𓏸 紫桃
𓏸 R15
𓏸 女装男子
22時にハチ公前集合で。
そうロック画面に表示された通知には既読をつけず、スマホの電源を落としてベッドに投げた。
🌸「…..うん、いい感じ」
目の前のドレッサーに映るのは、おっぱいのでかいツインテールのかわいい女の子。
キラキラのネイルにわざとらしく露出した肩出しのあざとい服を纏っている。
そんな容姿もすべて造りものだなんて、本当は俺が男だなんて、今から会う人は知る由もない。
🌸「どんな顔してくれるかなぁ…w」
女の子のフリをしてホテルに連れ襲い込み、肉便器として性欲を発散して捨てる。
そんな人間味しかない俺を、男だと知るまでひとりの女性として扱ってくれる男共が滑稽で、随分と癖でやめられない。
🌸「…..ま、俺も男だけどね」
マッチングアプリの民度なんて所詮こんなもんなんだ。
騙される方が悪いとかバレなきゃ犯罪じゃないって言葉よく聞くけど、本当にその通り。
🌸「…..は?いねぇじゃん」
集合時間よりも早過ぎず遅すぎずのいい塩梅時に着くも、相手側のそれらしき姿は無い。
クソ、こういうのは男が相場早めに到着するっていう暗黙の了解なんだよ。
マッチングガチャハズレか?
まあ所詮抱いたら捨てるだけだし別にいいけどさ。
📢「女のくせに口調男みてぇだな」
📢「そういうキャラ?モテないぞ」
🌸「っ……!?」
後ろから急に何者かに抱き着かれ、反射的に振り返ると強面の男が目を細めて俺を見つめていた。
🌸「えっ、な…..離せ…っ、」
🌸「急に抱き着くな…!」
いかついシルバーのネックレスを複数ぶら下げ、腕にはブレスレット、手には指輪を嵌めている。
こってりとした典型的なチャラ男。
📢「暴れんな、女」
🌸「女じゃなくてらん!!」
🌸「プロフィールに書いてあっただろ!」
めいいっぱい睨みつけると、こいつは何故か嬉しそうに目を細めて笑う。
バカにしてんのか?
📢「へぇ、名前らんなんだ」
📢「初めて知ったわ」
🌸「こいつ…ッ、」
とことん俺の沸点を刺激してくる。
俺が本当に女だったとしたら絶対この場で帰ってたな。
まぁ、せいぜい今日は俺の肉便器として性欲発散させてもらうから逃がすつもりも逃げるつもりも無いけど。
📢「何ボケっとしてんだよ。置いてくぞ」
🌸「はぁ!?」
俺の後ろに立っていた筈のいるまは気づいたら先陣を切って既に歩き出しており、スマホ片手に横目で俺を見ている。
電柱に当たれバカ。
🌸「…….手、繋がないの?」
だが、敵意むき出しのままで最終的にいい雰囲気になれるとは到底思えないため、一歩俺が引き下がりそれっぽいムードをつくる。
📢「は?無理」
🌸「………..」
と、何かと試行錯誤を巡らせる俺のアンサーを普通に無下にしやがった。
まじでなんか奇跡起きて死ねばいいのに。
📢「…..んだよその顔」
🌸「…別に、なんでもない。」
まぁいい、焦らずともまだ時間はある。
こういう自我が強い男を堕とす過程も別に嫌いじゃない。
そう自分に言い聞かせて、俺を気にせず足を歩ませるこいつの背中を追いかけながら内心焦りつつある心を抑えて、平常心を装った。
少し高めのディナーに連れて行っても、一緒に夜景を見てみてもらんの表情はどことなく曇っていた。
微かに尖った唇と寂しそうな桃色の瞳。
なるほどね、と勝手にひとりで納得し、らんの手を取って歩き出す。
🌸「え、…..いるま?」
随分と間抜けな声を漏らすらん。
わざと顔は見ず、目線は合わせずでぶっきらぼうに言い放ってみる。
📢「…..もう予約してあるからお前が先風呂入って」
顔も何も見てないから、どんな表情なのか、どんな顔色をしているのかは知らない。
🌸「…..変態。」
ただひとつわかることは、たったのその4文字にしっかりと欲求が現れていること。
高い特徴的な声質の中に隠れる、素のらんの嬉しそうに上擦った声に全てを察した。
🌸「…….座って」
ダブルサイズの大きなベッドに指を向けると、いるまは少し考えたような顔をしたが従順に座ってくれた。
🌸「…..しよ。」
🌸「風呂とかいいから、はやく」
焦らすようにゆっくりと肩を掴んでベッドに押し倒していく。
照明が明るくて眩しいのか目を細めていたから、俺の影で隠してあげる。
📢「…..っ、…ん…」
🌸「…ん、…..ぁ…っあ、」
