コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
第十九話 最終話
注意書きは第一話をご覧下さい。
水side
数ヶ月後
青「ほら、ちゃんと手捕まりぃや」
紫「ほ、ほんまに大丈夫やな!?電柱にぶつけたりせえへんよな!?!?」
青「しねぇって!!」
水「……笑」
どうも。稲荷ほとけです。
なぜこうなっているのかというと__
2週間前
水「……え、再来週みんな来れるの?」
青『おん、予定聞いたら大丈夫って言っとったで』
水「そっかぁ…わかった、僕もその日予定ないから大丈夫だよ」
青『ん、じゃあ再来週の土曜日そっちに行くな』
青『ばあちゃんにも言っといてくれへん?多分泊まりになると思うねん』
水「了解」
青『アイツらには彼女が出来たってことしか言っとらんし、サプライズしようと思うねんw』
水「いいね、面白そう、w」
青『……そんじゃ、またな。俺勉強するわ』
水「うん、頑張ってね」
青『ほとけ、だーい好きやで』
水「はいはい、///」
ピッ
茉実「いふさんから?」
水「うん、再来週みんなこっちに来るって」
茉実「おっけー、私も地味に初めて会うし、楽しみだな〜♪」
水「そっか、まだ会ったことないんだっけ」
茉実「うん、大体の特徴は姉ちゃんから聞いてるけどね」
水「あぁ、確かにいろいろ言ってたかも」
水「てか、奏音さん達にも言わなきゃ」
茉実「楽しくなるといいね♪」
水「うん、♪」
時は現実に戻り、そんなこんなでいふくんがみんなを連れてきたのですが
水「……ッッ…………w」
今の絵面を説明しますと
いふくんがないちゃんの手を握り、ないちゃんがりうちゃんの手を握り、りうちゃんがしょうちゃんの手を握り、しょうちゃんがアニキの手を握ってる感じです。
いふくん以外は目隠ししてます。
……サプライズってこういうこと……ッッッ!?
声出したらバレるから出すなって言われてるけど笑っちゃうよこれは!?
桃「てか今ここどこ?!」
青「もう少ししたら公園やから黙ってついてこいや」
黄「そこにまろの彼女さんもいるってことか?」
青「そ、もう見えとるで」
水 フリフリ
青「……ふふっ、めっちゃかわいい♪」
水「ッ!?////」
あの人はすぐああやって…//
……でも、みんなのこと、久しぶりに見たな…。
全然変わんないや、笑
もちろんいい意味で。
赤「……でもまろ彼女作ると思ってなかったな。ずっとほとけっちにメロメロだったから」
水「…!」
え、そうなの…?←初耳
青「…」←なにも言えない
桃「確かに。毎日のようにほとけが可愛いって言ってたもんね〜」
青「…ッ//」
水「…!?//」
そうだったの…!?
紫「せやな〜、もしかしてまろちゃん、一目惚れか〜??♪」
青「……せやな」←水と出会った瞬間惚れた
赤「…どんな人か楽しみだな♪」
黄「せやな♪」
水「…」ドキドキ
な、なんかいろんな情報を聞いてしまった……ッ!!
青「…はい、着いたで」
青「ここに並んでや。いいって言うまで目隠し外すんじゃねーぞ」
桃「はーい」
気がつくと、みんなはもう目の前にいた。
水「い、いふくん……サプライズってなんかすごいね」コソッ
青「……まぁ、出会った人に変な目で見られたなw」コソッ
水「でしょうね笑」コソッ
青「……大丈夫か?緊張してへんか?」コソッ
水「……してる、けど」コソッ
水「この決断をしたのは僕だから。大丈夫だよ♪」コソッ
青「…そっか♪」
水「てかいふくん、僕に一目惚れだったの?」コソッ
青「…っあー……まぁな、//」コソッ
水「…///」
き、聞いたの自分だけど……嬉しいけど恥ずかしいッッ…!!//
桃「……ねぇ早くー!!コソコソ話してんのわかってるぞー!」
青「はいはいわーったから!」
青「……じゃあ外してどーぞ」
シュルッ…←目隠しを外す
青組以外「…!!」
水「っぇ、えと…こんにち、は…??」
え、挨拶これであってるかな……?
