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お久しぶりです
「ごめん、遅くなった」
スマイルの体調が落ち着いたので、オレは撮影部屋に戻った。
事情を知っているシャケは、何か言いたそうな顔をしてこちらを見る。でも、気まずそうに口をつぐむ。当然だろう。だって、他のメンバーはスマイルの病気のことを知らない。
きっとスマイルはこれ以上心配をかけることを望まない。でも、メンバーに伝えた方が病気を治すための協力が増えることも事実。
きっとシャケは、それが分かってるからこそ葛藤してる。その気持ちは、痛いほど分かる。
「スマイルは?大丈夫なの?」
Broooockが心配そうに尋ねる。オレは、ちょっと疲れが溜まってたみたい、とだけ答え、それ以上は話さなかった。
結局、その日の撮影はスマイル以外の5人ですることになった。
オレとシャケ以外のメンバーは事情を知らないはずなのに、何となくその日の空気は少し重いような気がした。
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Nakamuがいなくなって静かになった部屋。
俺は横になり、そっと目を閉じる。
目を閉じて頭に浮かぶのは、シャークんの顔。
お前の、笑顔が好き。
不器用な優しさが、好き。
メンバー思いなところが、大好き。
でも、こんなに苦しむほど恋焦がれているのは、きっと俺の方だけ。叶うことの無い片想い。
「うっ…………」
また吐き気に襲われ、紫色の花を吐き出す。
この気持ち悪い感覚に襲われるのは、何度目だろうか。現に、誰かの助けなしには起き上がれないほどに身体は弱ってきている。
身体にも心にも、限界を感じる。
この想いは、いつ報われるんだろうか。
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終わり‼️続く