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賢二 side
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目の前には見覚えのある顔。
その人は背が高く、迫力があった
表情には出ていないが何をされるのか想像出来ず内心はすごく焦っていた
俺の仲間も警戒している
ぎゅっ
突然の出来事で一瞬何が起こったのか分からなかった
俺は牛島さんに抱きしめられていた
牛島さんは同じバレー部で仲間だったがこんなことをするような人ではなかったと思う。
俺はびっくりしたが牛島さんの
「元気で良かった」
という言葉。
そして、さらにきつく抱き締める腕
俺たちが *Daphne odora* だと知っても今まで忘れることなくいつも心配していたという思いが嫌でも伝わってきた
たった一言だけだったが俺は泣きそうになった
そんな彼につられて他の選手もそれぞれのやり方で *Daphne odora* に歩み寄っていく。
彼らは短い時間一緒に過ごしただけの他人の俺たちをどうしてそこまで想えるのだろうか
そしてそんな彼らと同じように彼らのことを想ってしまうのは何故なのだろうか
俺にはまだ分からない
いつかわかる日が来るのだろうか。