紫「……っう、嘘……じゃ、ないやんな…?」
赤「………ほとけっち…だよね…?そうだよね…?」
あ、気づかれてた。
水「…うん、久しぶり、みんな」
紫「ッッ……いむちゃ〜ん!!!」ギュウッ
水「んゎっ!?」
紫「よかった…ほんまに…ッ元気そうでよかった……ッッ!!」ポロポロ
水「!」
しょうちゃん……泣いて…
水「え、みんな…っ!?」
赤「ッ……」ポロポロ
桃「ほとけっち……よかった…会えて…」ポロポロ
黄「ほとけ…っ」ポロポロ
水「……」
しょうちゃんだけじゃない……みんな、僕のこと…こんなにも心配してくれてたんだ…。
紫「ッ…ウチら、ずっと謝りたかったんよ…!!」
水「謝りたかった…?」
赤「ほとけっちがテスト返却の日、普段大人しいのに声を荒らげたのにびっくりしちゃって…」ポロポロ
桃「……その日からほとけっち、教室に来なくなったでしょ? 」
桃「俺ら、後悔したんだ。もっといむに寄り添うべきだったって」
黄「なにも出来ないまま、会えなくなってしもうて……だから、ずっと会いたかったんよ」
黄「ごめんな、ほんまに…ッッ」
桃「…」ペコッ
赤「ごめんね…ッ」ポロポロ
紫「ほんまにごめん…」ポロポロ
水「……なんで…謝るの…?」
みんなが謝る必要はひとつもないのに……
こっちが謝らないといけないのに
水「みんなは謝る必要ない。だから、顔上げて…?」
水「……あとね、聞いてほしいの。僕に…なにがあったのか」
青組以外「…?」
数十分後
水「__てことがあって、今は奏音さん…いふくんのおばあちゃんの家で過ごさせてもらってるの」
青「だから再会したってわけ」
紫「そうだったんや…」
赤「……やっぱり、家の事情が複雑だったんだね」
水「…うん」
桃「……いむは、まだ俺たちと友達でいてくれる…?」
水「…え?」
桃「俺たちに話してくれたってことは……少しでも、信頼されてるのかなって」
桃「俺たちは、まだ友達でいたいッ、いむと離れても遊んだりしたいんだ」
水「…」
……信頼って …そんなの、とっくにしてるよ…笑
水「…もちろん、僕も友達でいたい♪」
黄「…ほとけ、よう笑うようになったな」
水「え、そうかな…?笑」
紫「思えば髪も伸びたなぁ…」
水「言われてみれば……ボブになったかも」
赤「本人気づいてないんかい」
水「いろいろ忙しくて…確かに思い返せば髪の毛洗う時違和感あったな…?」
黄「おもろいなぁほんまw」
青「…俺はどんなほとけでも好きやで」
水「ぇ、ぁ、ありがとう…///」
桃「…やっぱまろは、ほとけっち一択だよね」
赤「うん、りうらたちちょっと心配だったもん、w」
青「心配?」
紫「あんな好き好き言っとったのに彼女つくるとか1回殴ろうかと思ったんやで?」
青「怖ッッッ」
黄「まあちょっと予想しとったけどな、ワンチャンほとけちゃう?って」
水「そ、そんなに…?」
紫「いむちゃんが知らないだけで、まろちゃんはいむちゃんにメロメロやで?w」
青「おいそれ以上喋んじゃねぇぞウサギ」
紫「あれ、まろちゃん照れてるんですか〜?w」ニヤニヤ
青「コイツ…//💢」
桃「まあまあw」
赤「てかさほとけっち!さっきまろのおばあちゃんの家に荷物置きに行ったんだけど、ほとけっちの妹さんいい人だね!」
水「…うん、僕を助けてくれたからね、♪」
黄「せっかくやしお菓子でも買うか、お泊まり会やし♪」
赤「いーねー!♪」
水「じゃあそろそろ行こっか、歩きだとお菓子屋さんまで15分くらいだし」
赤「だね。おーいそこの3人ー!!お菓子買いに行くぞー!」
黄「置いてくでー」
桃「今行きまーす!」
青「まじで許さんからなこのウサギ」
紫「ええもん、まろちゃんのいむちゃんへの愛をメールでいむちゃんに伝えるもん」
青「だるッッ」
黄「まだやっとるわ…」
水「ふふっ…♪」
紫「いむちゃんも気になるやろー!?」
水「…まぁ、多少?♪」
青「ほとけ悪い顔してるで」
水「だって気になるもん、♪」
紫「あとで送るわ」
水「やった、♪」
青「最悪やわまじで…//」
黄「ほら赤組先行っとるで!」
紫「カーッ!!アイツらちゃっかり手繋ぎやがってッッ!!」
黄「…俺らも繋ぐか♪」ギュッ
紫「……このイケメンがッッ//」
黄「どーも♪」
青「……俺らも繋ぐか♪」ギュッ
水「…うん、♪//」ギュッ
辛かった過去は消えない。
消えないからこそ、乗り越えるしかない。
乗り越えた先にはきっと“幸せ”が待ってるから。
幸せをくれる人が待ってるから。
ありがとう、いふくん。
ありがとう、みんな。
僕は今とっても『幸せ』だよ。