってる、と言いたいところだけど」
俺は負けたから断れないんやろ?
「あははwww」
本物のリードは流石に良くないから、取り敢えずチョーカーにそれっぽい紐をつけてみる。
「可愛い〜♡」
ナデナデと彼の深い藍色の髪を撫でた。
白い耳を頭につけたせんせーは、嫌そうな顔をしながらもすり、と頭を私の手の平に擦り付ける。
「はぁ、やらなければよかった」
ぶつぶつと何か言っている彼を無視して、私は顎の下をくすぐるように触った。
「案外似合ってるよ?大型犬みたいで可愛い」
そう言えば、暫く大人しく撫でられていたせんせーが、突然かぷ、と軽く私の指に噛みついた。
「っあ」
「あは、びっくりした?」
せんせーが下から目を細めた。
「…」
驚いてしまったことが癪で、私は彼の首についたリードをくん、と引っ張る。
「わん」
彼は少し眉を下げ、困ったように鳴いた。
それがなんだか叱られた飼い犬のようで、私は彼の額にキスを落とした。
「っ、ちょ…!」
「わんわん」
彼がそう言いながら私の鼻や首筋に甘く噛みついてきた。
いや意外と乗り気なんかい。
「んっ…♡」
彼の舌が耳朶を掠り、思わず艶やかな声が出てしまう。
それに気づかない筈もなく、耳を中心にちゅと可愛らしい音を立ててキスをしたり、あぐ、と歯を当てられたりする。
それだけでもどかしくなってしまい、その甘い雰囲気を取り除こうとリードを軽く引っ張った。
「せんせー、ちょっと…!」
それでも彼は離れるどころか本格的に耳を攻め始め、私はかなり力を込めてリードを引っ張ったが、逆に犬がじゃれつくように押し倒されてしまった。
「っ、待って…!」
「誰かさんが躾をサボったせいで俺、“待て”なんて行儀の良いこと出来ないんだわ」
そう言って彼女の桃色の唇に吸い付く。
息苦しさで口を開けたまちこへ舌を捩じ込ませ、小さな舌へ自分のそれを絡ませた。
「…ん゙ん♡」
くぐもったまちこの声に、自分の欲塊が昂ぶるのが分かる。
「…っ、んなエロい声、出すなって」
我慢出来んくなるだろ。
は、と口を離せばイヤイヤと顔を横へと逸らされた。
彼女の無防備な白い首元が目の前に晒され、俺は欲望のままに噛みついた。
「ッきゃん♡゛」
彼女のほうがよっぽど犬みたいな声を出し、身体をしならせる。
血は出ていないが、俺の歯型がくっきりとついたまちこの首に舌を這わせた。
「っぁ♡待って、んっ♡♡」
丁寧にしつこいくらいに舐め、時折その柔い肌に吸い付けば、見事にびくびくと気持ちよさそうに震えた。
「だから待ては聞けないんやって」
下へ手を伸ばせば、既に下着として機能していない程に濡れている。
軽く指を引っ掛けショーツを抜き取り、彼女の秘部へそっと指を挿れた。
「ん゛んッッ♡」
それだけでびくんっ、と跳ねる彼女の腰を押さえつけてくちゅくちゅと優しく掻き混ぜる。
「あ、それだめっ♡待ってッ゙♡゛♡」
彼女を傷つけてしまわぬよう、念入りにほぐせば一際大きく身体を震わせ彼女が達した。
ぎゅ、と片手にリードを握り締めるまちこ。
その先が俺の首へと繋がっていることに酷く興奮する。
自分の飼い主を犯している、という背徳感からだろうか。
いや別に俺は犬じゃないけども。
「んぁっ♡゛♡」
敏感になったそこへ、自分の欲塊の先を宛てがえば可愛らしく鳴くまちこ。
そこで腰を進めず、ピタリと止めた。
「え…?」
戸惑ったようにこちらを惚けた目で見るまちこに、俺はくすりと笑う。
「せっかく“待て”、したんやけど。なんかご褒美くれないん?」
じわりと彼女の顔が赤く染まるのを見て満足気に微笑む。
軽い羞恥プレイにお預け。
どうせなら彼女を最大限までいじめたい。
俺だけ罰ゲームとか嫌だし。
「あ…」
あぅ、なんて困ったように眉を寄せ視線を彷徨わせるまちこ。
本当に可愛過ぎて困るわ。
どうせ彼女は恥ずかしがって何もしないだろう、と先に進めようとした矢先。
まさかの爆弾が落とされた。
「い、いい子…///」
照れたようにそっぽを向きながら俺の頭を控えめに撫でるまちこ。
いやいやいや、
「はぁ!?ここに来てそれは狡いって…ッ!!」
俺の方がまちこの可愛さに耐え切れなくって、彼女の深くまで腰を打ち付けた。
「〜〜っ♡゛♡!!!」
声すら出せずに達した彼女の顎を片手で掴み、無理矢理こちらへと向かせた。
「日付変わるまでまだまだ時間はたっぷりあるから♡」
意識トばすなよ?
そう耳元で囁けば、ぐいっとリードが引っ張られて彼女の顔の近くへ寄せられた。
「っ、?」
する、と顎の下をまちこに撫でられ思わず目を細めれば。
「っ、この、悪戯わんこがっ…!! 」
そう言ってがぶりと首に噛み付かれる。
俺はそんな彼女へ「わん」とひと声鳴いてやり、キスで唇を塞いだ。