日本「良いですけど……もう食べられたもんじゃ ありませんよ」
ロシア「…..そうか? こういうもんじゃないの か?」
ロシアがもぐもぐと具を食べながら返事をする。
フランス「わぁ、勇者….. ところでさっきアメリカがぶっ倒れた食材を投入したのってロシア?」
ロシア「そうだ。あの唐辛子は食べるととっても 温かくなる。すばらしい」
カナダ「アメリカが倒れるほどの唐辛子….. すばらしい….. うーん?」
ロシア「ハバネロって知ってるだろ」
ドイツ「ああ、あの死ぬほど辛い…..」
ロシア「それの大体10倍くらい辛いやつだ。」
カナダ「あれっアメリカ生きてる?」
ぺちぺちとアメリカの頬を叩くとアメリカ が
アメリカ「う~ん…」
と悪夢にうなされているような声を上げた。
フランス「……じゃ、次は僕?」
ドイツ「正気か? 冗談抜きで死ぬぞ」
フランス「でも、ちょっと気になるし!」
フランスはおたまで具をよそうと少しため らいながらも口に運んだ。
フランス「なんだこれ、硬ビフェッホエッ!?」
フランスが変な汗をにじませて床に倒れこ んだ。
フランス「ヴぇ…..あああ…..頭痛する…しょっぱい……いや、甘い…..?」
ロシア「ああ、たぶんそれサルミアッキだ」
サルミアッキ。
曰く、世界一まずい飴。
アンモニアの塊。
ゴム味。
トイレ臭い。
などと散々な評価を受ける北欧のお菓子だ が、なんと現地の人々は好んでこれを食す らしい。
フランスがすすり泣きのような嗚咽を漏ら しているあたり、本当にまずいのだろう。
フランス「ああああ!もう無理!」
フランスがガバッと起き上がって鍋の汁を 飲みゆっくりと後方に倒れこんだ。
カンカンカンカンと試合終了のコングが鳴 った。気がした。
イタリア「ふ、フランスまで…….」
日本「衝撃食材との出汁コンボ恐るべし….」
ロシアはすっと笑みを浮かべると、周りを ぐるりと見渡した。
ロシア「他にどんな具が当たるか楽しみだな。例えば…. シュールストレミングとか?」
シュールストレミング。
曰く、世界一臭い 食べ物。
鍋がいきなり臭くなったのは絶対こいつの せいである。
食べた者はあまりの臭さに奇妙な笑いが口 元に浮かんでくるんだとか。
ロシア「さて、次は誰かな?」
この夜、もう闇鍋なんか金輪際しねぇ、と 日本は誓った。
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