何度も微妙に向きを変えて、離してまた捕まえてと味わうように舌を絡める。
📢「…っん、ん…..」
🌸「ん、…ふ…..っん、…」
🌸「…..は、っん…..」
舌は熱を纏い、唾液によって着々と卑猥なキス音が増していく。
こんな必死にいるまの舌にがっつくなんて絶対に引かれる。でもそれで構わない。
🌸「っ、…ん…」
📢「…..っん、ぁ…..」
この後は俺の独壇場だ。
いるまも所詮使い捨てなんだから、もう今後の印象なんてものは関係ない。
最悪、意識をトばさせて逃げて記憶なんか消しちゃえばいい。
🌸「…..っ、は…/」
📢「っ~~~、…」
だからこんな甘いキスなんか求めていなくて、時間が有限だと最初からわかっているなら1秒でも俺を最大限に楽しませて欲しい。
だからと舌を逃がすといるまは深く息を吸って、俺の顔を見て微笑んだ。
📢「…..じゃ、お前のターンは終わりって解釈でいいよな?」
📢「女装男子のらんくん?笑」
🌸「んぃ、゙~~~…!?♡//」
🌸「…っは、…..♡」
上の突起物を弾くと、これでもかと言うくらい大袈裟に腰を反らせて身体を震わす。
📢「っふは、女より女なんじゃね?笑」
服を脱がすと案の定詰め物が出てきて、やはり胸は男なんだと残念にも思ったが良い意味で期待を裏切られた。
想像以上に感度が高く、抓ったり弾いたりするだけで白い火花を散らす。
🌸「ちが、っ…/」
🌸「~~~、っ…!?♡//」
反応を見る限りきっと相手が女であろうと男であろうと上だったんだろう。
快楽の取得量が少なかったのかひとりで弄っていたのだろうか。
📢「お前、下の方がお似合いだぞ?笑」
よくもまぁ、こんな雌が気持ちよくさせていた立場とは。世も末だな。
🌸「っひぅ、゙…..♡」
🌸「ぁ、や…..きもち、っ…..♡」
目をきゅっと瞑り身体を畝ねらせるらん。
必死になっている姿に邪悪心が刺激され、手を止めると目許に涙を溜めて俺を見た。
🌸「あぇ、っ…..♡」
🌸「や、…..ね…なんで、っ…/」
微かにいやらしく腰をヘコヘコさせている姿にそそられ、俺は命令を下す。
📢「そんな気持ちいならひとりでやってみれば?笑」
🌸「あ、…っう、…は…♡」
🌸「…っうぁ、…は、…ん゙、…♡」
仰向けになってベッドシーツにベッタリと身体を沿わせ、上半身を上下に揺さぶる。
動く度に擦れるそれがヒリヒリと痛むが、それを俗に言う痛気持ちいというのか快楽も共に襲ってくる。
🌸「は、…っう、…はっ、…♡」
🌸「ひ…っん、…ぁ…♡」
同時に与えられる下半身への刺激もあって、いるまが見ていると言うのに何故か身体を止めることが出来ない。
🌸「や、…っは、きもち…っ、♡」
🌸「ぁ、…ぃくいぐ、っ…♡//」
でもやっぱり少し物足りなくなって、自分で抓ったり弾いたりしていじってみる。
🌸「…っ、いく、゙…/」
🌸「っ、~~~~…..♡」
枕に顔を埋めて思うがままに欲を吐き出す。
身体が宙に浮いているような感覚に襲われて、思わず目を瞑る。
暗闇の中で、そういえば今日何のためにここに来たんだっけ?と疑問に駆られる。
📢「…..らん。」
🌸「ぁえ、…..♡」
そんな脳がクエスチョンで支配される中、後ろから吐息を多く含んだ甘い声が囁かれる。
その声はすぐ耳元で、微かに呼吸音も聞こえるような近さ。
📢「ひとりで満足してもらっても意味ねぇんだわ」
🌸「ぁ、やっ…ぃる、ま…っ、♡」
太腿ら辺に嫌な感触が這う。
熱くて、固くて、大きいナニか。
📢「せいぜい楽しませろよ。」
その瞬間、先程とは比べ物にならない快楽に襲われて俺は悲鳴のような矯声を上げた。
コメント
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二回目って嘘だろ???凄すぎない気力も文才も😭 もう、最高😭女装男子でこれ程素敵な作品を編み出せるほしのちゃんまじ天使天才😻🩷 ほしのちゃんの書くおふたり大好きですありがとう🥲︎ 投稿お疲れ様!ありがとう🥰💕
うわもう紫くんナイスすぎる、わからせ最高でっせ
あっもう大好きですありがとうございます。 こんな神作この世に存在してしまったら全人類気絶してしまうんじゃないかってぐらい好き大好きまじでこういうシチュエーションどタイプなんです 本当にありがとうございます