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居なくなったあの子.

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居なくなったあの子.

第2話 - 第2話

37

2025年05月03日

#一次創作

#のあちゃのもーそー

こぐまちゃん推し.

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こぐまちゃん推し.

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「え,噓…だよね.？」

「…ごめん.本当に.幕張ワンマンも決まってんのに.ｯ…」

るなが申し訳なさそうに言う.

るなが ”規約違反で脱退” ..？

規約違反の範囲はファンとの繋がりや恋愛が多い.

他にも色々あるがどれも,るなは絶対にしない.

「こればっかりは,メンバーの皆にも伝えられない.ごめんね.」

マネージャーさんもそう言うばかり.

「脱退なんですか…？」

マネージャーさんにそう尋ねる.

「まぁ,脱退以外できないしね..」

「そう言うことじゃなくて.」

「脱退として公表するんじゃなくて,卒業としては出来ないんですか？」

「脱退と卒業は捉えられ方が全然違います.」

脱退と聞くと私的には何かやらかしたんだろうなと思ってしまう.

だが,卒業と聞くと今まで頑張ってきてくれたな.と思える.

ドルオタならそう思う人も少なくはないはずだ.

だからせめてファンには悪い子と思われながら去るのではなく,

今まで頑張ってきた子としてお別れをしてほしいと思ったのだ.

「私達もそうしたいのは山々なんだけど,そうすると卒業ライブとかが望まれる様になっちゃうから,..」

「そう,..ですよね…分かりました.」

「ごめん..ほんとに…ｯ」

るなはそう言うばかり.

「いいんだよ.この世に完璧な人間なんていないんだし. (笑」

「けど,..ｯ,私のせいで幕張ワンマンなくなちゃったらどうしよう,..」

「だいじょーぶだって,そんな簡単になくなんないって.」

本当は,自分の心の整理でいっぱいいっぱいだけど

るなが傷ついているのならそんなことどうでもいい.

「ありがとう…」

るなはそう言う.

「とにかく,そう言う事だから.よろしくね.」

マネージャーさんは冷たく,でも寂しそうに言った.

翌日,るなは規約違反で脱退と言う声明を発表した.

そしてるなは今やっている,全国ツアーが終わったら脱退と言う形になった.

そしてこの話は,アイドル界隈のみならず有名配信者なども触れていた.

中には私達も知らない,規約違反の内容を教えることを望む声もあった.