目を覚ますと知らない天井だった。
おかしい、昨日はいつも通り自分の部屋で寝た。それに幼いころに植え付けられた警戒心や戦闘力も鈍っているはずがないし例え寝ていても敵襲には気づけるし力負けするはずがない、そもそも縛られているわけでもなくご丁寧にふかふかのベッドで仲間達もそのままに寝かされているなんて相手の行動が意味不明だった。
とりあえず三人を起こさないように部屋の探索をしようと上半身をゆっくり起こすとベッドの横に床頭台があった、50mLの小瓶と小さいメモが置いてある。
「『これは媚薬です』…びやく?」
他に怪しいものはないかと部屋をぐるっと見回す。15畳はありそうな少し広めの部屋で今寝ているダブルサイズのベッドと床頭台、そして奥に瓶がたくさん置いてある机、それ以外にはなにも置いていないが、一つ、目にしたくないものを目にする。というか見ざるを得ないほどでかでかと書いてあったのだ。
「媚薬を8500本飲まないと出られない部屋…?」
媚薬というのはこの小瓶のことか。とりあえず扉まで歩いてドアをあけようとするが鍵かかかっているようで、どうやら本当に出られないらしかった。
「1人…2125本…」
こうゆうモノに耐性がない雲雀と奏斗、凪ちゃんはどうか分からないけど1人2125本なんてまずいことはすぐに分かった、媚薬なんて飲んだことないし自分がどうなるかすらも分からない
若干の冷や汗と焦りを冷淡にして気持ちよさそうに寝ている三人を見る、とりあえず三人にもこれを見てもらうしかない、起こそう
コメント
3件
最高です!
わ 、 !! 媚薬ネタすっごい好きです ( ; ; ) 続き待ってます 🪄︎︎◝✩