「兄貴のお友達だろ? せいぜい楽しませてくれよ。」
日哉の声は軽い。だが、その言葉の裏に潜む狂気は鋭い。
霧島はアルファを顕現させ、結那はナイフを構えたまま低く身を沈める。
「……油断するな。」結那が低く呟く。「分かってる。」霧島も応える。だが、その瞬間——
ザンッ!!
——日哉はもう目の前にいた。
「——遅い。」
ギィィィィン!!!
結那のナイフが日哉の刀を受け止める。火花が散り、砕ける。
「チッ……!」
結那は押し込まれながらも、片手で氷の魔法を込めたナイフを放つ。
ヒュンッ!!
だが、日哉はそれを見ずに刀を一閃。
カンッ!!
ナイフは真っ二つに斬り裂かれ、氷が散る。
「もっと本気で来いよ?」
「……調子に乗るな。」
結那の目が鋭く光る。
だが、その一瞬——
「——蓮、下がれ!!」
結那の叫びと同時に、日哉の刀が横薙ぎに振るわれた。
「!!」
霧島はアルファの加速を使って後退する。だが——
ギャリィィィン……!!!
鉄骨が、壁が、一閃で斬り裂かれる。
「なっ……!?」
そして、次の瞬間。
「遅い。」
日哉の声が、すぐ近くで聞こえた。
ズバッッ!!!!
霧島の身体が、真っ二つに裂けた。
「……え?」
血が舞い、工場は静寂に包まれる。
「蓮——!?」
結那が叫ぶ。
だが、霧島の身体は倒れたまま、動かない。
日哉は、ふわふわの髪をかき上げながら微笑んだ。
「……つまんねぇなぁ。」
刀を肩に担ぎ、くるりと踵を返す。
「じゃあな。兄貴によろしく。」
コツ……コツ……
日哉の足音が、工場の奥へと消えていく。
結那は震える手で霧島へと駆け寄る。
「蓮……? 嘘だろ……おい……!」
返事はない。血の匂いだけが、ひどく重かった。
コメント
3件
いやん♡♡悲しい♡♡ 私のオリキャラ死んじゃうのねぇぇぇん(え?オリキャラ死ぬかどうかはsubっちが決めることだろ?)(へ?私死ぬかと思ったよ?)(あいつシバいてくるわ…「
今回も神ってましたぁぁ!!! いやー戦いは両方どんどん激しくなってきますなぁ、、、 吉田ファミリー頑張ってくれ、、(( 次回もめっっっさ楽しみぃいぃ!!!!!